○阿部
委員 塩川大臣、恐縮です。この件でお時間をとると、
皆さんにも、帰りの時間が心配されますので。
私が丁寧に言い直せば、
日銀のデータを利用して、私どもでつくりました。
日銀にお願いしてというと語弊がございますのと、対前年比でございまして、このデータ自身ここまでしかとれません、対前年比でございますから。ですから、今回はよくじっとごらんになっていただければ幸いと存じます。
そして、私は、
状況認識、
先ほど塩川財務大臣、消費者の指数と申しますかについては、これがそう悪くはなかったからということで、
デフレという、必ずしも物価
状況、悪いものではないとおっしゃいましたが、私はその点に関しても問題があろうかと思います。確かに、データですので、一点のみで何かを言うというのは間違っておると存じますが、やはり長い傾向を見てみますと、
日本の中でのさまざまな
経済活動、消費活動、やはりフリーズした状態にあると思います。
きょうは関税
関係の
法案ですので、そのことに関連しても少しデータを出させていただいたのがもう
一つの「牛肉の輸入数量の推移」というものでございます。
これは、簡単にどう見るかというと、いわゆる狂牛病、BSE問題が起こって以降、輸入牛肉の方が、例えばマクドナルドに行っても、安楽亭に行っても、吉野家に行っても、輸入牛肉を使っておるからということで、一見
皆さんの中には輸入牛肉の方はふえているんではないかとお思いやもしれませんが、実は和牛も、これは表示のうそもございますが、それから輸入牛肉も、この黒三角はみんな減っておるわけです。
前回、私が
塩川財務大臣に去年お尋ね申し上げましたときに、肉がだめなら魚を食えばいいかなとおっしゃってはいただきましたんですが、やはり牛肉というのは、みんなの高級感というところでもっている食品で、それが廉価に入ってくる輸入牛肉の方も同時に減ってしまっているという
現状は、やはり消費者マインドという意味では、
財務大臣にはぜひとも御自覚していただきたい。
きょうは何度も、私が一方通告だけで失礼ですが、お時間の
関係でデータだけお示しさせていただきます。
引き続いて、お引きとめいたしております
柳澤金融
大臣にお願いいたします。
マクロの
経済のことあるいは物価の下落等々のことは、本来は金融
大臣の御専門のお仕事ではございませんが、金融
大臣は常日ごろ、あらゆる事態に備えて、あらゆる
経済状況をかんがみながら金融のシステムの安定ということを目指しておるとのお
考えでした。
私は、もう一問、いわゆる鉄鋼十四品目のアメリカのセーフガードということで三〇%関税をかけた問題もあわせて、輸出の問題でも
影響がございましょうし、こういう狂牛病問題の消費マインド、そして
先ほど塩川財務大臣もおっしゃいました民間設備投資の非常な
低迷ということもあわせて、もちろんこのことに即どうこうせよという
対応ではないのですが、
柳澤金融
大臣として、今回の揺れ動く
経済状況に対しての一応御認識と、それからある程度今後のお
考えをお聞かせくださいませ。