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広中和歌子君 昨日、ある会合で、
日本がアジア太平洋地域においてリーダーシップを取っていくといったことで、テーマで何人かが集まって
議論をしていたわけでございますけれ
ども、そうしたときに、これから我々が難民をどのように受け入れていくか、あるいは外国人をどのように扱っていくかと、そのようなことも
日本が問われている今後の問題であるというような話が出ました。
その中である方が、自分の会社では難民を中心に雇用をしていると。もちろん、言葉もできないし、非常に大変だし、文化的な摩擦があったんだけれ
ども、自分たちの
日本側の従業員を通訳も付けずにヨーロッパやアジアに仕事にというんでしょうか、仕事の、何というんでしょうか、ともかく海外に出したそうです。そして、彼らは
日本に戻ってくると、社長、大変だったよと、言葉も分からないし、もうそういう中でビジネスをしなくちゃならなくて大変だったというようなことを言ったらば、その社長さんが、ここにいる難民の人たちも同じような
状況なんだよというふうに
お話しになったそうでございます。それから会社の中における人間
関係というんでしょうか、雰囲気もすっかり変わって、そして難民の人たちもちゃんと、非常にハッピーに定着しながら技術を覚え、そしてすばらしい人材になっているというような話をしてくだすったわけでございます。
我が国は今後、少子高齢
社会を迎え、様々な
対応が求められるわけでございますが、例えばアメリカなんかを見ておりますと、第二次世界大戦、その前後ですけれ
ども、多くの難民がアメリカに移民してきて、その人たちが大学や研究機関やあるいは企業ですばらしい働きをしながらアメリカの知的、
経済的な成長に寄与したと。そのような例もあるわけでございまして、そのようなことを考えますときに、
我が国がまず入口で厳しく精査をするということではなくて、もうちょっと寛大な方針でそういう外からの人たちを新しい人材として、人道的な立場ももちろんですけれ
ども、受け入れる、そういう
体制があってもいいのではないかなと。ちょっとした気持ちの持ち方でやはり難民を、あるいは
日本に来たいという、そういう人たちの受入れというのが変わってくるのではないか、ひいては
日本の
社会も変わってくるのではないかと、そのように思うわけでございます。
日本人はとかく海外の人に対して冷たいというふうに思われがちであったわけですけれ
ども、今度のサッカーの、ワールドサッカーを見ておりますと、
日本人のあのホスピタリティーというのは、冒頭の
質問で申しましたけれ
ども、本当にすばらしいものがあるんではないかと。
日本人はよそ者に対して冷たいというのはもしかしたら本当ではないのかもしれないと、そんなふうに思う次第でございまして、この
外務委員会で是非こういうことを私はこの機会に発言させていただきたかったわけでございます。
今後、法務
大臣の、難民について私的懇談会が五月二十四日に設置されたようでございますけれ
ども、今後の
難民政策はどう変わるのか、そして、ということを、優しい方向に変わることを期待して、このテーマについての
質問を終わりたいわけですが。
それからもう
一つ、ついでに入管の方がいらっしゃいますので伺います。
この前の日曜日でございますか、サッカーの試合を見にアジア各地、世界各地から多くの外国人がいらしたわけです。朝の便で到着して、その日の最終戦を見ようということだったんですけれ
ども、二時間待ちだったそうでございます。たまたま二時間待ちだったのかもしれませんけれ
ども。
私は、いつも外国から帰ってきて
日本人というブースを通るときにすっと通れることが非常にラッキーだなと思うんですが、外国人用の窓口のところではもう長い列ができていると。やはり同じ人間として、しかも疲れて到着して待たされる立場というのはつらいだろうなと思うわけでございまして、そういう点でもサービスを向上させていただきたいと。人が足りないんだったら、是非そういうところに人を増やしていただきたいと心からお願いする次第です。コメントがありましたら。