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柳澤国務大臣 昨日、「早急に取り組むべき
デフレ対応策」というタイトルのもとで、
政府がいわゆる今後とも必要に応じて早急に
対応策を打っていく
デフレ対策のいわば第一号というような形で、この文書を取りまとめたわけでございます。
そういう中で、
不良債権処理の促進というものが第一に掲げられるということがございまして、特にその中で、まず厳正な
検査というものをやる。これは別に、
特別検査だけのことを言っているわけではなくて、私
どもはかねてから、
通常検査においても、
格別の時期であるから
格別の
やり方で、強化された
検査を行うということを申しておりまして、そういうものを的確にまず行わなきゃならない。こういうことが第一の(1)のところにうたわれているわけでありますが、
特別検査のことについてもるる書かせていただいております。
この
特別検査につきましては、もともと一月から三月にかけて行われる
自己査定というものにあえて立ち会う、そして、
外部監査人と、
銀行の
資産区分等を行うその当事者、それから我が方
検査官が、
一つ一つの該当の
債務者についての
債務者区分というようなものについて、その見方、
意見というものを闘わせて
結論を得る、こういうことでございますので、どうしてもその
終結の時期というのは三月いっぱいかかる、こういうことになるわけです。
そこからまず
二つ話が出るわけでございますけれ
ども、
一つは、そういうものがまとまったときには速やかにこれを適切な形で
公表した方がいいよ、こういう話があります。それからもう
一つは、そういうものが話が大体落着をしたら、速やかに次は、今度はその
処理に向かう、こういうことをやるべきだということが、この(1)、(2)のところで書かれているわけです。
一つ、その
公表の方は、従来から申しているように、この
検査自体もかなり
風評リスクというようなものを伴うということですから、そこは非常に注意しないといけない。したがって、今度の結果の取りまとめ、
公表についても、
国民の皆さんがかなり注目をしておられたものですので、こういうものでしたよということでその結果を
公表していくということですが、同時に、今言ったように、
風評リスクの惹起ということには配慮しなきゃいけない。ですから、その兼ね合いのところでどういうものがいいか、どういう形があり得るかということを、
終結に向かって並行して今検討させていただいておる、こういうことでございます。
時期は、私
どもとしては、まあ旬日というか、あるいは半ばごろにはぜひ
発表したい、こういうように今私は指示を出しているところでございます。
それから、もう
一つのところの「
会社再建等による速やかな
処理」ということが、今、
佐藤委員御指摘の、いわば各
企業の
整理に、これは
特別検査のいろいろな議論を、多分
結論と言っていいと思うんですが、それを受けて、もう既にその
会社の
整理が実施されている、こういうようにお受けとめいただきたい、このように思っております。