○
石井(紘)
委員 それは事実を正しく認識していない。結局うその答弁になります。
もう
一つ、それじゃ申し上げましょう。
PCI、パシフィックコンサルタンツインターナショナルが当初出した工事予定価格というものは、これはPCIの
報告書に出ております。これは、択捉の場合はほぼ落札価格と似たり寄ったりであります。択捉が五億一千百四十四万で、これがPCIが出した
数字です。そして、契約をされた金額はほとんどそれに近いものです。
しかし、色丹につきましては、いいですか、このPCIが出している
数字は九億二千九百万円なんです。消費税を入れても十億八千八百万円なんです。しかるに、この落札価格はこれよりも三億五千万高い金額になっておりますし、また、先ほど申し上げましたように、この積算の根拠は、色丹島だけは出されていないのであります。色丹島については積算の根拠が出されていない。お配りした資料のとおりであります。国後と択捉については積算の各項目についての
数字が出ておりますが、これは出されていない。
したがって、この色丹についてもう
一つ申し上げますと、予算の計上は
平成十年度の補正予算でなされたわけでありますが、この補正予算で計上された金額は四十億円であります。ちょっと端数がありますが、四十億円であります。そういたしますと、そこからまた割り出しますと、まさに契約された十四億幾らという
数字になりますと、十四億四千九百万円という契約価格になりますと、はるかにこの四十億を、これは三つ合わせて四十億なんですけれ
ども、これをはるかにオーバーしてしまうんです。
役所の予算要求をするのに、実際予定されて見積もられている価格よりも大幅に少ない予算要求をするはずはありません。幾らかもちろんその他の経費もかかるわけですから、当然幾らか乗せた要求をするのが当たり前であります。そういうことを考えますと、実は、当初PCIが出したところの価格九億二千九百万円、これが正しい、実際に見積もられた価格である、この差の三億五千万円は、うやむやのうちに乗せられたものだということを申し上げなければなりません。
そして、もう時間がなくなってきましたので残念でありますけれ
ども、色丹島の入札では、そのように予定価格を不当に引き上げた上に故意に最低価格というものをでっち上げた、それで実際には
最初から予定していた三井物産に落札をさせたという疑いが極めて濃いのであります。PCIの報告、それから東電の
調査、この両方の
調査では、国後島には二億六千万円かけて修理をすればいいという報告が出たにもかかわらず、これを鈴木議員に報告をしなきゃいけない云々かんぬんという経過の中で、結局は十五億かけて新しいものをつくることにした。この中に鈴木宗男氏の関与があることは、さまざまなこうした
外務省の出した資料の中で明らかであります。