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洞政府参考人 午前中に私が報告申し上げました今の届け出運賃
制度はどういうふうに機能しているかという数字は、私
どもが一昨年に各事業者にいろいろアンケートをとって、今の運賃というのは
皆さん方はどういうものをよりどころにして決めていらっしゃいますかというアンケート
調査の結果でございまして、届け出運賃をベースに荷主といろいろ交渉をしているという割合が一三%あったということでございまして、残りは、荷主と交渉によって決めている、その場合に、独自の
コスト算定とかそういったものをベースに決めているというものもあれば、荷主が提示した
コストとかそういったものをベースに決めているとか、いろいろな形態がございました。
世の中の今の
物流をめぐる
状況というのは、大げさな言葉で言えばまさしく
物流革新というのが進んでおりますけれ
ども、実態はこの
法律よりも非常に先行していっております。実際問題、運賃を決める場合に入札制というようなものも、私
どものヒアリングでは一五%とかいう数字もありますけれ
ども、これがもう既に二〇%を超えているとか、要するに、世の中の実態はどんどん前に進んでいっている、こういうことでございまして、こういう情勢を反映して、先ほどの私
どものアンケート
調査の結果というものが、そういうものの世の中の動きを反映したものとして出てきているんではなかろうかと思います。
もう
一つついでに申し上げますと、では今の運賃
制度に対してどういうものを期待しているかということに関しましては、今のまま堅持してほしいという
意見は実は非常に少ないんです。むしろ、実態に応じて緩和してほしいとか、そういうふうな
意見の方が圧倒的ということでございます。
そういう意味で、今回私
どもが
改正しております
改正案というものは、そういうふうな
経済的
規制について世の中の実態に合わないようなもの、それから営業区域というのも実はそういう範疇に入ると思いますけれ
ども、そういったものは、今の実情に合わせて、あるいは世の中の今の動きに合わせて見直しをしていくということでございます。
片一方で、非常な
競争の激化という中で、
大臣の分析にもございましたけれ
ども、昨今は、安全とかそういったものを無視した、本来払うべき
コストも払わないで、それを例えば運賃ダンピングとかそういうところに回して、要するに、不当な
競争を招いている、そういう事業者というのがどんどんふえてきている。
私
どもの昨年催しました懇談会においても、こういう
競争の時代において、こういう
競争のルールとか一定のルールを守らないような、そういう事業者というものは、今後、断固そういったものを取り締まってほしい、あるいは排除していってほしい、
競争する土俵の
競争条件というのをできるだけ、要するに、正直者がばかを見るようなことのないように整えていってほしいというのが
関係の
委員の
先生方の共通の御
意見だったと思います。
そういう意味で、
先生おっしゃいますとおり、今後問題になってくる安全とか
環境とか、世の中と調和した守らなきゃいけないルールというのをきちっと守らせる、そういった意味で事後チェックを厳しくする。もとより
行政だけでこれをできるわけではございませんので、民間の適正化機関等とも
連携しながら、その辺のところをしっかりとれる体制というものを整えて、公正な
競争というものを確保できる土俵づくりをしていこう、こういうふうに
考えているところでございます。