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武部国務大臣 幻滅を感じさせて申しわけないのでありますが、食と農の再生プランをよく見ていただきたいと思いますし、また、私ども、先生のもとに御
説明に上がらせますが、まず、昨年九月のBSE患畜の発生ということに伴いまして、偽装表示の問題でありますとか、いろいろ一連の
事件が起こりました。
そこで、第一に、食品安全行政ということについては、リスク分析に基づくリスク評価とリスク管理の面を分けてリスク評価を独立させようということで、食品安全
委員会を設置するということが決定して、今その準備が進められているわけでございます。
農林水産省といたしましても、食と農を語り合う会というのを、いわば
農林水産省版タウンミーティングも、先般、仙台で五回目でございます。あるいは、消費者団体との定例懇談会などは、残念ながら、私が就任するまでは特に一度もありませんでした。
しかし、そういう定期的な懇談会の場も設けて消費者との対話なども図っているわけでありますし、また、十五年度に向けては、今申し上げましたような、食の安全と安心にかかわる組織の確立ということで、内閣府に食品安全
委員会を設けることにあわせまして、今
お話ありました消費者行政とリスク管理を担う新局を新設するということにしているわけでございます。また、地方にありましても、食品のリスク管理体制を強化する等の組織改編を
要求しているわけでございます。
さらにまた、来年度の
一つの目玉は、トレーサビリティーシステムの導入だ、私はこう思っておりますし、やはりこの食の安全、安心にかかわる問題というのは、いわゆるリスクコミュニケーション、
国民一人一人がリスクに立ち向かっていく、そういう体制づくりが必要だと思いまして、いわゆる食育関連活動の推進等の予算を
要求いたしまして、消費者の視点を重視した施策を強化するという取り組みをしているわけでございまして、非公共事業の裁量的経費のうちの三分の一は、一千億円以上はこの分野に配分しているわけでありまして、これは昨年の三倍強でございます。
そのほか、もう既に御承知と思いますが、食品安全の確保に資するための食品安全基本法を制定すると同時に、農薬取締法や飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律等の改正法案を次期通常国会に
提出を検討しているわけでございます。
また、
職員の意識改革、先生は
農林水産省の先輩というか、仲間だと言って過言でないんだろうと思います。仲間ということが間違いであれば、いずれにしても、
農林水産省は先生は理解者だ、こう思っておりますから、ひとつ御指導いただきたいと思います。
八回にわたりまして
農林水産省の改革ビジョンフォーラムというものにも取り組んで、先般は主婦連の和田会長にも来ていただいているわけでありますし、私は、
職員の意識改革を含めまして、これから何をどのようにするかということはここの
委員会でもたびたび答弁させていただいている次第でございまして、まだもう少し時間の猶予をいただくならば、だんだん具体的なビジョンが目に見えてくると思いますので、御理解を
お願いしたいと思います。