○川田委員 最後の登板ですので、よろしく
お願いします。無所属の川田悦子です。
私はきょう、時間も少ないですので、血液事業にかかわる問題について質問させていただきたいと思います。
その前に、私は委員会での質問がほとんどありませんので、きょうの質疑を聞いて若干感想と、
大臣の答弁を
お願いしたいと思います。それは、水島議員の、母子
家庭への手当の問題です。
私は、まず
現実から出発するということが大事なのではないかと思います。今、大変な不況です。私も先日、横浜の関内から歩いて十分ほどの職安に行ってきました。そうしましたら、その日初めて
失業になって職安を訪れるという人が、一日でですよ、三百人から五百人です。私は夕方行ったんですけれども、一日に訪れる
失業者は八百人です。大変な
状況の中です。
私は、今
厚生労働省が進めている、小泉内閣が進めている労働政策、雇用の流動化、これは、まさに
失業者をたくさんつくり出す政策なのではないかと思いますけれども、こういう中で母子
家庭への手当を打ち切るというのは、大変非情なやり方だと思います。それは打ち切るのではないという言い方をしていますけれども、期限を決めたり、本当にひどいやり方をやってくるわけですから、とても許せないと思います。
日本では男女の賃金が、先進国の中でも類を見ないほどひどい状態です。男性と女性で比べて五〇%という
状況です。こういう中で母子
家庭の手当を減らすということは、とても許せないという思いでいます。
それと、先ほど
樋高さんの方の質問がありました。そのときに農水省の方からお答えがあって、獣医がいないため、
人員がいないため検査ができないというお答えでした。そのことと、きょう週刊誌にも載っていましたけれども、デパートや大手スーパーでは、食品の表示の問題ですけれども、ラベルが張りかえられている、でたらめな表示が行われている、そして日付の改ざんも行われているということが載っていました。
日常的に食品衛生監視というのは保健所がやっているわけですけれども、今保健所は統廃合されています。どんどん削られているわけです。そういう中で、私
たちが本当に食への
信頼を取り戻していく、そのためには、食品衛生監視員というのをふやしていかなきゃいけないと思います。先ほど
樋高委員の方からも、横浜、神戸での検疫の話もありましたけれども、そういう現場で一生懸命働いている専門家の人
たち、そういう人
たちがどんどん減らされてきているわけです。
私は、行政改革は必要かもしれませんけれども、私
たちの生活にとって大事なところ、そういうところの
人員を減らすというのはとても許しがたいものだと思います。実際にどんどんスリムにしていった結果、何かあったときには
人員がいないから態勢がとれない、こういう
状況になっているわけです。備えあれば憂いなしと小泉首相は言い続けていますけれども、まさに、こういうところにきちんとした
人員を
配置していく、このことこそが今重要なのではないかと思います。
三月に検討
調査委員会でまとめの報告を出すということですけれども、その中にきちんと、この食品衛生監視員の数をふやすとか、検疫の
人員をふやしていくということを考えてほしいんですけれども、そのことについて一言御答弁をいただきたいと思います。