運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
2002-03-04 第154回国会 衆議院 予算委員会第八分科会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
十四年三月四日(月曜日) 午前九時九分
開議
出席分科員
主査
栗原
博久君 高鳥 修君 藤井 孝男君 井上 喜一君
兼務
谷田
武彦
君 …………………………………
国土交通大臣
扇 千景君
国土交通
副
大臣
月原
茂皓
君
政府参考人
(
国土交通省都市
・
地域整
備局長)
澤井
英一君
政府参考人
(
国土交通省道路局長
)
大石
久和君
政府参考人
(
国土交通省鉄道局長
) 石川 裕己君
政府参考人
(
国土交通省港湾局長
)
川島
毅君
国土交通委員会専門員
福田 秀文君
予算委員会専門員
大西 勉君
—————————————
分科員
の異動 三月四日 第七
分科員谷田武彦
君が本
分科兼務
となった。
—————————————
本日の会議に付した案件
平成
十四年度
一般会計予算
平成
十四年度
特別会計予算
平成
十四年度
政府関係機関予算
(
国土交通省所管
) ————◇—————
栗原博久
1
○
栗原主査
これより
予算委員会
第八
分科会
を開会いたします。 開会に先立ちまして、民主党・
無所属クラブ
及び社会民主党・
市民連合所属
の
本務員
に御
出席
を要請いたしましたが、御
出席
が得られません。 再度
事務局
をして御
出席
を要請いたさせますので、しばらくお待ちください。
速記
をとめてください。 〔
速記中止
〕
栗原博久
2
○
栗原主査
速記
を起こしてください。 御
出席
を要請いたしましたが、御
出席
が得られません。やむを得ず議事を進めます。
平成
十四年度
一般会計予算
、
平成
十四年度
特別会計予算
及び
平成
十四年度
政府関係機関予算
中
国土交通省所管
について、前回に引き続き
質疑
を行います。
質疑
の申し出がありますので、これを許します。
谷田武彦
君。
谷田武彦
3
○
谷田分科員
おはようございます。自民党の
谷田武彦
でございます。 幾つかの項目につきまして、順次
お尋ね
をさせていただきます。 まず最初は、
我が国港湾
の
国際競争力
についてであります。
世界
の
物流
の主流をなす
海上コンテナ輸送
において、昨今、
近隣アジア諸国
の
港湾
が躍進しているのに対しまして、
我が国港湾
の
国際競争力
が
低下
していると言われております。 一九八〇年の
コンテナ取り扱いランキング
では、
神戸
港が第四位、十二位に
横浜
港、十八位に
東京
港であったものが、二〇〇〇年には、
我が国
は、二十位以内ではわずかに
東京
港の十八位だけという
状況
であります。それに比べて
アジア
は、二〇〇〇年には、一位香港、二位
シンガポール
、三位
釜山
、四位
高雄
、六位
上海
と、ずらりと上位を占めております。 今日、
アジア
に就航する
欧米
の
コンテナ航路
の
日本
への
寄港割合
はどんどん減っておるのが
現状
であります。
日本
は
基幹航路
としてではなく、
フィーダー航路
としてしか位置づけられていないようであります。 このような
現状
をどのように御
認識
いただいておるのか、
大臣
の御
所見
を承りたいと存じます。
扇千景
4
○
扇国務大臣
今、
谷田先生
が
お話
しになりましたように、本来、
海運王国
とまで言われました
日本
でございましたけれ
ども
、残念ながら、今、
谷田先生
がお
示し
になりましたように、
神戸
が四位から二十三位と、この二十年間で下落してまいりました。また、
横浜
、
東京
、今
先生
のおっしゃるとおりでございます。 少なくとも私
たち
は、
国際海上輸送
につきまして
我が国
が重要な位置、役割を占めなければならない、そして、今の
物流
の中で
コンテナ
が多くなってまいりましたので、特に
港湾
の活躍というものがなくてはならないものであるということも、私も
認識
しております。 この
コンテナ
を取り扱う
日本
の
貨物
の量、着実に伸びてはいるんですね。
神戸
港も、震災で下落しましたけれ
ども
、少しは回復しているんです。けれ
ども
、その回復の足が遅いということでございまして、躍進します
