○
永田委員 ですから、現象面として金融機関が利回りのいいものに入札を集中させていくのは、これは当然のビヘービアであろうという話をしているんではなくて、そうではなくて、そういうようなビヘービアになってしまうもとを直してくださいという話をしているわけですよ。それが当然だといえば、常日ごろから数千兆円の入札があっておかしくないはずですよ。しかし、いまだかつてそんなことはなかったわけですね。つい最近の話ですよ、こんなことが起こっているのは。
ということは、どこかにおかしなことが起こっていると考えるのが普通なんですよ。そこを直さなければ、要するに、体温計の温度だけ見て、ああなるほど、熱があるんだな、では水をかけて冷やそうかなという話じゃなくて、どこかに病気のもとがあるんだというふうに考えてほしいんですよ。三千五百兆円の入札というのはそういうことなんです。それを直さないうちに国債を
国民に、
一般個人に買わせても、それは大変なリスクを負わせることになりかねないということをぜひ認識していただきたいんですよ。
金融機関が真剣に考えてポートフォリオを組んでいる中で、僕は遊びで三千五百兆円の入札をやっているとは思いません。それはちゃんとした根拠があるんですよ。では、同じだけの
情報と同じだけの深い思考が、考え方が
一般国民にあるかというと、僕はさすがにそこまでのプロの考え方というのはすべての
国民が持っているとは思いません。
つまり、その大もとの部分をどうにもせずに、リスクは勝手に
国民がとってくださいという立場で
政府が国債を販売するならば、これは
国民に対して大変な詐欺行為を働くことになりかねないということを十分認識していただいた上で、ぜひ大もとの部分を直すように努力をしていただきたいと思います。
最後に、詐欺の
お話をしたいと思います。
まるで大和都市管財のようなんですけれども、今の
政府の国債の売り方というのは。私にしてみれば大和都市管財とそう変わらないと思うのですが。大和都市管財、ぜひ、今
理事会でも
お話をされていると思いますが、坂井議員のあるいは三塚議員の
参考人招致は、
委員の皆様には誠実に応じていただくようにお願いをしていただきたいというふうに思います。
一方で、前回も
お話をしましたが、村田副
大臣は大和都市管財に絡んで三人の議員がこれに関与していたという
お話だったのですが、改めて実名を挙げるとともに、どのような関与があったのかを、
説明を最後にいただきたいと思います。もう時間がないので終わりにしますけれども。
これは、
説明しないということはないと思うのですよ。今、
政府と
一般議員の間の関係がこれほど社会的に問題になっている時期はないのであって、鈴木議員と外務省の関係をひもとくまでもなく、やはり
政府に対して不当な圧力をかけるような議員があってはならないと我々自身思わなきゃいけない。ですから、
政府の方は、どのような働きかけがあったのかという
説明をしっかりしてもらわないと、もちろん疑惑を持たれるようなことは多分なかったと思います、でも、なかったということをきっちり
国会で
説明していただかないと、疑惑はいつまでたっても晴れないのですよ。
ですから、まだ疑惑の入り口の段階ですけれども、これが本格的な疑惑に発展することのないよう、正確に実名を挙げながらこのような働きかけがあったということを
国会の場で
説明をしていただきたいのです。これを最後の質問といたしますので、よろしくお願いします。