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議長(綿貫民輔君)(綿貫民輔)
○
議長
(
綿貫民輔
君)
日程
第一、
消防法
の一部を
改正
する
法律案
を
議題
といたします。
委員長
の
報告
を求めます。
総務委員長平林鴻
三君。
—————————————
消防法
の一部を
改正
する
法律案
及び同
報告書
〔
本号末尾
に
掲載
〕
—————————————
〔
平林鴻
三君
登壇
〕
kokalog - 国会議事録検索
2002-04-05 第154回国会 衆議院 本会議 第21号
公式Web版
本日の会議に付した案件 (会議録情報)
0
平成
十四年四月五日(金曜日)
—————————————
議事日程
第十四号
平成
十四年四月五日 午後一時
開議
第一
消防法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
) 第二
防衛庁設置法
及び
自衛隊法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
)
—————————————
○本日の
会議
に付した案件
日程
第一
消防法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
)
日程
第二
防衛庁設置法
及び
自衛隊法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
)
マンション
の
建替え
の
円滑化等
に関する
法律案
(
内閣提出
)の
趣旨説明
及び
質疑
午後一時三分
開議
議長(綿貫民輔君)(綿貫民輔)
1
○
議長
(
綿貫民輔
君) これより
会議
を開きます。
————◇—————
日程
第一
消防法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
)
議長(綿貫民輔君)(綿貫民輔)
2
○
議長
(
綿貫民輔
君)
日程
第一、
消防法
の一部を
改正
する
法律案
を
議題
といたします。
委員長
の
報告
を求めます。
総務委員長平林鴻
三君。
—————————————
消防法
の一部を
改正
する
法律案
及び同
報告書
〔
本号末尾
に
掲載
〕
—————————————
〔
平林鴻
三君
登壇
〕
平林鴻三君(平林鴻三)
3
○
平林鴻
三君 ただいま
議題
となりました
消防法
の一部を
改正
する
法律案
につきまして、
総務委員会
における
審査
の
経過
及び結果を御
報告
申し上げます。
本案
は、最近における火災の
実態等
にかんがみ、
消防法令違反等
の是正の
徹底
を図るため、
消防機関
による立入検査及び
措置命令
に係る
規定
の
整備
を図り、罰則の
引き上げ等
を行うとともに、
防火対象物
における
防火管理
の
徹底
を図るため、
防火対象物
の
定期点検報告制度
を設けるほか、避難上必要な
施設等
の
管理
を義務づける等の
措置
を講じようとするものであります。
本案
は、去る三月二十九
日本委員会
に付託され、四月二日
片山総務大臣
から
提案理由
の
説明
を聴取し、昨四日
海江田万里
君外三名
提出
の
消防法
の一部を
改正
する
法律案
とともに一括して
議題
とし、
質疑
を行いました。次いで、
本案
について採決を行いましたところ、
全会一致
をもって
原案
のとおり可決すべきものと決しました。 なお、
本案
に対し
附帯決議
を付することに決しました。 以上、御
報告
申し上げます。(
拍手
)
—————————————
議長(綿貫民輔君)(綿貫民輔)
4
○
議長
(
綿貫民輔
君) 採決いたします。
本案
は
委員長報告
のとおり決するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
議長(綿貫民輔君)(綿貫民輔)
5
○
議長
(
綿貫民輔
