○石井(郁)
委員 私、実はそういう答弁をしていただいていいのですが、法案の審議ですから、まさにこの
評価を行うということがこの法案の
一つの重要な
ポイントですね。
だから、どういうふうにその
評価を行うのか、どういう
基準で文科省は
考えているのかと言って、きのうは全然、きのうの
質問レクでは、そういう答弁はもう想定できないというようなことだったのですよ。しかし、きょう
質疑に入ってみると、一転、踏み込んで
局長の方から答弁をされているわけですけれ
ども、何かちょっと法案の
質疑に当たって、私
たちの
質問に対して、
質問のレクの段階できちんと答えられないというのは、これはちょっと今までにないことだったんですよ。
こういうことは、
本当に改めていただきたいということを強く言いたいんですけれ
ども、ただ、私は、そういうわけで、例えば今の、きょう答弁が出てくるということはきのうの段階でわからないわけですから、それがわかっていればもっと
質問も違ったように展開しなきゃいけないでしょう。例えば、
本当に板書の仕方とかかなり細かな
評価の中身に、今ちょっと例示として挙げられましたね、
指導についての中身が。そういうことが、細かな中身というのは
評価としてどうなんだろうかという問題になるわけでしょう。
だから、文科省がやはり何をこの法案で
考えて、どういうことを
都道府県に、今例示であってもあるいはどういう中身であっても、示されていくのかというのは、やはり国会がちゃんと把握をして、ここで審議を尽くさなきゃいけない問題でしょう。その審議の条件でできないのですよ。
ゆうべの、私は、
本当に
質問レクで驚いて、今
お話を聞いてさらに驚いているのですが、問題は、
研修を受ける者の
能力と
適性、まさに
教師の
能力と
適性を
評価するというわけですから、この
評価の
基準というのは非常に重大なものになるわけですよ。その重大な中身を文科省がどこまで提示されるのかということについて、
本当にきのうの段階でははっきりしたことが私聞くことできませんでした。今幾つかのことを言われたので、そのことについてかみ合って話はできないのですけれ
ども、いずれにしても、かなりそういう具体的なことが出されるということなんですね。それがひとつ確認をしておきたい。
では、そうしますと、私
ども、私が把握しているところでは、既に
都道府県レベルでもう
教員の
評価についての
議論が始まっていますよ。あるいは、
教育委員会が取り組んでいる。私はいつも申し上げる例ですが、大阪府の
教員評価について聞いてきたのですけれ
ども、こういう
評価になっているのです。
つまり、
能力ですよ。
能力、
適性の
評価をするというわけですから、この
能力の
評価、学習
指導、学習
指導以外、校務遂行ということで
評価をする。学習
指導では、授業を、五項目ありまして、授業の研究、準備、
計画的、効果的な授業の展開、臨機応変な授業の展開、それから授業の改善、こういう五項目でそれぞれ満たしている、満たしていないと。
評価だから、やはりできたかできないかということになるわけで、満たしている、満たしていないということでして、評定というのがあるのです。
その評定では、S段階で極めてすぐれている、A段階は十分な職務遂行
能力を有している、B段階は
基本的な職務遂行
能力がある。C段階では
基本的な職務遂行
能力を満たしていないところがある。Dは極めて不十分である。まさに五段階
評価、評定になっているわけですね。それぞれ、学習
指導以外でも校務遂行についてもそういう評定になっている。総合として、S、A、B、C、Dというふうになっているということなんです。
今後の育成方針としては四項目がございまして、伸ばしたい
能力と補いたい
能力、従事させたい業務、受講させたい
研修ということを校長が書き込むようになっているということで、校長が
評価をするということになっているのです。
現場ではこんなふうに動いていくのですが、こういうことなんでしょうか。