近隣
の
アジア諸国
に比べて相対的には地位が
低下
しているのは、今御
指摘
のとおりでございます。そういう
意味
では、
アジア
と北米あるいは欧州を結ぶ
航路
のうち、
我が国
に寄港しない、そういう
航路
がふえております。 残念なことに、これは、
中国
を初めとします
アジア地域
の急速な
経済成長
に加えまして、
我が国
の
港湾
の
コスト
を含めた
サービス
の水準が
近隣
の
アジア
の
港湾
に比べて低いという、これが大問題になっております。 その
意味
でも、私
たち
は、今後、この
物流コスト
、またそれぞれの
日本
の
国際港湾
のあるべき姿はどうあるべきかということを基本的に考えなければならないと思いますし、また、この
コスト
の高さというものを、いかに船を使い、そして
港湾
を利用するかということによって
日本
の
物流コスト
というものの
低下
を図っていくか。そういう
意味
では、改めて、
国際競争力
を
確保
するということに何がどう必要かということを、私
たち
は今、点検し、実行しているところでございます。
谷田武彦
5
○
谷田分科員
今
大臣
も
お答え
をいただいたところでありますが、
国際競争力低下
の原因の
一つ
として、
我が国港湾
の
サービス
や
料金
などにおいて、
アジア近隣
の港に比べておくれをとっていることが挙げられると思います。 昨年末、ようやく
港湾荷役
の元日を除く三百六十四日二十四時間
フルオープン化
について
港運労使
間の合意が成立をしたと聞いております。しかし、
ワンストップサービス
は推進できるのか、あるいは
港湾料金
は低減できるのかどうか等々、問題は山積をいたしております。 既に先般の
国土交通委員会
で
大臣
の
所見
が御披瀝をされたところではありますが、いま一度、これらの
現状
と現在の
取り組み
、今後の
対応策
についてお
示し
をいただきたいと存じます。
扇千景
6
○
扇国務大臣
私
ども
は、どうすれば
国際競争力
を維持できるか、そのことに思いをいたしまして、
船舶
が入港してから
貨物
をおろします時間がどれくらい国際的に差があるのか、それを検証しておりますところですけれ
ども
、
日本
では、港へ
荷物
をおろしますのに二、三日かかる。これでは勝負になりません。
欧米先進国
では、少なくとも
近隣
も二十四時間というのが常識になっております。 それでは
競争力
というものが、まず
荷役
という、
荷物
をおろす、何のために港に船が入ったかという原点が見直されなければならないということで、今おっしゃいました
手続
の
簡素化
。そして、今は
インターネット
を使って、
港湾
に入るときに迅速化されております。国際的に
競争力
を持たなければならないということで、
手続
の
ワンストップサービス
、私
ども
はこれを図っていくということ。
インターネット
を利用できるようにする。また、その
インターネット
を利用するときに
お金
がかからないようにしなければ
意味
がございません。 今まで、
港湾
の
手続
の
現状
、
NACCS
で
六つ
の
省庁
に関係しております。一々言うと時間がかかりますので、
先生御存じ
だと思いますけれ
ども
。
六つ
の
省庁
の中で、まず
国土交通省
、
無料
でございます。
財務省
が
有料
。そして、この
NACCS
は、
厚生労働省
も
有料
でございます。農林水産省も
NACCS
は
使用料
を取っております。
経済産業省
は
無料
でございます。法務省はもともとありません、
無償
ですから。 そういう
意味
で、これも
無償
にしようということで、やっと
財務省
等々の御
協力
を得まして、私が一月の二十五日の
閣僚懇
のときに申し上げまして、これが実現の運びになりまして、
無料化
ということになりました。そういう
意味
では、私は、一歩前進したかなという感を持たないではございません。二十四時間
フルオープン
で、しかも
料金
が、
インターネット
も
無料
にして、
NACCS
も
使用料
を取らない。調べましたら、一番
NACCS
に
お金
を払っていた
船会社
は、一年間に大体一億円払っている
会社
がある。これでは
国際競争力
がとても追いつかないというのが
現状
でございましたので、これも解消することができて、結論として、二十四時間