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
本案
は
委員長報告
のとおり可決いたしました。
————◇—————
日程
第二
防衛庁設置法
及び
自衛隊法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
)
議長(綿貫民輔君)(綿貫民輔)
6
○
議長
(
綿貫民輔
君)
日程
第二、
防衛庁設置法
及び
自衛隊法
の一部を
改正
する
法律案
を
議題
といたします。
委員長
の
報告
を求めます。
安全保障委員長玉置一弥
君。
—————————————
防衛庁設置法
及び
自衛隊法
の一部を
改正
する
法律案
及び同
報告書
〔
本号末尾
に
掲載
〕
—————————————
〔
玉置一弥
君
登壇
〕
玉置一弥君(玉置一弥)
7
○
玉置一弥
君 ただいま
議題
となりました
防衛庁設置法
及び
自衛隊法
の一部を
改正
する
法律案
につきまして、
安全保障委員会
における
審査
の
経過
及び結果について御
報告
申し上げます。
本案
は、
防衛計画
の大綱及び
中期防衛力整備計画
で定められた新たな体制への移行の一環として、
合理化
、
効率化
、
コンパクト化
を一層進め、
自衛隊
の任務の円滑な遂行を図るため、
陸上自衛隊
の
自衛官
の
定数
を四百五十四人削減し、
海上自衛隊
の
自衛官
の
定数
を十四人、
航空自衛隊
の
自衛官
の
定数
を十四人及び
統合幕僚会議
に所属する
自衛官
を百三十五人それぞれ増員して、
自衛官定数
の総計を二百九十一人削減し、二十五万八千二百九十人に改めるとともに、
即応予備自衛官
の員数を三人増員して、五千七百二十六人に改めようとするものであります。
本案
は、去る三月二十六
日本会議
において
趣旨説明
及び
質疑
が行われ、本
委員会
に付託されました。 本
委員会
におきましては、去る四月二日
中谷防衛庁長官
から
提案理由
の
説明
を聴取し、昨四日
質疑
を行いました。
質疑終了
後、討論を行い、採決いたしましたところ、
本案
は
賛成
多数をもって
原案
のとおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、御
報告
申し上げます。(
拍手
)
—————————————
議長(綿貫民輔君)(綿貫民輔)
8
○
議長
(
綿貫民輔
君) 採決いたします。
本案
の
委員長
の
報告
は可決であります。
本案
を
委員長報告
のとおり決するに
賛成
の諸君の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
議長(綿貫民輔君)(綿貫民輔)
9
○
議長
(
綿貫民輔
君)
起立
多数。よって、
本案
は
委員長報告
のとおり可決いたしました。
————◇—————
マンション
の
建替え
の
円滑化等
に関する
法律案
(
内閣提出
)の
趣旨説明
議長(綿貫民輔君)(綿貫民輔)
10
○
議長
(
綿貫民輔
君) この際、
内閣提出
、
マンション
の
建替え
の
円滑化等
に関する
法律案
について、
趣旨
の
説明
を求めます。
国土交通大臣扇千景
君。 〔
国務大臣扇千景
君
登壇
〕
国務大臣(扇千景君)(扇千景)
11
○
国務大臣
(
扇千景
君)
マンション
の
建替え
の
円滑化等
に関する
法律案
につきまして、その
趣旨
を御
説明
申し上げます。
マンション
は、
都市
における
住まい
の
形態
として広く普及してきておりますが、今後、老朽化した
マンション
が急増することが見込まれており、
都市
の
再生
と良好な
居住環境
の
確保
を図る
観点
から、
マンション
の
建て
かえの
円滑化
が重要な
課題
となっております。 現在、
マンション
の
建て
かえについては、
建て
かえを行う
団体
の
法的位置づけ
が明確でないこと、
区分所有権等
の
関係権利
を再建した
マンション
に円滑に移行させるための法的な仕組みがないこと等の
問題点
が指摘されており、
