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政府参考人(
西川徹矢君) 今、
防衛局長の方から
情報全体の大きな話が出ました。先ほど
先生の方から、いわゆる
情報の、当方の、私がやっております
防衛情報通信基盤の運営
管理室ですね、この関係にお尋ねございまして、実は、先ほどちょっとおっしゃられました
情報というのはどちらかというとインテリジェンス部門の話で、私の方で、今、
先生に御
指摘いただいた運営
管理室の方はITのI、すなわちインフォメーションの形の分野のものでございます。
つきましては、少しその概要を、ちょっとこの機会に
役割等、
先生の方からお尋ねということですので、御
説明させていただきたいと
思います。
これは、
防衛庁とそれから
自衛隊のコンピューターシステムというのは、これまでそれぞれ各
自衛隊あるいは各機関でばらばらに入れておったというのが実情でございまして、これで、先ほど話に出ております
情報の共有化というところにやっぱり十分じゃないというふうなところが現実として出てきております。それで、こういうものを機関あるいはシステム間の
情報の共有化を支えるという形で今後何らかの手を打つ必要があるということで去年、昨年来、ITの大きな高まりがございました。
その中で、
防衛庁といたしましても、この
情報通信技術の著しい進歩、こういうものを踏まえまして、集約的に一元化しようという
動きが、一応見せまして、この集約化、一元化によりまして、
一つは、まず
情報の共有化によります
自衛隊の
統合的かつ有機的な運用を
強化しようと、これが
一つの
目的。それからもう
一つは、ネットワークの、たくさんシステムがございますので、そのセキュリティーを高めるという形で、その
効率化を図るとともにセキュリティーを高めるということを二つ目のねらいといたしまして、十三年度、去年度でございますが、これからいわゆる
情報、失礼しました、
防衛庁・
自衛隊に共通のネットワークである
防衛情報通信基盤、DIIと言っておりますが、こういうものを作ろうと、こういうことで着手しております。
それで、このDII、もう少し中を言わせていただきますと、二つございまして、
一つは、インターネットと接続しまして専ら事務系のシステムと一緒にしていこうと、これで
情報の共有化を図ろうというオープン系のものと、それからもう
一つは、主として指揮通信、失礼、指揮命令系のシステムを乗っけますクローズ系、どこともつながない、そういうクローズ系の外部との接続を行わないそういうシステムと、こういう二つのものを作っていこうと。このうち、
平成十四年度ではオープンの方を作り上げると。十四年度の末にはこれができ上がります。
そこで、先ほど出てまいりました
防衛庁防衛情報通信基盤
管理運営室というものは、今作ろうとしている大きなDIIの、これの
管理運営をやると、こういうところでございまして、もう少し具体的な
任務等を申しますと、例えば、ネットワークの稼働
状況の、これを常時二十四時間
体制で
管理すると、そして障害が発生した場合に直ちに対応するようにすると、こういう仕事が
一つ。それから、不正侵入等の常時監視、いわゆる、先ほどはネットワークがうまく働いているかという監視ですが、逆によそから入ってくるやつはいないかという、こういう監視をここでもやります。入ってきた場合の対処もやります。それからあとは、DIIに加入します、入ってこようとする陸海空のそれぞれのシステムについてセキュリティーの度合い等が十分に保たれているかどうかのいわゆるチェックもする、監査もすると。
こういうこと等を主な
業務として、今、一応四十八名、十四年度の末から四十八名の
体制で入っていこうと、こういうことを企図しているところでございます。