○一川
委員 自由党の一川です。
続きまして、私は、
法律の具体的な中身の質疑はほぼ出尽くした感がありますので、私なりに、この背景としての
住宅施策なり
住宅地というものについての
国土交通省の基本的なお
考えについてお聞きしたい、そのように思っております。
今、若干その資料を配付いたします。
平成十三年六月に実施したというふうに書かれておりますけれ
ども、これは、発表になったのはことしに入ってからです。内閣府が
調査した世論
調査といいますか、「世論
調査」という月刊誌、こういう本があるわけです。これは、どういうことの世論
調査をこのときに実施したかというのは、国土の将来像について
国民の意識を把握するという趣旨です。それを今後の政府の施策に参考にしたいということだと思います。
この国土の将来像の世論
調査、幾つかの項目があるわけですけれ
ども、その中から私なりにちょっと関心のあったところをピックアップしたのがそこに配付した二枚の資料です。
それは、
一つは、理想の居住地域。今現実に住んでいる場所は場所として、もし事情が許せばこんなところに住んでみたいということを含めた世論
調査だと思いますけれ
ども、理想の居住地域としてはどういうところがよろしいですかということに対する答え方がそこに整理されております。
それから、もう
一つのテーマといいますか、項目は、老後の居住に関する意向
調査ということでございます。これも、仮に年老いてから住むとしたらどのような環境で住みたいか、そういう趣旨の世論
調査だというふうに思います。
そういう二つの項目を私なりに世論
調査の中からピックアップして、ちょっと
大臣なり
国土交通省のお
考え方をお聞きしたいわけです。
これから住むとした場合の理想の居住地域としてはどういうところがいいですかという
調査の結果としては、地方圏の町村地域に住んでみたいとする人たちが二三・八%ぐらい、それからまた、その次には、地方圏のその他の市、町村ではないその他の市に住んでみたいというのが二一・七%、それからその次に、三大
都市圏の主な
都市に住んでみたいというのが一五・四%、というのが大体上位を占めているわけです。
その
調査結果には、過去三回の
調査結果のデータも一緒に書かれているというふうに思いますが、今言いました、地方圏の町村なりそのほかの市あるいは三大
都市圏の主な
都市の数字は、前回よりもそれぞれ上回っているという傾向ですね。こういう結果が一応整理されているわけです。
これは、先ほ
ども言いましたように、いろいろな、現実に今住んでいるという場所とは
関係なく、そういう意向
調査をしているわけでして、ただしかし、現在自分が住んでいるところは自分のふるさとですから、どうしても自分のふるさとを何とか環境をよくして住んでみたいという意向は、それは当然大きく出てくると思いますけれ
ども、総体的な数字としてはこういうものが出ているということです。
それからまた、老後の居住環境に関する意向
調査としては、家庭菜園やガーデニングができるような郊外の一戸建ての家に暮らしたいというのが老後生活の居住環境に対する最も多い意向で、五三・一%。それから、野菜づくりなどを楽しみながら農村などで暮らしたいというのが二八・六%ございます。それからその次に、都会のマンションで暮らしたいというのが一四・一%ございます。
これも、今現実に住んでいる環境と直接
関係があるかどうかは、まだはっきり分析はできませんけれ
ども、年老いた場合にはこういうところで生活をしたい、こういう
住宅で住みたいという意向だというふうに思います。
そこで、
国土交通省の、前にもちょっと言いましたけれ
ども、こういった白書めいたものが出ております。白書の中にも、当然、これからの
住宅なり宅地に関する
考え方が、基本的なところはそれなりに書かれているんだろうと思います。
この概要版を見た限りでは、第三章には、個性ある美しい地域なり国土形成という、各分野ごとの課題を整理してあるわけですけれ
ども、それから第五章には、生活の質の向上を支える豊かな居住とレクリエーション
活動の推進というような、大きな柱立てがございます。こういう中で、
国土交通省としましても、ぜひ良質な
住宅なり宅地の整備、活用を図っていきたいという、二十一世紀の
国土交通行政の、この分野に関する基本的な
方向づけを一応されているというふうに思います。
かねがねこの
委員会で
大臣もいろいろ答弁されている中に、あらゆる
国土交通行政の施策のバックグラウンドというか青写真として、しっかりとした国土をデザインしながら、そういうものを下敷きにして物事を進めていきたいというような
お話が
大臣の答弁の中によく出てくるわけですけれ
ども、私が言いました、内閣府が一応世論
調査と称して
調査した項目のこのデータをごらんになって、
大臣、どのような感想をお持ちですか。また、こういうことについて、今現在取り組んでいる状況等について、もしわかれば御説明をお願いしたいと思います。