区分所有者
みずからが主体となって
建て
かえ
事業
を円滑に進めるための
制度
の
整備
が急務となっております。 このような
趣旨
から、このたび、この
法律案
を提案することとした次第でございます。 次に、この
法律案
の概要につきまして御
説明
申し上げます。 第一に、
建物
の
区分所有等
に関する
法律
に基づく
建て
かえ
決議
がされた場合、
建て
かえに
合意
した
区分所有者
が
法人格
を有する
マンション
建替
組合
を設立できるものとしております。 第二に、
マンション
建替
組合等
が定めた
権利変換計画
に従い、
区分所有権
、
抵当権等
の
関係権利
を再建された
マンション
に円滑に移行させることができるものとしております。 第三に、
マンション
の
建て
かえに伴って
借家権者等
が転出することとなる場合につき、
居住
の安定の
確保
を図るため必要な
措置
を講ずることとしております。 第四に、保安上危険または衛生上有害な
状況
にある
マンション
について
地方公共団体
が
建て
かえを勧告できるものとしております。 その他、これらに関連いたしまして、所要の
規定
の
整備
を行うこととしております。 以上が、
マンション
の
建替え
の
円滑化等
に関する
法律案
の
趣旨
でございます。ありがとうございました。(
拍手
)
————◇—————
マンション
の
建替え
の
円滑化等
に関する
法律案
(
内閣提出
)の
趣旨説明
に対する
質疑
議長(綿貫民輔君)(綿貫民輔)
12
○
議長
(
綿貫民輔
君) ただいまの
趣旨
の
説明
に対して
質疑
の通告があります。これを許します。
阿久津幸彦
君。 〔
阿久津幸彦
君
登壇
〕
阿久津幸彦君(阿久津幸彦)
13
○
阿久津幸彦
君
民主党
の
阿久津幸彦
でございます。 私は、
民主党
・
無所属クラブ
を代表して、ただいま
議題
となりました
マンション
の
建替え
の
円滑化等
に関する
法律案
について
質問
をさせていただきます。(
拍手
) 私は、衣食住の中で、住は極めて重要なものであり、その国や
国民
を最も的確に伝える象徴的な意味を持つものと考えております。例えば、
住まい
を見れば、その国やそこに住む
人々
のおおよその
価値
、内容を察することができます。
文化
も感性もモラルも、教養も
歴史
も、そして未来までも、
住まい
を見れば、その
時代
の私
たち
の
生き方
がすべてわかってしまうのです。 そこで、まず、戦後の
我が国
の
住宅政策
についてお伺いいたします。 一九七〇年代、
日本
は、
欧米
から
貿易黒字批判
にさらされていました。そんな中、一九七九年、フランスの
ル・モンド紙
に
掲載
されたのが、有名な
ウサギ小屋
の記事です。
ウサギ小屋
に毛の生えたような家に住む
働き中毒
の国とやゆされた当時の
日本人
の
生き方
及び
我が国
の
住宅政策
をどのように評価するのか、
扇大臣
にお伺いいたします。(
拍手
) 続いて、一九八〇年代から一九九〇年代の
バブル
とその
崩壊
の
時代
において、私
たち日本人
の
生き方
及び
我が国
の
住宅政策
をどのように評価するか、
バブル
の
総括
とともにお答えいただきたいと存じます。
住まい
がその
時代
の
生き方
を象徴するのであれば、一九七〇年代までの
日本
と、その後の
バブル
及びその
崩壊
の
時代
の検証は、二十一
世紀
の私
たち
の
生き方
を見直す上でも、また、
住宅政策
を考える上でも大切なことです。 私は、
ウサギ小屋
に住む
働き中毒
とやゆされた一九七〇年代までの
日本
の
住宅政策
は、安かろう悪かろうの
大量生産
だったのだろうと思います。そして、そこに住む
人々
の
生き方
は、
働き中毒
と言われようと、まさに、なりふり構わず、豊かさを夢見て、子供のため、
家族
のために働いた日々だったのでしょう。ただ、そうした
時代
の
先輩たち
による、汗水垂らして働いた努力というものを、私
たち
