○横光
委員 今事実でないとおっしゃいましたが、ということは、それを聞いた大使館員はうそを言ったということになります。もしこれが事実であったら大変なことになりますよ。
ビデオに撮られても構わない、追い返せ、後で問題になったら私が
責任をとる、ここまではっきり聞いた人が証言をするということを
大臣はどのように思っておるんですか。そんなに簡単に事実ではないと言ってもいいんですか。後になったら大変なことになりますよ。いいですね。
委員長、阿南大使にこのことは聞かなければならない。ぜひとも本
委員会で参考人としてお聞きしたいと
思います。本当に重要な
発言だと
思います。
私は、今回のこの阿南
発言、聞いた人
たちの声からすると、この
発言が、どうしても
瀋陽の
領事館の人
たちの
対応にまで影響を与えていると言わざるを得ないんですよ。あの
発言がああいう
発言でなかった、本当に、入ってきたら保護せよという
発言であったなら、違う
対応ができたはずなんです。ところが、全く、追い返せというような声が出るほど、それを聞いた人
たちの中からは趣旨が違うことが出てきているわけでしょう。それが今回の大きな問題になっているんですよ。
ですから、とりわけ、公安局に引き渡すときにとめようとした副
領事、一生懸命頑張ったわけですが、最後に高橋公使の、無理をするな、最終的には連行されても仕方ないという指示、これは高橋公使が指示したそうですが、まさにこの高橋さんこそ、その数時間前にこの阿南さんの
発言を直接聞いた人なんです。同じ趣旨のことを言っておるじゃないですか。全く、その声を聞いた人は高橋さんなんですよ。阿南さんがあなたが言うようなことを言うんだったら、こういった
発言はしないはずです、高橋さんは。そういったことが非常に今回私は大きな問題につながっていってしまったんではないかという気がしてならないわけです。
そしてまた、ちょっと
総理にお尋ねしますが、午前中にも出ましたが、民主党が
調査したことに対して自虐的であるという批判をしたわけですが、これは一国の
総理がする
発言とは私は思えないんですね。
外務省の
調査結果が完全無欠であればいいですよ。しかし、聞き取りが甘かったんじゃないんですか。現に、次から次から新たな記載漏れが出てきているじゃないですか。むしろ、民主党がやったことによって、
外務省がやった
調査結果の不備な点を補ったというふうにとらえるべきじゃないですか。それを逆に自虐的だと言う。
総理、いいですか。あなたは、
日本の非をあげつらうのは自虐主義じゃないかと言っております。しかし、民主党の
調査の中では、決して
日本の非をあげつらうだけの
調査じゃないんですよ。例えば、あの二名を連行するときに、入る人
たちに対しては、
日本領事館が雇っている
中国の人
たちは許可をしていない、そういった
発言もしている。これは
日本の
領事館の人
たちの
意見と一致するわけです。何が
日本の非をあげつらう証言ですか。
日本の非をあげつらう証言だから自虐的だというのならば、
外務省の
調査結果も非常に
日本の非をあげつらっておるんですよ、
総理。
緊急事態への
対応に関する
意識の希薄さがあった。指揮命令体制、伝達面の不備があった。普通は二名の警備員が一名になっていて、外出中であった。そのために
正門付近の警備は一時行われなくなった。
日本人職員への報告もおくれる事態となった。不備な点をいっぱい
外務省の報告もしておるんですよ。そういったことは自虐的にならないんですか。
民主党がやったことをなぜともに、一番大事なことは、事実をすべて解明、はっきりしなければ、
総理が言うように、
交渉中である、正常な
交渉にならないわけでしょう、真相を究明する努力をしなければ。そういった事実を挙げるのに、なぜ自虐的と言うのか、私にはさっぱりわからないんですが。
結局、マイナスのとらえ方をしないで、新たな事実が判明したわけですから、すべての事実が明らかにならなければ
改善のしようもないわけですから、そういったことがまた
交渉の大事な材料にもなるわけですから、なぜそのようなことを言うか。プラス、マイナスだろうが、事実が判明することが一番大事であるという、もっと度量の広い一国の
総理の
発言であってほしいと
思います。
自虐的ということを取り下げてくれという先ほど
要請がありましたが、しませんとあなたははっきり言いましたが、私は、その
発言を非常に、このテレビを見た国民の皆さん、何と心の狭い人だろうと思ったんじゃなかろうかと思っておるんです。だから、これはもう聞きません。