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政府参考人(中村秀一君) 介護の施設の入所につきまして、大変申込みが多い、いわゆる入所待機者の方が多いんじゃないかと、こういう御指摘がございます。私
ども、元々、複数に申請しておられる方もある、あるいは当面利用の意思はないんだけれ
ども万が一利用するときになったら大変入所で待たされるということもあるので、言わば予防的に申請するというような例があると聞いております。
ついさっき、今日の昼休みのときにある指定都市の
部長さんがお見えになりましたが、そこでは八千人の待機者があるということであった、そこで重複の名寄せをしてみたら四千人、それで実際に今使う必要があるかということで、予防的なというか、今は必要ないんだけれ
どもと、そういう方を除いて調査してみたら八千人が千五百人だったと、こういう結果が出ましたという
お話を聞いたんですが、そういうことではないかという、実際やってみると、そういう
状況が多かれ少なかれ、指定都市ですから、非常に、百万を超える都市の
お話で、八千人と数が多いんですが、いずれにしても、そういう
状況が町のサイズにかかわらずあるんではないかと思っております。
そういった中で、それを受け付け順ですべて処理するということになりますと、八千人のうち千五百人のニーズを満たすために大変社会的なロスもあるということで、
審議会にもおかけいたしまして、本年八月に、介護の必要の程度や家族の
状況などを勘案していただいて、サービスを受ける必要性の高い人に優先的な入所に努めるよう
お願いをしたところでございます。
その際、恣意に流れることがないよう、よく
市町村の方とも話し合っていただき、また各施設がそういう運営
基準を作っていただくわけでありますので、透明性、公平性が求められますので、
自分のところの運営
基準の
改正に併せまして、特に待っている方の多い施設につきましては、入所の必要性の高さを
自分のところではこういう
基準で判断するんだよ、あるいはその手続はこうなっていますよということを
示した指針というものを
関係の自治体と、またそこの
関係の団体で決めていただくのが適当じゃないかと、そういうことで
お願いをしているところでございます。
したがいまして、各ホームで、また各地域で、そのようなことで、
自分のところの地域に合った優先度というのはこういうことではないかということで
基準を作られ、それは待っておられる方に公開されると、基本的に、そういう考え方でやらせていただこうと思っております。
余り全国画一にこういう
基準だよというのを例えば国が
示してやるというのは、いいようでいて各地の実態に合わない面もありますので、地域でよく協議していただいて、そういうところを、
基準を作っていただきたいというふうに考えているところでございます。