フルオープン
。 そして、なおかつ
日本
の
港湾
の諸
料金
が、例えば
シンガポール
、
釜山
、
高雄等
の
アジア
の主
要港
と競争できるようなところまでやってくるという、そこまでしなければいけないと思いますので、今後、
港湾
の
関係者
の
皆さん
の御努力、一致
協力
して、
入港料
ですとか
岸壁使用料等
の割引を、また
免除措置
をするというようなことまで、幅広く私
たち
は指導していき、また御
協力
を得たいと思っております。
谷田武彦
7
○
谷田分科員
ありがとうございました。 十四年度
予算
におきまして、私の
地元
であります
名古屋
港に
水深
十六
メーター
の
国内最大
の大
水深コンテナターミナル
の
整備
が位置づけられております。
船舶
の
大型化
と
寄港地
の
集約化
が進む中で、今後とも
我が国港湾
の
競争力
の
確保
を図っていくためには、引き続き
大型
の
国際コンテナターミナル
の
整備
が不可欠と考えられます。
中国
では、
上海
港を初めといたしまして、大
水深
の
コンテナターミナル
を百三十五
ターミナル
に、また
韓国
でも、
釜山新港
や
光陽
港等で二十六
ターミナル
にしていこうとしています。
我が国
の
国際コンテナターミナル
の
整備状況
と今後の考え方について、
お答え
をいただきたいと存じます。
扇千景
8
○
扇国務大臣
我が国
の
国際コンテナターミナル
の
整備状況
、おっしゃるとおりでございます。 今後
輸送力
の効率を図ろうというそのために、
コンテナ船
の
大型化
が急速に進んでおりますので、
世界
の主
要港
におきまして
水深
十五メートル以上の
岸壁
の
整備
が進められておりますのは
御存じ
のとおりでございます。
韓国
では、
釜山新港
ですとか
光陽
港では二〇〇六年までに三十六
バース
になる、また
中国
では二〇〇五年までに百三十五
バース
になるということも聞いておりますので、この構想に基づいて、私
ども
も対抗できるようにしなければならない。ごめんなさい。二〇〇六年までに
韓国
で二十六
バース
でございました。言い間違えたようでございます。 少なくとも私
たち
は、これに
対応
できるように、
東京湾
そして伊勢湾、
大阪湾
、
北部九州
の四
地域
に、
国際海上コンテナ輸送
の
拠点
となる中枢の
国際港湾
を
整備
していきたいと思っておりますし、また、現在
水深
十五メートル以上の
コンテナターミナル
は、十四
バース
が
供用
されているのは
御存じ
のとおりでございます。そういう
意味
で、今後、二〇〇五年までに二十一
バース
を
整備
しようと努力しているところでございます。
谷田武彦
9
○
谷田分科員
現在、
北九州
港において
公共コンテナターミナル
の効率的な
運営
を図るために、
民間
の
資金
、
経営ノウハウ
を活用した
PFI手法
が導入されていると聞いておりますが、そのねらいと
現状
はどのようなものでしょうか。
お答え
をいただきたいと思います。
川島毅
10
○
川島政府参考人
世界
の主
要港
におきまして、
ハード面
の
施設整備
にあわせて、
民間
の
資金
、
経営能力等
を活用した効率的な
港湾運営
が進められております。 こうした
状況
を踏まえまして、
北九州
港のひびき
コンテナターミナル
では、
アジア
の主
要港
に負けない
コスト
と
サービス
を提供するということを目指しまして、
民間
の
資金
、
経営能力等
を活用できる
PFI方式
が導入されております。 現在、
港湾管理者
であります
北九州
市と、
シンガポール
港を
拠点
に
世界
の主
要港
での
運営
を展開しておりますいわゆる
ターミナルオペレーター
でございます
PSA社
、これと
日本
の
港湾運送事業者等
で構成される
企業グループ
との間で
準備
が進められております。
平成
十五年度の
供用開始
に向けて、現在
準備
が進められておるところでございます。
谷田武彦
11
○
谷田分科員
ありがとうございました。
我が国
の
経済
の
状況
を見ますと、御
承知
のように、デフレが進行し、一方で
主要製造業
などが、
中国
を初めとする
海外
での
生産比率
を高める動きが加速化しており、
産業
の
空洞化
が懸念されております。
資源小国
であり、
海外
