○大谷
委員 多分副
大臣は、地域主権、道州制という制度がいいかどうかは別にしまして、そういうことをおっしゃっているんだと思いますし、僕は
方向性としては全く同じ意見を持っておりますので、ぜひとも、ともに議員として頑張らせていただきたいなというふうに思っております。
さっき
扇大臣からいただいた
答弁のコメントをさせていただきますと、グランドデザイン、まさにそのとおりですけれども、気をつけなきゃいけないことは
二つありまして、
一つは、いわゆるプラモデルのような完成キットをつくっちゃったらだめなんだ。これでやりなさい、これでやりなさいといって、後で変えられないものをつくっちゃったらだめなんだ。そこには、やはり住民参加、地域、NPO、自治体というものが、つくる
段階において入っていける、そんな工作キットで、材料とかはもうあるんですけれども、これをどう組み立てていくかは、その地域、その人
たちによってつくっていけることを前提にしたグランドデザインをきっと
考えていただいているんだというふうに思いますし、そのようにぜひ
お願いしておきたい。それが結果として、何年後かわかりませんが、ますます地域の力で、暮らしていてよかった、安心できる、誇りが持てる、そんな
活力ある
都市、地域ができていくんだというふうに思っています。
これは多分、今からする
質問は副
大臣がいいのかと思いますが、大体、説明資料とかを読ませていただきますと、とにかく、もう
工場が少なくなった、人が入ってくるのが少なくなった、若干質が変わって、
人口がまだ伸びているけれども、昔のように
地方から人がどっと流れ込んでくることはないんだ、だからこの
法律はもう廃止してもいいということなんですけれども、したらば、何で今なんですか。どうして五年前、十年前じゃなかったんですか。例えば十年前からでも、多分、社会現象でいうともう今と同じような流れができていたし、今と同じように、いわゆる
工場に勤める人が
都市から入ってくるような流入なんというのはもうなかったというふうに思うんですよね。就学も少子化に入っていたので、なかったと思うんですよね。どうして今この時期にこれを出すことになったのか。
そして、よく出てくるのが、今、
日本の
産業、
製造業の空洞化率というのは大体一四から一五%だというふうに言われています。この数字はもう十年も前からずうっと上がってきていて、空洞化が失業の
原因になっているからいけないという局面もありますが、しかしながら、
産業は高度化していっているんだからしようがないという局面もあります。よしあしで判断できないのが空洞化ですが、ただ、この空洞化対策というものは
考えなければいけない、それが政府の責任である。
何でもっと、五年前、十年前に、そのとき、新しい
工場に建てかわれるようにこの
法律をのけるなりというような判断がなかったのかなというふうに思うんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。