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衆議院議員(
林義郎君) 正に御指摘のように、昨年の三月からこの
法案をやろうということで、自民党、
公明党、
保守党の三党で
政策責任者のお集まりがあって、それからやろう、やっていかなければならない問題だと、こういうことで始めたわけです。
一般論として申し上げるならば、そういったおかしな
談合をやったりすることはいかぬし、また
談合を唆すようなことをやったり、
談合をやれと言ったりなんかするような話というのはいかぬということは分かっている。じゃ、どこまでが
談合なのか、どこまでが唆しなのかというような話を更に詰めていかなければ非常に困る話ではないか。また、それに対してどの
程度の重い罰則を与えていくか、またどういうふうな格好でそれをやっていくのか、どういうふうな形で
調査をしていくのかというようなことを再三にわたって詰めてきたところであります。
そういったものを詰めていかないと、悪いぞと言っても、それじゃそんなことを言われて、どうもここは
談合をしているぞと、それで、だからおかしいぞと、こういうふうな、ほかの人が町の中で言い出すと。こういったものも全部
官製、役所が言っているからみんなやっているんだと、こういうふうな話になる。それも町の中で言っている声で、すぐに悪いぞということではなかなかない。やはり、そういった事実があって、こうしたことをやってやるということでなければはっきり悪いということは言えない。いたずらに、うわさが立ってそれでやるなどということになったんじゃ、また行政として一生懸命やっている方も困るし、またまじめに
仕事をしていこうというふうな人も困るわけでありますから、その辺をどういうふうな形でやっていこうかなと、こういうことでいろいろと
検討した結果であります。
特に、私たちは、これの問題が
一つありますのは、この
公共工事というものは国の方の
仕事としてもいろいろやっている、多いのは
地方公共団体でやっている。
地方公共団体の実情もいろいろ聞いてやらないとおかしなことになってもいかぬだろうということで話をしたところであります。
地方公共団体という形で
知事会、
市長会、また
町村長会等から度々お越しをいただいて
お話を聞く、またそれらのところを代表する
知事さん方、
市町村の代表の方々にも来ていろいろと御
議論をしていただいたところであります。そういった
議論を重ねる上に
いろいろ話が出てきたと、こういうことであります。
特に、私が言いますと、
地方の小さなところで言いますと、何でこんなことを我々のところでやらなくちゃいかぬのだ、我々に任せておいてもらえばいいじゃないか、こんな
法律をわざわざ作る必要もないではないかという
議論が最初はありました。だけれども、それはやっぱりおかしな形での
談合をしたり、やったんじゃいかぬぞと、こういうふうな話をして、いやそれは確かにそのとおりだ、しかしそれはわざわざ
法律を作らなくても我々がぴしゃっとやりますよと、こう言う。我々がぴしゃっとやると言って、だれがそれを保証するんだというような
話等から始まりまして、その辺をずっと
議論していった結果がこういったような形になってきたところであります。
この点につきましては、正直申しまして、
国会議員の中でもいろいろ御
議論があったんです。それは、どこまでぴしゃっとやれるのかねと。それからもう
一つ言いますと、
公正取引委員会みたいなのが、分からぬ者が、
仕事もやったことのないような人がやって分かるのかねと、こういうふうな
議論まで実は中ではあったんです。そういったことを、やっぱり
一つ一つ整理して、本当に正しいことをやるのはどういうことだということでやってきたということ、そういった形でやりましたので非常に時間が掛かってきたと、こういうことであります。
特に時間が掛かりましたのは、
損害賠償を、
官製談合して悪いことをした、
賠償を求める、そのときに、一体、
受注者側に対しても
賠償を求める、
損害賠償を。しかし、官に対してどういうふうな
損害賠償をどうして求めてくるかというような話であるとか、どの
程度の
懲戒処分をするのかとか、どういうふうな
調査をするのかというところをきめ細かく
議論していくとなかなか難しい問題がありまして、その線で思い掛けない時間が掛かってきたということで御
報告をさせていただきたいと思います。