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石井(紘)
委員 そうすると、反省と遺憾の意を表したいということだから、スイス政府に対して、要するにわび状を出す、そういう意味ですね、
一つは。しかしながら、
内容については変えるつもりはないんだ、こういうことですね。
そうすると、この基本
認識というものは、
検査院長の答弁は、これは違うと言っているんですよ。中谷
長官は基本
認識が一致していると言うんですよ。私はあなたが好きだけれ
ども、向こうの人はあなた嫌いよと言っているような話に聞こえますけれ
どもね。こういうものは、基本
認識が共通していると言えないじゃないですか。
そうすると、この文書をもう一回出すときには、また
会計検査院の名前を使って出すんですか。そうはいかないでしょう。
防衛庁の名前で出さなきゃいかぬでしょう。その
防衛庁の名前で出すところに、また基本
認識の違うこういうものを出すんですか。はっきりしてくださいよ。
それで、確かに、
防衛庁長官の言われるのが一〇〇%うそじゃないかもしれないんですね。というのは、あの
会計検査院の増田局長は、どうもおかしいんです。
さっきから聞いていると、
防衛庁長官も、事前に、昨年何か打ち合わせをしたみたいな話もするし、あなたも
会計検査院長の答弁とは違うことを言っているんですよ。
検査院としては、書いたものが基本
認識であり、あれ以上のものでもあれ以下のものでもないんだ、まさに
検査対象の第五の
項目のことをやっているわけですから、そこに
会計法令がどうのこうのなんて、そういう問題じゃないんです。おかしいから
検査をしたんです。おかしくなければ
会計検査院は
検査しないんです、もともと。増田局長は、こういう点で
防衛庁とどうも個人的に通じている節がある。
会計検査院としては、よその調査をする前に、
検査院の内部の調査をしなさいよ。
防衛庁長官、この問題は非常に重大でございます。ですから、きょうのところは時間の関係でここまでにしておきますけれ
ども、ひとつ
防衛庁としては、あるいは
長官個人としても、やはりこれはきちっとした
責任ある態度を示さなければならない。これから、何か知らないけれ
ども、有事法案とか何とかということもやろうとしているわけでしょう。そういう中で、やはり
防衛庁の信頼、
防衛庁長官がうそついているということでは、これは話にならなくなってしまいますよ。
そういうことでございますので、また引き続きやらせていただくことにして、きょうは平沼
経済産業大臣にもおいでいただきましたので、
防衛庁はどうぞお引き取りください。ゆっくり反省して、善後策を考えてください。
それで、平沼
大臣に、石油公団の問題がきのう、きょう、また大きくメディアにも取り上げられているわけですが、石油公団というのは廃止をするということになったんですよ。それで、廃止をするということになったら、また金属鉱業事業団と一緒になるなと。これまでの特殊法人の統廃合というようなものを、小泉
内閣のものを見ていますと、廃止というんだけれ
ども廃止にならないんだね、これが不思議に。
だから、ここは一回、日本語の勉強からちょっと始めなくちゃいかぬ。廃止という言葉はどういう意味なのか。私も不思議に思ったものだから、広辞苑を今見てきましたら、廃止は「やめること。すてて行わぬこと。」こう書いてあるんですけれ
ども、違うんでしょうか。小泉
内閣の廃止というのは、名前だけ変えることとか、あるいは、さらにますます活動を展開することとか、どうもそういう意味になっているわけですよ。
石油公団というのは、もう既に今中身の議論は随分されておるわけですからしませんけれ
ども、やはり廃止といったら廃止をするんですよ。名前だけ廃止じゃだめなんです。事業の、やっている中身を廃止するということなんです、廃止というのは。
そこを平沼
大臣、余り、従来のいきさつをまたもとへ戻す、そういうような動きをやりますと、
大臣自身がこれはおかしいんじゃないかと疑われることになりかねない。どうかひとつ、石油公団の事業は廃止をするんだということをとりあえずきょう明言しておいてくださいよ。