への
依存率
が高く、
臨海部
に
インフラ
が集積している
我が国
におきましては、
国際競争力
の
強化
を含め、
港湾機能
の
強化
を通じた
経済
の
活性化
を図っていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。
経済産業省
にもかかわる話で恐縮でありますが、
大臣
の御
所見
を承りたいと思います。
扇千景
12
○
扇国務大臣
我が国
の
臨海部
には多くの
産業
が集積しております。そういう
意味
では、今後、
港湾
を活用した
資源
の輸入あるいは製品の輸出を通じて
我が国
の
経済発展
に寄与してまいりたい、そういうふうに考えておりますけれ
ども
、今までも努力してまいりました。 近年の
グローバル化
あるいは
産業構造
の転換の進展によりまして、
臨海部
においても
産業
の
空洞化
が急速に進んでいると
認識
しておりますので、今おっしゃいましたように、私
たち
は、今後、
港湾
、
道路等
の
インフラ
を集積している
臨海部
において、低未
利用地
を活用しよう、そしてまた
企業工場
を再編していこう、そして
付加価値
の
産業
を創出していこう、そういうことで
産業
の
空洞化
を克服して
経済
を
活性化
させていこう、そのように考えることが一番重要であると思う。 例えば、
北九州
は、いわゆる
製鉄所用地
を再開発として、ペットボトルですとかあるいは家電などをリサイクルする
産業
だとか、
自動車
などの高
付加価値産業
に新たに加えていこう。そのためには、先ほど申しましたように、
国際港湾
の
機能
の
強化
により高
コスト構造
を是正していかなければならない。あわせて、
企業投資
をする上で魅力ある
環境
をつくっていこう。それは、さっき申しました二十四時間
フルオープン
ですとか、あるいは
港湾
の規制の、少なくとも
手続
の
ワンストップ化
、そして
港湾
と
幹線道路
との結節をよくして、
アクセス
を、少なくとも十分以内に
主要アクセス
につながるようにしていこう。そういう重要な魅力ある
環境
を
整備
していこう。それが
臨海部
において
整備
しなければいけない重要なことだと私
たち
は思っております。
国土交通省
は、それができるようになりました。今までの運輸省の
港湾
と
道路
をつくる建設省とが
一つ
になった
国土交通省
ですから、今後一層
国土交通省
としてできることという範囲が広がってまいりましたので、よりこの
改善
に向けて、一本になってやれるということを自信を持っておりますので、ぜひ今後も御
協力
いただき、御教授いただきたいと思っております。
谷田武彦
13
○
谷田分科員
ありがとうございました。 次の
質問
に移りますが、
大臣
、お急ぎでしたら、どうぞ御退席をいただいて結構でございます。 次の
質問
は、
下水道整備
についてであります。
我が国
の
下水道
の
普及率
は六二%に達しておりますが、例えば、一〇%しか
普及
していない和歌山県を初めといたしまして、残る
地域
の
普及
を急ぐとともに、
普及
が進んだ
都市部
におきましても、
浸水対策
や、特に
合流式下水道
の
改善
を進める必要があると思います。 私の
地元
の
名古屋
市は、
普及率
九七%でありますが、多くが
合流式
であります。
平成
十二年九月に
東京
都のお
台場海浜公園
に
オイルボール
が漂着をし、
水環境
の悪化が顕在化したのですが、大
都市
を中心に全国約二百
都市
で採用されております
合流式下水道
は、
汚水
と
雨水
とを一緒の
管渠
で集めることから、雨がたくさん降りますと、処理できない
下水
が
水域
に放流され、水質汚濁問題を引き起こしております。
根本的対策
といたしましては、
汚水
と
雨水
を別々の管で集める
分流式下水道
に移行すべきでありますが、私の
地元
にもありますが、例えば大規模な
雨水貯留施設
を
整備
することも必要であると思います。
国土交通省
では、昨年六月、
合流式下水道改善対策検討委員会
を
設置
され、先月末、
最終取りまとめ
をされたと聞いております。
合流式下水道
の
改善
を進めることは、良好な
水辺空間
を復活させるという
都市再生
の
観点
からも重要と考えますが、
国土交通省
として、どのような
取り組み