は決して軽視してはならないと思います。 しかし、一九八〇年代、それまでとは人が変わったように投機に走り、
バブル
に突入していく
人々
のさまは、今振り返れば、やはり異常でした。
経済
的な富を得れば得るほど高慢となり、汗水垂らして働くことを忘れて
マネーゲーム
にふける日々は、今思い出しても恥ずかしいほどです。 そのころの私
たち
は、
ブランド品
とともに、ただ高いだけの
高級マンション
を買って喜んでいたのです。そして、本来こうした
経済
のひずみを正すべき
政治
もまた、
マンション
や
オフィス建設
の
推進
を叫び、
バブル
をあおることに終始してしまいました。やがて
バブル
が
崩壊
し、値段の安くなった
高級マンション
の残したものは、
多額
のローンだけだったのです。 西暦二〇〇二年、
経済指標
の
一つ
である株価は、ちょうど二十年前の
水準
にあります。
歴史
にもしはありませんが、もし、皆さんが二十年前の自分に戻れるとしたら、再び
バブル
に酔いしれる道を選ぶでしょうか。私が問いたいのは、
バブル
のとき、
国民
は本当に幸せを感じていたのかということなのです。 私は、
民主党新人議員
に問われた、
政治
とは何かというアンケートの中で、
政治
とは
国民
を幸せにする仕事と答えました。幸せとは何か、どうしたら幸せになれるのか。今、
バブル
の
総括
を問うことは、私
たち
の
生き方
を問い直すことにほかなりません。(
拍手
) こうした本当の豊かさと
住まい
の
関係
を考えるとき、私は、
我が国
がこれから進めようとしている
住宅政策
に大きな
危惧
を抱いております。その象徴が
高層マンション
です。
バブル
の
時代
、
地域住民
から、また
観光客
からも愛されないような冷たい
ビル群
が乱立したあの
時代
の反省として、今、もっと
地域
の
歴史
や
文化
、自然を大切にし、それを生かしていく新しい
町づくり
の試みが、この
日本
においても広がりつつあります。 私は、これからの
日本
においては、人と自然、
歴史
と
文化
が調和した、もっと温かい
都市
を
日本
の風土の中でつくっていきたいと考えております。それには、
都市
や
住まい
を単なる投資の
対象
とみなすのではなく、
人間
の
生活
の場としてとらえることが必要なのです。
マンション
に関しても、景観や質を考慮した上で、よい
マンション
にはしっかりとした
修繕
を重ねながら、できるだけ長く使うという考え方があってもよいのではないでしょうか。 例えば、
東京
・
原宿
の表参道には、有名な同
潤会アパート
があります。もう何年になるのか、大変に古い
建物
ですが、ツタの絡まったその外観は
原宿
の風景にも溶け込み、何とも言えぬ味わいを感じます。また、長年住んでいる人にお話を伺うと、
アパート
全体が
家族
のような
一体感
があるということでした。あの
バブル
の
時代
とは全く違う
価値観
、
生き方
、そしてコミュニティーがそこにはあります。 そこで、
国土交通大臣
にお伺いします。
人間
の
生活
の場、住
環境
としての
高層マンション
、超
高層マンション
の是非をどのようにお考えでしょうか。 戦後の
日本
の
住宅政策
を振り返ってみますと、今、
我が国
が推し進めようとしている
住宅政策
、さらに言えば
都市政策
は、
バブル時代
のそれと全く同じであり、何の
総括
もなされていないと言わざるを得ません。この間、
小泉内閣肝いり
の
都市再生
の名のもとに進められてきた、
土地収用法
の
改正
、
都市再生
二法、
建築基準法改正
という一連の流れは、簡単に言えば、手続の
簡素化
や
容積率
の緩和を通じて
土地
の
価格
をつり上げ、不良債権問題の解決を図るものであり、いわば
ミニバブル
を起こそうとしているのではないかという大きな
危惧
を抱いております。そして、今回の
マンション建て
かえ
法案
も同じ性格ではないかと心配しているのです。
都市再生
については、
国土交通委員会
の
質疑
でも、
扇大臣
と大分
議論
させていただきました。その
議論
の中で、
東京
・
日本橋
