○中沢
委員 あなたは今、自分は
大臣だけれども、事務局長以下の官僚にそういう指示をして、そういうレベルではやっていると。私もそうだと思うんですよ。私はあなたに聞いているんですよ。政治家石原として、行政
改革担当
大臣として、公務員
制度改革という大変なテーマで、ILOの場でも国際公約で言っている。国会でもしばしばそういうスタンスで
答弁をされている。
労働組合とも、私の手元に資料がありますが、多くは申し上げませんが、そのときは
大臣出席の労使交渉なんです、あなた自身の言葉で、労働基本権問題は非常に大事だ、これからもしっかり対応をしたい、こういう発言があるんですよ。最後のところで官僚任せ、これは私は納得も理解もできない。
さっき言うように、政治家としてお互いに、別に文書を交わして約束したわけじゃないけれども、信義の問題として、最後の大詰めの交渉で
大臣が出ない交渉なんというのは普通はないですよ。それは事務交渉というんです。事務折衝というんですよ。どんな場合でもそうですよ。地方の場合だって、いよいよ最後の大詰めのところでは
大臣が出て自分の言葉でしっかり回答をする、これは当たり前じゃないですか。信義違反ではないということを今言っていますけれども、これは問題ですね。とんでもない話だ。どうせこれからまた
委員会でもやるようになると思います。
もう
一つ、あなたは国際人だと思うんですよね。私のような片田舎の出身でもないし。そうすると、すべての分野についてグローバルスタンダードという問題がありますよね。公務員
制度でいえば、グローバルスタンダードというのはILOの国際的な基準なんです。既にILO、もう動いていますよ。下手したら、ILOから
日本の
政府が結果的に袋だたきに遭う、この問題で
日本が完全にヨーロッパ、アメリカ等々の国から孤立をする、私はそっちの方を心配していますよ。野党だからそんなことは心配しなくて結構だという方がいるかもしらぬけれども。
もっと言えば、今キャリアの公務員を含めていろいろな問題が出ていますよね。天下りの問題も含めて、キャリア官僚を中心にしたさまざまな問題も出ている。そういうところにはほとんどメスが入っていない。
僕から言えば、公務員
制度改革大綱は、改めてゼロから出発をして、広く
国民の意見も聞いて、まとめ上げて立法化をすべきであるし、一流の新聞にもあるいは週刊誌にも、この間の、一部のキャリアと特定の議員がいろいろ話をしてこういう内容にまとめたという、非常に批判というかそういう話も出ている。そして、
民間から協力をしていただいた方が書いたと思うんですが、そういう具体的な内容についての
指摘をした、まだ出版物になっていませんが、私は原稿を持っていますけれども。
公務員
制度改革ということは、もう利権でも何でもないんですよ。もっと言えば、国家百年の大計をどうするか、こういうことですから、こういう、新聞から批判をされる、一部のマスコミから官僚の一部と特定の議員が合作をしたんだというような批判めいたことを受けること自体、僕は非常に残念ですね。
いろいろ言いました。石原さん、どう考えますか。