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国務大臣(
大木浩君) 今お話しございましたように、今年は
政府全体としてもなかなか厳しい
予算編成をしておるわけでありまして、その中で
環境省の
予算、いろいろな御意見があると思います。総額では四・六%減というようなことになっておりますが、これは、
公共事業費はできるだけ抑えようというようなことで
政府全体として一〇%減というのが掛かってまいりまして、その中で
環境省につきましては七%程度の減になっていると思いますけれども、そういうのがあるものですから全体としては四・六%減ということですね。これは決して満足というかは言えませんけれども、こういう厳しい
状況でありますので、ひとつこれをできるだけ効率的に活用して
環境行政に遺憾なきを期してまいりたいというふうに思っております。
中身の中では、比較的重点的には、例えば
ダイオキシンの
規制強化については、これは非常に
国民的な
関心事になっておりますので、これはいろんな形で、
廃棄物の
処理施設の
整備費というようものを
補正予算も合わせてかなり充実した
予算を付けていただいたというふうに考えておりますし、また
自然再生事業などにつきましても、これは新たにこれからいろいろなことを進めたいということで、ある程度の
予算を新たにまた計上していただいたわけでございます。その他、国際的にはもちろんこの
京都議定書の御承認いただくと、それからまた、その裏腹になりますが
国内法も
整備をしなきゃいかぬというようなことでございますから、
地球温暖化対策、あるいは、先ほどもちょっと
ダイオキシンの話も申し上げましたけれども、
化学物質対策なども十分に進めていきたいということで、そういったことに重点的に
予算を付けていただいております。
これからの
環境行政、そういった
予算をできるだけ効率的にということでございますが、今もお話しございましたように、何といいましても
環境庁から
環境省に昇格はさせていただきましたけれども、まだまだ
小粒な
役所でございますので、そして
予算も、それから特に私が一番心配していますのは人員がまだ非常に少ないということでありますから、その中で効率的な
仕事をしていくためには、もちろん
政府の中で
縦割り行政の弊をできるだけ是正しながら、各
役所とも協力しながら
仕事をしていくということが非常に大事だと思いますし、また、別に
役所だけではなくて、広く
国民全般に向かって、あるいは
地方との連携というのもこれ非常に少ない、まだ弱うございまして、まだまだ各
地方に、例えばほかの大きな
役所ですと
近畿何とか局とか
中部何とか局というのでもう本当に何十人、何百人とおるわけですけれども、そういった
ところも非常に、非常に弱いということでありますから、これも少しずつ、今一応スタートはしておりますけど、まだ今の
ところは各地域にただ二、三人
連絡員がおるというような形ですから、そういったものをもう少しこれから強化していかないかぬと。
ですから、人が足りない、あるいは
予算も十分じゃありませんけど、そういったものを補うためには、できるだけ
地方の自治体とも、あるいはまた物によりましてはNPOさんも協力していただきまして、あらゆる
ところと
協力体制をしっかりとして
環境行政についてこちらからの発信も、また
国民からの要望の受取もこれからひとつ十分に行うように
努力をしてまいりたいと思っております。