を行ってきたのか、また、今後の
取り組み
がどうなのか、お教えをいただきたいと思います。
澤井英一
14
○
澤井政府参考人
合流式下水道
についてでございますが、今御
指摘
のとおり、
我が国
の
下水道
では、おおむね昭和五十年代以降は
分流式
を採用しておりますが、それ以前から実施しております
名古屋
市など百九十二
都市
においては
合流式
を採用しております。 御
指摘
のように、昨年六月には
学識経験者等
をメンバーといたします
委員会
を
設置
して
対策
のあり方を議論いただき、先月の
委員会
で
報告
をまとめていただいたところであります。この
報告
を踏まえまして、
合流式下水道
を採用している
都市
におきまして
改善計画
を策定いただきますとともに、
平成
十四年度
予算
におきましては、計画的に
合流式下水道改善事業
を進める
都市
に対して
国庫補助対象
を拡充する
合流式下水道緊急改善事業制度
を新たに設けるなど、
合流式下水道
の
改善対策
を
重点課題
と位置づけて取り組んでいきたいと考えております。 具体的な
対策
といたしましては、まず、当面の緊急的な
対策
として、ごみや汚物の流出を防止するスクリーンを
設置
する、あるいは
汚濁負荷
が特に高い
降雨初期
の
雨水
を一時貯留して
降雨終了
後に
処理場
へ送水する、そういった
施設
を
設置
する、さらには、御
指摘
のように、長期的、
抜本的対策
としての
下水道
の
分流化
など、さまざまな
対策
が今後必要だと考えております。また、
水道水源
あるいは
水浴場
など、重要な
水域
に関係するところを優先的に実施していくという
観点
も重要と考えています。 このように、
対策
と
実施箇所
それぞれにつきまして、
緊急度
、
優先度
を勘案し、総合的に
対策
を推進してまいりたいと考えております。
谷田武彦
15
○
谷田分科員
ありがとうございました。
普及率
が高い
都市
におきましても、今まで述べてまいりますように、
下水道
は大変多くの
課題
を抱えておるわけでございます。
浸水対策
や
合流式下水道改善対策
あるいは老朽化した
施設
の改築、更新などに、ひとつ今後とも積極的に取り組んでいただきたいと思います。
下水
の
普及率
が一〇〇%でもまだまだやることはいっぱいあるわけでありますから、どうぞ頑張っていただきたいと思います。 時間がなくなってしまいましたので、次の
質問
に移らせていただきます。 私の
地元
のことで恐縮でありますが、
名古屋環状
二号線、
自動車専用部
と
一般部
、国道三〇二号につきまして簡単に
お尋ね
をいたします。
名古屋
の
環状
二号線は、
東南部
がまだ
整備
がされておりません。御
承知
のように、二〇〇五年には
愛知
で
日本国際博覧会
、
愛知万博
が開催をされるわけでありますが、この
名古屋環状
二号線は、その
万博会場
への主要な
アクセス道路
となるわけでございます。これは掘り
割り方式
でおつくりをいただくわけでございまして、
大変工事
に時間がかかることは
承知
をいたしておるわけでありますが、御
承知
のように、一時ちょっといろいろなことがあって
ストップ
をかけられたような
状況
もございまして、果たしてこの
環状
二号線の
整備
が
万博
に間に合うのであろうか、
地元
は
大変心配
をいたしておるわけであります。 時間もどんどん迫ってまいりましたので、ひとつこのあたりで、
本当
のことと申しますか、どのようなめどを持っていらっしゃるのか、お
示し
をいただきたいと思います。
大石久和
16
○
大石政府参考人
名古屋環状
二号線は、
地域
の生活を支える
幹線道路
でございます。
早期整備
が必要であるという
認識
は
先生
と同じでございます。
名古屋南
から高針間十二キロメートルにつきましては、一月末現在で必要な
用地
の九九%について
取得済み
あるいは
契約済み
でございまして、一部
区間
につきましては
工事
に着手いたしたところでございます。
当該区間
につきましては、今
お話
がございましたように、
愛知万博
までの開通が強く要望されているということはよく
認識
いたしておりまして、今後とも、残る
用地
の
確保
と、これは残件は約六件でございますが、
工事
の順次着工に努め、
万博
に間に合わせるよう努力したいと考えてございます。 しかしながら、
