○赤羽
委員 まさに今回のサッカーのワールドカップは、昭和三十九年の
東京オリンピックより大きな規模の大イベントだというふうに思っております。
東京オリンピックは、あのときに体育の日ができたぐらい、また、新幹線が引かれたぐらい、国を挙げての行事だった。今回、このワールドカップのサッカー大会についての取り組む余地というのはまだまだあるのではないかというふうに思います。
今、周遊券の話、これはまさに私も
国土交通省になってよく部会で申し上げておりましたが、周遊券というと、旧運輸省ですから旅館と鉄道のパッケージ、これはあるんですけれども、有料
道路の方は全くないんですね。ですから、レンタカーを借りた人がそういう周遊券みたいなもので、このエリアは乗り放題だと、こういったようなことというのは、本来なら、
国土交通省になったらできるはずなんです。
まさに今
大臣が言われたようなアイデアは、これから観光事業を盛んにさせていこうという、本当にすばらしいアイデアだというふうに思いますので、航空会社、旅館、ホテル組合、または陸上輸送、こういったところをコンバインドするというのが役所の役目だというふうに思いますから、ぜひそういうテーブルをつくっていただくように、よろしくお願いしたいと思いますし、ワールドカップの期間だけ、今のようなすばらしい、役所の
皆さんから見ればとっぴなというふうに言うかもしれないけれども、そういったアイデアが導入されることについて、私は大
賛成をしたいと思います。
また、これは二階運輸
大臣のときからも言っているんですが、
国土交通省から世界じゅうの
日本大使館に出られている方はいっぱいいますよね。アメリカの
日本大使館とか、世界じゅうに何人出ているかは存じませんが。その人たちの勤務評定に、その国からどれだけ観光客が
日本に来たか、こういうことを言えるぐらいじゃないとだめだと思います。
観光というのはかわいそうで、局がないんですよ。総合政策局の中の一つの部になってしまった。ですから、本当は、観光
大臣なんかがいっぱいいるのが今の世界のトレンドでありながら、観光は二十兆円産業なんて、パチンコを除いたらそんなでかい産業はないということを言いながら、部隊としては一つの部でしかないというようなこともあり、本当に省を挙げて頑張っていこうということを、アクションを起こすことが大事だというふうに思いますので、ぜひ今のアイデアを具体化して頑張っていただきたいなと。もう答弁はよろしゅうございます。
ちょっと順番は違うんですけれども、同じ
経済産業として、一番最後の方に書かれておりました大
都市圏の拠点空港や国際港湾の機能強化について、ちょっと触れさせていただきたいと思います。
要するに、二十年前は、
日本の主要港というのは世界のベストテンとか十何位、こういった状況でした。神戸は四位でした。
現状は、神戸は阪神大震災があったとはいえ二十三位、
横浜は二十一位、
東京は十八位。物流の基点というのはまさに今港湾だ、これはもうだれも疑問の余地がないところでありますけれども、その基盤となる
日本の主力港が国際競争力を全く失っている。これはもう大変大きな問題だと思います。
欧州航路とか北米航路、昔は、アジアの荷物を集めるために神戸や
横浜に寄っていた。ところが、そういう必要がなくなったんですね。釜山でいい、香港でいい、シンガポールでいい、もう
日本に寄る必要はなくなってくる。これは大変恐ろしいことだというふうに思います。
では、どこが劣っているのかというと、例えばコンテナバース、コンテナヤードというハードのものは多分世界トップ水準だという認識がありますが、ソフトの面がなかなか整わない。こういうこともあって、
日本港運協会でも尾崎会長が陣頭指揮をとって、実はことしの一月二日から、一年間三百六十四日、二十四時間操業というのをもう既に始めているんですね。ですから、港湾の現場も必死の思いでやっている。
この中で、何とかこの
日本の主要港湾、
国土交通省的に言いますと中枢国際港湾、神戸、大阪、名古屋、
東京、
横浜、北九州ですか、こういったところに本当にもうちょっと荷物が集まるような、そういった施策は絶対に必要だというふうに私は思っております。
これは、率直に言いますと、
国土交通省の中でも二論あるんですね。こういったメーンポートを重点的に守り立てようという
意見と、いや、そうじゃない、各地方地方のローカルポートのレベルを上げることによってオール・ジャパンとして効率をよくしよう、こういった二論があるんですが、その中でいつも中途半端なことしかとってこれなかったと私は思いますが、ぜひこのメーンポート、中枢国際港湾たる位置づけをしっかりしていただきたい。
きょうは
局長が来ていらっしゃらないと思うので余り詳しいことは言いませんが、大事なことは、法律に規定されていないんです、この今言った中枢国際港湾とは何ぞやと。今の法律の中では主要港湾といって、全国で五十ぐらいあるうちの一つという認定しかないんです。
説明を見ると、それはコンテナヤードで、新しく始まった港ですからと、こう言いますが、物流の世界では、
横浜、
東京、神戸、大阪、名古屋、これがもう一番大事なんだということはある意味では常識なので、ぜひ法律として位置づける作業を、入れとは言いませんけれども、
大臣からぜひ港湾局に、その必要性を検討するように指示をしていただくことがまず最初だと思いますが、その点について、余り詳しい話じゃなくても結構ですが、御所見をいただければと思います。