○松崎
委員 なかなかお答えしにくい問題かもしれませんけれども、私は、再々言いますように、
与党の中にもやはり非常に心配をされている方々もたくさんいるんだと。そして、
国民自身が、まず自治体自身が余りまだ準備されておりませんよね。
ですから、そういう
意味でも、法律ができたんだからもう当然なんだ、しかし、条件をつけたものができていなくて、それでいくということは、私は、やはり国会の場できちっとしたことをやったわけですから、ぜひやっていただきたい。我々はまた、これはまだ八月五日まで時間がございますので、超党派で頑張っていきたい、そんなふうに思っております。
次に、きょうは、男女共同参画社会という極めて当然、ノーマルな社会を目指している、そういう
基本法を踏まえながら今進んでいるということで、それはそれで、私は今までの、非常に
日本の、男尊女卑であったとか女性の職場進出がしにくいとか、そういう中で、この男女共同参画社会というのは私も歓迎をする。
ただ、私は、どうも最近は男女共同参画社会という概念の中に、ジェンダーフリーでありますとかフェミニストの方々、フェミニズムの
考え方が少し入り過ぎてきているのかな、強調され過ぎているところが非常にある。
これから幾つか例を申し上げるわけでありますけれども、結局、大人の社会であれば、いろいろなことで
意見があって、ぶつかり合いながらいきますけれども、子供の社会、教育の面にこれがもし行き過ぎたりしますと、いろいろ
影響を与える。そういう
意味で、男女共同参画社会の、ある
意味では、行き過ぎたということもないんですが、その中に入り込んでいるジェンダーあるいはジェンダーフリーの
考え方、少し我々はチェックをしなきゃいけないんじゃないか、そういうふうに私は感じております。
例えば、各自治体で、この男女共同参画社会を普及させよう、
考え方を伝えようということでいろいろやっておりますね。この前、「正論」の八月号に「団地妻ユキの闘い」ということで、ある女性が、各地区でやっている共同参画のシンポジウム、これが非常に行き過ぎていると女性が感じると。例えば、
日本では非婚母子はやっと一・五%になったばかりだとか、何かいかにも非婚母子を奨励するような
内容があったり、それから、いい妻、いい母となるよりも、まず
自分が一人の女性として意識することから始めようとか、非常に行き過ぎていると。
そこで、官房長官でしょうか、各自治体での男女共同参画社会の普及のためのさまざまな行動に対して、少しジェンダーフリーの過度の
考え方が入り込み過ぎていないか、そういう心配をしているんですけれども、そういうことは把握されていらっしゃいますか。