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金子(善)
委員 民主党の
金子善次郎でございます。
川口大臣は、
外務大臣就任に当たりまして、
外務省の
改革については透明性、そしてスピード、実効性、この三点を基本に
外務省改革を行う、十の
改革を行うということを表明されました。ただいまの
外務省の答弁ぶりを聞いても、
外務大臣が言われている透明性、スピード、そして実効性という
観点から考えましても、とても、そもそも
大臣が就任されて最初からこうではどうしようもないんではないかと私はつくづく思うところであります。
外務省については、きょう、これからいろいろ
質問をさせていただきますけれども、
大臣は御
承知かどうかわかりませんけれども、情報公開法というものがございます。
昨年の十二月の段階、これは法律が施行されましてちょうど九カ月たった時点でございますが、この時点での全面開示率、つまり情報公開した率というのが、わずか一二%、ほかの省庁と比較しまして大変な開きがあるということを御存じかどうかわかりませんが、恐らく御存じではないと思いますけれども、大変な開きがある。しかも、今度は、法律では、請求から一カ月以内に開示あるいは不開示にするという決定をしなきゃならない、これが法律の原則になっているわけであります。ところが、これについても決定率が二四%、ほかの省庁の平均から見ますと極端に低い率になっております。これでは、とてもとても、
大臣は、
外務省の
改革を行う、透明性そしてスピード、実効性ということを言われているわけでございますけれども、これは本当に大変な重荷を背負ったスタートだというふうにつくづく思うところであります。
私は、これからるる御
質問いたしますので、透明性の高い、そして実効性のある答弁で、スピーディーにひとつお願い申し上げたい、このように思います。
ところで、
外務省から最初にスタートしたいところでございましたが、官房長官が
記者会見のために途中で退席なさるということでございますので、まず
内閣官房のことからお聞きしたいと思います。
予算委員会の各
委員の皆様のところには既に資料をお配りしてございますが、昨年からの国会答弁あるいは私どもの調査によりますと、どうも
政府の、これは
外務省そして
内閣官房ということになるわけでございますけれども、諸謝金、報償費、旅費、庁費、渡切費、交際費、こういうものがきちっと区分されずに使われているのではないかというような気がしてならないわけであります。いわゆる
外務省の報償費の
内閣官房への上納問題、これもあるわけでございます。まだ、
国民が納得できる、そういうような
状況にはとてもなっていないというのが実態だというふうに思っております。
私どもといたしまして衆議院の
予算調査室に依頼して作成いたしましたのが、今お手元にあるペーパーでございます。これは、
平成十四年度
一般会計予算案と十三年度の
予算を比較したペーパーでございます。
これで、
平成十四年度の
内閣官房の
予算項目の合計で見ますと二百六億円、増額で見ますと九十九億三千二百万円の増額になっているわけであります。実に九三・一%の伸びを示しております。増額のうち、情報収集の衛星業務費というものがございますので、これに係る諸謝金、旅費、庁費の合計の増額が七十八億四千万円ございますので、これは特殊なものだというふうに考えてみましても、二十億九千万円が増額をされているわけであります。
二十億という数字を聞きますと、昨年来の
予算委員会で、二十億円という数字が一つの大変大きな問題、つまり上納金問題ということで問題になってきたわけでございますけれども、まさかこの部分がちょうど増額されたということではないと信じたいのでありますけれども、官房長官、いかがでございますか。