を例に挙げて、
歴史
や
文化
の薫りあふれる
都市
の大切さを訴えた
大臣
の答弁に、私は深く共鳴いたしました。 確かに、
日本橋
は
日本
における
交通
の
起点
であり、
橋そのもの
が貴重な
文化遺産
であるにもかかわらず、周辺には
高層ビル
が乱立し、川は汚染され、橋の上を覆うように
高速道路
を通してしまったため、圧迫された暗い場所になってしまっています。まさに、これまで
日本
が追い求めてきた豊かさや幸せ、それが何であったのかを象徴するのが、あの
日本橋
の姿だと思うのです。(
拍手
)
質実
の
精神
というものがあります。それは、質の高い、実のある社会をつくろうという
精神
のことです。
日本
が
バブル
を経験し、
バブル
を終えた今、
日本人
一人一人、そして私
たち政治家
一人一人の
幸福観
が問われています。 そこで、
扇大臣
に伺います。 単なる
バブル
の再来ではなく、
歴史
と
文化
の薫りのする、人と自然が調和した
都市再生
を目指すつもりはおありでしょうか。そして、
歴史的文化遺産
である
東京
・
日本橋
を復興させる意気込みについて、ぜひお聞かせください。 本題である
マンション
の
建替え
の
円滑化等
に関する
法律案
について、具体的にお伺いします。
国土交通省
の推計によると、全国の
マンション戸数
は約三百八十万戸、
マンション居住人口
は約一千万人、
日本
全体の約一〇%を占めます。
都市部
ではこの割合はもっと高く、例えば私の
地元八王子
の場合、総
人口
五十二万人に対し、
マンション
、
アパート
に
居住
する総数は約二十万人、四〇%に上ります。
マンション
は、
我が国
の
国民
にとって重要な
住まい
の一
形態
となっていることは、言うまでもありません。
マンション居住者
の多くは、これまで、
一戸建て
の
持ち家
を買うまでの仮
住まい
という
意識
しかなかったため、
居住者
間の
結びつき
が希薄で、
管理
がずさんになったりする傾向が見られました。ところが、ここ十年の間に、
居住者
の
意識
は大きく変化しました。それは、永住するつもりの
マンション居住者
が、いずれ移転するつもりの
居住者
を上回ったからです。これは、
マンション
を一生の
住まい
としていこうという
居住者意識
のあらわれであり、
建て
かえや
修繕
による、世代を超えた
マンション
の
再生
・
循環システム
が望まれているわけです。 まず、本
法案
の前提となる
マンション建て
かえの築
年数
の
目安
についてお伺いいたします。 築
年数
の
目安
は三十年と言われていますが、これは少し短過ぎるのではないでしょうか。
欧米
の
マンション建設
には、
日本
のような内
断熱
ではなく、
外断熱
による
構造
を義務づけられることが多く、内壁の結露や
カビ等
もなく、五十年でも百年でも長もちする
構造
になっていると言われております。
日本
でも、技術的には何の問題もなく、五十年、百年もつ
マンション
を
建て
ることができるそうです。 そこで、お伺いします。
マンション建て
かえの築
年数
について、どのような見解をお持ちでしょうか。 本
法案
で一番心配されるのが、
建て
かえの
円滑化
を急ぐ余り、
建て
かえに参加したくても参加できない
高齢者
や低
所得者等
の
弱者
に対して、しっかりとした
配慮
がなされているのかという点です。 特に近年の
不動産価格
の
下落
により、
多額
の
負担金
を強いられる
ケース
が想定される一方、参加を希望しない場合に支払われる
売り渡し価格
も時価であるために、十分なお金を手にすることなく、事実上、住みかえが困難となって路頭に迷うことさえ考えられます。そこで、
扇大臣
に、
マンション建て
かえに係る
居住安定措置
について
お尋ね
します。
最後
に、現在、十万戸とも十三万戸とも言われる
老朽化マンション
の中で、
マンション居住者
の
合意
が
形成
され、実際に
建て
かえに及んだものは、わずか七十件にすぎないと言われています。 今回の
マンション
の
