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国務大臣(扇千景君) 我々、私は
山本一太議員のお父様と同期に入りまして、お子様の
一太君がこんなにすばらしい
議員になられているのを感無量で今拝聴しているんですけれども、そういう
意味では、私はお父様の時代から御一緒に
仕事をし出して、本当に我々の
日本の国というのは戦後今日まである
目標を立てました。それは均衡ある国土の発展という
目標を立てて、我々は国の復旧復興、そして追い付け追い越せ、頑張ってまいりましたけれども、今や二十一世紀、
山本議員のような若い世代に二十一世紀をゆだねるという時代に変わってまいりました。
それで、お互いに発展してまいりましたけれども、果たしてこれで
日本の国が先進国並みの
社会資本整備が行き届いているかというとそれほどでもありません、数字的にはですよ。けれども、
経済状況の中で、今までは均衡ある国土の発展を願って
努力してきたために、ある
意味では国が定めた全国一律の政策といいますか、それを
地方に押し付けてきたと、そういうことがなきにしもない。
しかも、いつも言うんですけれども、どこへ行ってもなぜその
地方の特性生かさないで、例えば何とか銀座、群馬にもあるでしょうか、何とか銀座とかという、みんな銀座が付くんですね、
地方へ行っても。なぜ商店街に銀座付けるのかと。もっと
地方の私は特徴を持つべきであると。全国も、私も、私全国区でございますから回っておりましてもそう思います。
そういう
意味で、均衡ある国土の発展というのは二十世紀、二十一世紀はでき得れば私どもがそれぞれの
地方に特性を持った個性ある
地方の発展、そういうものをコンセプトを変えていきたい。そして、今までは国に、何としても基準作ったものを
地方に押し付けていった、そういうことはやめて、それぞれの
地方が独自で、自らの知恵と、そして自らのだれもまねのできない
地方のカラーというものを持っていますので、それを生かす政策に二十一世紀は転換していきたい、個性ある
地方の私は独自の発展をしていただきたいと、そう思って
国土交通省として少なくとも均衡ある国土の発展から個性ある地域の発展へと主
目的の方向の見方を、目の見方を変えていきたい。それによって、少なくとも私は今後の二十一世紀の国づくりの基本的な施策をひとつ
地方に、それぞれの住民の意見を聞いて変えていきたい。
三つの私は基本的な姿勢を決めてこれを各
地方にお願いをしております。それは、一つには、今申しました全国画一的な施策の整備の規格、基準をローカルルールの方法に転換する。二つ目には、これまで官が主導してきた事業計画策定のプロセスを住民参加型の計画決定に転換する。三つ目には、国、
地方がそれぞれの事業をばらばらに行うのではなくて、昨年の全国、私が十のブロックを作って全国回りましたけれども、国土の
地方懇談会というのは
地方整備局等々と知事さん、市長さん、政令指定都市の市長さん、財界、これを十のブロックに分けて、これを懇談会を作りましたので、これから更に
地方のあるいは地域による主導型の
地方部局運営を行っていくと、そういうことで国と
地方が連携して事業を決定する方式にこれを転換しました。そういうことをもって
地方の活性化を図っていきたい。
最後に、これも、これは国土省の中の話でございますけれども、少なくとも我々は、国土計画の体系も
地方に私は主体性を持たせたいと思っておりますけれども、そのためにも私は
国土交通省の中でタスクフォースというのを立ち上げました。精鋭で、応募いたしまして、募集しましたら、百四十四名の精鋭が参加してくれまして、その中から三十二名を選びました。すべて
山本議員のように三十代でございました。そして、全局から、しかも海上保安庁、気象庁からも参加しまして、これで、霞が関では初めてですけれども、
日本の国土づくり百年の計画というものを年度末には発表したいと。それを金額を付けないで発表して、二十一世紀末には
日本の国はこうなるなという国土づくりの基本姿勢というものを見せたいと、そういうことを考えて今作業中でございますので、よりその中では
地方の皆さんの意見と
地方の御意見を取り入れるということを、その全体のプログラムを見て私は選んでいただきたいと思っておるのが今の国土計画、長期計画の見直しの基本的な姿勢でございます。