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谷本分科員 今、
佐田副
大臣から言われたこと、私も同感でございまして、これはしっかりとやらなきゃいけない、そういう思いから
質問をさせていただいているわけでございますけれども、私がやはり心配していますのは、民主主義の国ですから、無理やり
テレビを
買いかえさせるわけにもいきません。ですから、非常に用意周到にいろいろな策を講じないと、
買いかえしてもらえないということもあるかと思います。その
部分を、先ほども言いましたけれども、九年先だということじゃなくて、もう本当に間近な問題としてしっかりやっていかないと、それが困難になっては困る、失敗しては困るという思いを持っております。
時間が余りありませんので、
最後、
質問というより要望をさせていただきたいのです。
過去に、一九六八年ですか、小林郵政
大臣のときに、VHF波を全面的にUHFに変換しようということを試みたことがあったと思います。そのときの理由というのも今回と同じような理由で、移動用の公共業務の重要電波がたくさん要るようになるだろう、そのためにそこをあけようということから始まった
議論だと聞いております。
しかしながら、それは十年後に、結局、達成されずに失敗に終わったという事例がございます。確かに、白黒からカラー
テレビに変わるときには、非常にわかりやすいですから、これは一気に進んで成功した例だと思いますが、電波の転換、確かに先ほど説明されたいろいろな
メリットもありますが、まだまだその
メリットというのがはっきり
国民には伝わっていないのじゃないかと私は思います。
ですから、電波の切りかえというのは非常に難しい、目に見えない
部分であるだけに、確かに画面はきれいになる、あるいは双方向になる、いろいろな利点もありますけれども、それも、白黒からカラーにといったような変換に比べればなかなか認知されにくい問題だと思いますので、どうかこの問題、九年先になると、変な言い方をすれば担当者もかわりますし、
政治家もかわっていきます。だからいいというのではなくて、やはり今現実に直面している問題としてしっかりとした対応、そしてその途中経過、内容についても、しっかり我々国会議員そして
国民に知らせながら、この問題を進めていただきたいということをこちらからお願いいたしまして、本日の
質問を終わらせていただきたいと思います。
どうもありがとうございました。