建替え
の
円滑化等
に関する
法律案
は、
合意形成
が難しいと言われる
マンション
の
建て
かえに道を開くものですが、
建て
かえに参加できない
弱者
への
配慮
や、
修繕
の選択を阻むものであってはなりません。 よいものを大切に長く使うという
質実
の
精神
を私
たち日本人
は決して忘れてはならないと思います。これからの
国土交通行政
が、破壊と造成から
再生
と保全に変わるべきことを強く訴え、私の
質問
を終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。(
拍手
) 〔
国務大臣扇千景
君
登壇
〕
国務大臣(扇千景君)(扇千景)
14
○
国務大臣
(
扇千景
君)
阿久津議員
から私に、七問に及ぶ御
質問
がございました。 まず、七〇年代の
日本
についての
お尋ね
でございます。
安定成長期
に入ったとはいいながら、ちょうどそのころは、月百八十六時間を超える労働時間など、働きバチと言われる
批判
もあった時期でございます。
住まい
の面では、戦後の絶対的な
住宅不足
を解消し、そして一九七三年には、すべての都道府県で
住宅数
が
世帯数
を上回る、量的な
充足
が達成されたときでございました。ただ、一方では、
住宅
の一戸当たりの
面積
が約八十平方メートルと、今おっしゃったように、広さの面で極めて不十分でもございました。 このような中で、
国民生活
の質の
向上
が大きな
政策目標
として認識されるとともに、とりわけ、
住宅
の質の
向上
が最も中心的な
課題
として取り上げられるに至りました。このため、
住宅政策
としては、従来の
量的充足
から質の重視へと
政策
の
方向転換
を図ったところでございます。
二つ目
には、一九八〇年代から九〇年代にかけての
バブル崩壊
後の御
質問
がございました。 八〇年代後半以降、
地価
が急速に上昇して、
住宅価格
につきましても、
年収倍率
が九〇年には七・〇倍に達するなど、
住宅
の
価格
と
取得能力
の著しい乖離が生じておりました。そのために、
住宅
の
取得能力
を高める一方、
住宅価格
の低下を図るなど、
需給両面
にわたる
対策
を講じることが
住宅政策
の
中心課題
となったのでございます。 その後、九〇年以後の
バブル崩壊
の過程におきましては、
地価
の
下落
が急速に進展して、
住宅価格
の
年収倍率
が二〇〇〇年には四・三倍へ
下落
し、
住宅取得
が容易になるなど
改善
も見られた反面、
価格
の
下落
による含み損や、
所得
の低迷を背景とする
住まい
への
負担感
の
高まり等
が新たな
課題
となってまいりました。また、
住まい
に対する
国民
の
ニーズ
も、
一戸建て持ち家住宅
に加えて、
賃貸住宅
、
都心居住
、
バリアフリー住宅等
、個人のライフスタイルに応じた多様な
ニーズ
が生じてまいっております。 このような中、
住宅政策
としましても、これまでとってきた
住宅
の質の
改善
をさらに一歩進めて、
国民
の多様な
ニーズ
に対応できるような、良質なストックの
形成
を図ることに努めてまいったところでございます。
三つ目
には、超
高層マンション
に関しての御
質問
がございました。
職住近接
を図り、ゆとりのある
生活
を実現するために、
都心居住
の
推進
が重要な
課題
となっております。
都心居住
の実現に向けて、
都心地域
など
土地
の
高度利用
が必要とされる
地域
におきまして
住宅
を
整備
していくためには、
オープンスペース
を
確保
しつつ
建物
の
高層化
を図ることも有効な手段の
一つ
でございます。 特に、近年、
都心ならでは
の眺望とか新しい
都市生活
を求めて超
高層マンション
に高い人気が集まっておりますが、このような新しい
居住者
の
ニーズ
にこたえることも視野に入れていく必要があろうと思っております。 四番目には、
都市再生
の進め方についての
お尋ね
がございました。
都市再生
は、
都市
の抱える二十
世紀
の負の
遺産
を解消するとともに、
