○桝屋
委員 総務委員会、本日の最後の質疑バッターでございます。
委員長も大変お疲れのようでございますが、私は久々にこの
委員会に帰ってまいりました。帰ってみてびっくりいたしましたのは、かつては地方行政
委員会でありましたけれども、今は
総務委員会、我が党の
総務部
会長の任命をいただいて、今必死になって勉強しておりますが、いや、
大臣、本当にすさまじい守備範囲だなということを改めて驚いております。宇宙の果てから飛んでくる
電波から、三千三百の市町村の財政
一つ一つに至るまで、片山
大臣の責任、本当に大きいものがあるなというふうに思うわけであります。そういう意味では、日々大変御苦労も多いかと思います。
本日は、平成十四
年度の地方財政
計画、さらには地方交付税、
地方税法等の法律でございます。
私は、衆議院議員になる前に地方の県の職員をいたしておりましたので、しばらく厚生労働省に行っておりましたけれども、帰ってまいりますと、やはり地方という立場からこの問題については極めて重要な関心を持っておりますし、特に、久々にこの
委員会に帰ってきて、この十四
年度の地方財政
計画、つらつら眺めてみるに、いやいや、二、三年前から厳しかったけれども、どうしようもないぐらい厳しい。与党の議員として余り不穏当な発言はできませんけれども、本当に心配をいたしているわけであります。
大幅な財源不足は今日なお続いております。十兆六千七百億円、通常収支の不足というもの、これは大変な数字でありますし、私は、前、この
委員会にいるときに、地方交付税法第六条の三第二項の規定に該当する、これは何じゃろうかと思って随分議論したものでありますが、ずっとそれが続いているわけでありまして、言ってみれば、異常
事態がずっと今日なお続いているというこの
状況があると。
そうした中にありまして、十四
年度の財政、地財対策を見ておりますと、一般会計から加算措置もされておりますし、これは恐らく可能な限りのぎりぎりの折衝が財務
大臣とあったのではないかと想定をするわけでありますが、さらには特例地方債で対応すると。きょうはずっと日中そういう議論が行われているわけでありますが、しかし、それでもなお、やはり特会の借り入れということを起こさなければならない実態がきょう明らかになったわけであります。先ほどからの
大臣の答弁を聞いておりまして、その辺は大体理解ができました。
いずれにしても、十四
年度においても
相当の借り入れを立てなければならぬと。八分の一、双方で合わせて四分の一ということになるんでありましょうか。それとても一兆、二兆という大変な数字であります。これを実際に特会の借入金、累計で見ますと、これはお尋ねしようと思いましたが、きょうの質疑の中で、四十六兆一千億ですか、その中で地方の
負担が三十兆円というこの
状況を
考えておりますと、果たして、それは返済が、償還が可能なのか、どういう見通しなのかという議論が野党の皆さんからずっと行われたわけであります。
私も与党の議員の一員として、本当に地方交付税、三年で見直しをする、集中的に改正をする、
改革をする、こういう議論が今行われているわけでありますが、なかなか、
大臣の御答弁を聞いておりましても、いや、三年後あるいはその十五年という時点を見ても、地方財政は大丈夫だということは安易に言える
状況ではないだろうというふうに思います。
そこで、
大臣に改めて、きょうの最後の質問の冒頭にお伺いしたいと思いますが、今の四十六兆円、さらには三十兆円という
状況の中で、これからどうするのかと。もちろん十五
年度においてはこの借り入れはやめなきゃならぬという
大臣のお気持ちはよくわかりましたし、それも大変な決意であるということは厳しい
状況の中で理解ができるわけでありますが、中長期的に見て、これからどうするのかと。
きょうの議論の中では、
大臣もおっしゃいましたけれども、ともかくも経済がよくなるということを期待したいと。これはもう与野党超えて同じ思いだろうと思います。税収がアップする以外にないということは、ひとつ、もちろん期待をしなきゃなりませんし、そのために万全の対策を政府も講じておられるというふうに思っております。それを期待するとしても、しかし、かつての
バブルほどの経済成長ということは多分望むべくもない、こういう
状況があるわけであります。
そうした中で、それでは一般財源でということにいたしましても、きょう三十兆円のルールという話がるるありましたけれども、こうした制約も多分あるんだろう。では、特会の借り入れをしない、これから十五年しないということになりますと、地方に地方債で計上していただくのか。確かに、財政の透明性ということは一歩前進にはなりますけれども、しかし、それで地方の財政
状況が解決をするわけではない。
そういうことを
考えますと、
大臣は盛んに総合的にとおっしゃったんだけれども、恐らく今
大臣のお立場で、総合的にこれから取り組んでいくということをお答えする以外にないのではないかと、私も先ほどから
委員席に座って感じているわけでありますが、最後の、きょうの締めくくりとして、いま一度
大臣の御決意をお伺いしたいと思います。