○
坂口国務大臣 先生には、
骨髄移植につきましてきめ細かく、現在抱えております
問題点につきまして、さまざまな角度から御
質問をいただきまして、ありがとうございました。
今御
指摘いただきましたように、さまざまな問題を抱えているわけでございますが、
一つは、やはり
財団をこれから安定的にどう
運営をしていくかということが一番
中心になるのではないかというふうに思っております。
このことにつきましては、
財団自身の、これから御
努力をどうしていただくかということもございますけれども、国としても態度を明確にしていかなければならないというふうに思います。
近く、
造血幹細胞移植委員会をつくりまして、ここで今後どういうふうにしたなら一番安定的にやっていただけるかということを少し
専門家の間で議論していただいて、早期に
結論を出していただきたいというふうに思っている次第でございます。
こうした中で、
一つ、
財団の
あり方というものを安定的にしながら、もう
一つは、
登録者をどう
確保していくかという問題だろうというふうに思います。私も、
献血事業等で過去に経験がございますけれども、毎日、新聞にいろいろなことが出ておりましても、
PRが足りないというふうに言われた経緯がございます。それは、やはりどれほど出ておりましても、それを聞く耳を皆が持ってくれるかどうかということに一にかかるのであろうというふうに思っております。
したがいまして、この
事業というもの、この運動がなぜ必要かというところを、皆さんの心の中にやはり入るようにちょっとしていかないといけないだろうと思っておりますので、その辺につきましてもよく考えていきたいというふうに思います。
赤十字との関連につきましては、私も
赤十字の方に何度か話をいたしまして、もう少し何とか
協力をしてもらえないかということを言っているわけでございますが、何とかひとつ考えます、考えますというふうには言ってくれるのですけれども、一向に現実は前進してこないのが現状でございますので、
カードならば
カードにちゃんと一項目設けて、そしてそこに記入をできるようにでもして、どの
献血者もそれをごらんいただいて、そして、よし、おれはここでひとつやろうというふうに、
献血と同時に
意思表示をしていただけるような形にしないといけないのではないかというふうに思っています。
そういうふうな意味で、もう一歩踏み込んだ
協力の
あり方というものを、これは
赤十字にも
お願いをしなければならないというふうに思いますし、
赤十字にも何らかの形で
協力体制が必要なんだろうと思うんですね。ただ
献血だけが
自分たちの
仕事で、
骨髄移植の問題は余分な
仕事だというふうに
赤十字が思っております限り、なかなかこれは進まないというふうに思いますので、
中心はこの
財団でおやりいただくといたしましても、
赤十字もこの
仕事にやはりかかわっている、
自分たちの
仕事の一部であるという
認識を持っていただけるようにしないといけないのではないかというふうに思っている次第でございます。そういたしましたら、三十万という
数字はそう難しい
数字ではないかというふうに私は思っておりますので、そうしたことを、今までの過去の反省も踏まえまして、これから
努力をさせていただきますことをお誓い申し上げたいと思います。