我が国
の
都市
を、
歴史
と
文化
を継承しつつ、
生活
する上でも豊かで快適な、さらに
経済活力
に満ちあふれた
都市
へと
再生
しようとするものでございます。
都市
の
再生
に当たりましては、石畳あるいは蔵など、町並みの
整備
とか
電線類
の
地中化等
、
歴史
と
文化
を生かした
町づくり
の
推進
を図るとともに、
都市公園
の
整備
、
屋上緑化等
による緑豊かな
環境
の創出、河川の
水質改善
など、人と自然が調和した
都市
の
再生
に取り組んでまいりたいと考えております。 五番目には、
日本橋
の復興についての
お尋ね
がございました。 かつて、
我が国
の五街道の
起点
でございました
日本橋
は、現在では、
首都高速道路
がその上空を覆っており、潤いと品格のある
都市空間
の
形成
という
観点
から御指摘を受けることも少なくありません。また、
日本橋
は、
明治時代
の石橋として今なお現役であり続けておりますし、
平成
十一年には
重要文化財
に指定されるなど、貴重な
文化遺産
でもございます。 そこで、この
日本橋地区
を初め、
東京都心部
のあらゆるところで、
首都高速道路
のあり方について、有識者の
委員会
によりまして
検討
をいただきました。去る四月二日に提言として御
報告
をいただいたところでございますけれども、この中で、私がいつも申しておりますように、
日本橋地区
の
首都高速道路
の再
構築
について、沿道の
建築物
と一体的な
整備
を行うことを提案されました。 それにおきまして、
関係者
の方々の
合意形成
や、
首都高速道路
の再
構築
と
都市
再開発の
調整等
の
課題
がございますけれども、二十一
世紀
の
オフィス
の創造と
交通インフラ
の
改善
を一体的に実現する新しいアイデアとして、
都市再生
の
観点
からもぜひ実現していきたいと考えております。
六つ目
には、
マンション建て
かえの
目安
とする築
年数
についての
お尋ね
がございました。
マンション
の
耐久性
は、個々の
マンション
の施工とか
維持管理
の
状況等
によりまして異なるものでございまして、住戸の
面積
あるいは設備の
水準
が低いために
建て
かえが望まれる場合もございますことから、
建築
後
年数
の
目安
を一般的に示すことは難しいとは考えておりますけれども、これまでの実績を見ると、三十年から四十年で
建て
かえられる
ケース
が多くなっております。 いずれにしましても、
マンション
の
建て
かえの
検討
に当たりましては、
建物
の
状況
あるいは
維持修繕
を続けた場合との比較などに関する的確な情報に基づいて、
区分所有者
間で十分な
議論
が行われた上で判断されることが重要であると考えております。
最後
に、
七つ目
に、
マンション
の
建て
かえに係る
居住安定措置
に関する
お尋ね
がございました。
マンション
の
建て
かえ
事業
の
施行者
並びに国及び
地方公共団体
は、
国土交通大臣
が定める
基本方針
に従って、
賃借人
及び
転出区分所有者
の
居住
の安定の
確保
に努めなければならない旨を、本
法律案
の第九十条において明記してございます。
高齢者
など
住宅
に困窮する
転出者
に対する支援として、
公営住宅等
への
優先入居
、また、
従前居住者用賃貸住宅
に係る
家賃対策補助
、
移転料支払い
に対する
補助
などを行うことを
基本方針
に定め、実施することにより、最大限に
居住者
の安定に
配慮
していきたいと存じております。 以上、お答え申し上げます。(
拍手
)
議長(綿貫民輔君)(綿貫民輔)
15
○
議長
(
綿貫民輔
君) これにて
質疑
は終了いたしました。
————◇—————
議長(綿貫民輔君)(綿貫民輔)
16
○
議長
(
綿貫民輔
君) 本日は、これにて散会いたします。 午後一時三十四分散会
————◇—————
出席国務大臣
総務大臣
片山虎之助
君
国土交通大臣
扇
千景
君
国務大臣
中谷
元君
出席
副
大臣
国土交通
副
大臣
佐藤 静雄君