用地残
件に含まれる
物件
には、
大型補償物件
、
工場等
に係るものがございまして、これの
交渉状況
や現在の
工事着手状況等
を勘案いたしますと、
平成
十七年三月二十五日と予定されております
愛知万博
までの
供用
はかなり厳しい
状況
であると
認識
をいたしております。 今後、
用地取得
及び
物件
の収去に努力するとともに、工期の短縮に資する工法上の工夫などを図ることにより、一日も早い
供用
に向けて
事業
の展開をしてまいりたいと考えております。
谷田武彦
17
○
谷田分科員
万博
に間に合わせたいんだけれ
ども
なかなか厳しいよという
お答え
で、もっと率直に言っていただくと、まあ、ここで断定をしていただくわけにはいかないんでしょうが、間に合わない
危険性
はかなりあるよというふうに
認識
をしていいんでしょうかね。これはこれ以上聞きませんが、今の時点では、ひとつ一日も早い
整備
をしていただくように
お願い
をしておきたいと思います。 次に、
歩道
上における
オープンカフェ
について
お尋ね
をいたします。
名古屋
には、
若宮大通り
、そして
久屋大通り
という二本の百
メーター道路
がございます。特に
久屋大通り
というのは、これはとても
歩道
が広うございまして、大変立派な道でありますが、ただ、ここには残念ながらふだんは
放置自転車
がずらりと並んでおりまして、とても有効な
道路活用
がされているとは言えないわけであります。 そこで、
名古屋
市は、新しい
取り組み
といたしまして、一時的にではございますが、秋の
名古屋祭り
に合わせまして、
歩行者休憩施設
として
オープンカフェ
を
歩道
上に
設置
いたしました。お手元に
写真
がお配りをしてあります。ちょっとごらんになりにくいと思いますが、上の方が通常の
状況
、これは
自転車
がたくさんありますね。下の方が、実際に
設置
をし、
市民
の
皆さん
に御利用いただいておるところを
写真
に撮ったものであります。 ただ、この
オープンカフェ
につきましては、現行の
道路交通法
に違反するよということで警察からクレームがつきました、
道路
上には
道路附属物
として固定したものでなければならないと。それで、笑い話なんですが、テーブルを
ガムテープ
でとめたりして、これは
本当
の話なんですよ、ちょっと、柔軟な
対応
をしたようなこともあったわけでありますが、
市民
の
皆さん
は大変喜んでいただきました。非常にいい反応があったわけであります。
道路
を有効利用し、なおかつ
市民
に喜んでもらえる試みとして、できれば
イベント
に
にぎわい
を求めるための一時的な
設置
だけではなくて、今後恒常的にやっていきたいと希望しておるわけであります。
愛知県警
は、
本庁
は
本庁同士
で、
地方
は
地方同士
で
協議
をすればよいと言っていらっしゃるわけでありますが、
国土交通省
と
警察庁
との
協議
というのは果たしてあったのかどうか。もしあったとするならば、その内容はどのようなものなのか。
名古屋
市に対しましては、
国土交通省
は、
道路管理者
が判断すればいいことだと言って、ある
意味
では大変御支援をいただいておるわけでありますが、
国土交通省
としての御見解をお
示し
いただきたいと存じます。
大石久和
18
○
大石政府参考人
道路
に
一定
の
物件
を設け、継続して
道路
を使用しようとする場合には、
道路管理者
の許可が必要でございます。例えば、今
お話
がございましたように、
イベント等
の際の
道路
上への
オープンカフェ
の
設置
につきましても、
法令等
による
一定
の基準を満たし、
道路
の
構造
または
交通
に支障を及ぼすおそれがないと認められる場合には、個別の事案に即し、その
設置
が認められるものと考えております。このように、
道路法
の
精神
は消極でございます。 しかしながら、
先生
の御
指摘
にございましたように、
道路
を町中の
公共空間
として
地域
の方々に積極的に提供し、御利用いただき、町の
にぎわい
を取り戻していただく、あるいはそのために活用していただくというのは極めて貴重な御意見というように
認識
いたしておりまして、
道路
の
構造
と円滑な
交通
への影響というものは当然考慮する必要がございますが、今後、
公安委員会
、
警察庁
など、
関係省庁
とも
協議
しながら、
先生
の御
指摘
を踏まえ、前向きに検討してまいりたいと考えてございます。
中央省庁同士
で
協議
があったのかということにつきましては、我々の段階では、今のところ十分な
協議
があったとは
認識
いたしておりませんで、今後そのような
精神
で
省庁
間で
協議
したいと考えております。
谷田武彦
19
○
谷田分科員
大変前向きな
お答え
をいただきまして、満足をいたしております。どうぞよろしく
お願い
をいたします。 それでは、最後の
質問
に移りますが、
リニア中央新幹線
について
お尋ね
をいたします。 中央新幹線は、
我が国
の高速
交通
ネットワークの
一つ
のかなめとなる路線でございまして、超電導磁気浮上式リニアモーターカーの導入路線として大きな期待が寄せられておるところであります。 実は、
名古屋
市も毎年のように
予算
要望でこの
リニア中央新幹線
を取り上げさせていただいておるわけでございまして、中には、中枢
機能
を
名古屋
市内に
設置
してくださいとか、あるいは中央新幹線の
名古屋
駅は現在の
名古屋
駅の近くにつくってくださいとか、かなり先走った御要望までさせていただいておるわけでありますが、どうも聞いておりますと、まだ実験線自体も完全にできていない、半分以下のところでまだ実験をしておるというような
状況
だそうでございますが、果たしてこの
リニア中央新幹線
が近い将来実現をしていくのであろうかどうか、大変な危惧を抱いておるわけであります。 そこで、今日どのような
状況
にあるのか、今後の展望はどのようなものなのか、お教えをいただきたいと思います。
石川裕己
20
○石川
政府参考人
リニア中央新幹線
でございますけれ
ども
、二つの側面がございます。
一つ
が、いわゆる中央新幹線としての側面でございます。中央新幹線につきましては、現在、全国新幹線鉄道
整備
法に基づきまして、基本計画路線として定められてございます。これに従いまして、現在、地形、地質等の調査を実施中ということでございます。 それからもう
一つ
、リニアという
観点
で申し上げますと、リニアモーターカーの技術実験、技術開発ということにつきましては、
平成
九年四月から山梨のリニア実験線で走行試験を開始してございます。これにつきましては、有人による最高速度五百五十二キロ、二編成によるすれ違い相対速度千三キロというスピードを達成してございます。
平成
十二年三月の実用技術評価
委員会
におきまして、
平成
九年から三年間の走行実験などの実用技術評価というものが行われまして、「長期耐久性、
経済
性の一部に引き続き検討する
課題
はあるものの、超高速大量輸送システムとして実用化に向けた技術上のめどは立ったものと考えられる。」という評価をいただいております。 つまり、長期耐久性あるいは
コスト
低減、これらの問題が残されております。これらの残された
課題
を克服するために、引き続き山梨実験線において走行実験を行っているところでございます。
谷田武彦
21
○
谷田分科員
ありがとうございました。 この
リニア中央新幹線
は、私の
名古屋
にとりましては、二十一世紀の国土のグランドデザインで位置づけられております先端的
産業
技術の
世界
的中枢、
地域
の中核
都市
としてその役割を果たしていくために必要不可欠な路線であります。そして、それとともに、災害に強い国土づくりが緊急な
課題
となっております中、万一、災害のときには、これは東海道新幹線にかわる路線としてぜひとも
整備
しなければならないものだと思います。ぜひとも、この早期実現に向けて今後とも御努力をいただくよう、
お願い
をしたいと思います。 ちょうど時間になりました。以上で私の
質問
を終わらせていただきます。ありがとうございました。
栗原博久
22
○
栗原主査
これにて
谷田武彦
君の
質疑
は終了いたしました。 この際、暫時休憩いたします。 午前九時四十五分休憩 ————◇————— 午後五時
開議
栗原博久
23
○
栗原主査
休憩前に引き続き会議を開きます。 民主党・
無所属クラブ
及び社会民主党・
市民連合所属
の
本務員
の御
出席
が得られません。やむを得ず議事を進めます。 他に
質疑
の申し出がありません。 これにて本
分科会
所管の審査はすべて終了いたしました。 これにて散会いたします。 午後五時一分散会