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石井(紘)
委員 私は先日、鈴木宗男さんの、主として北方領土上におけるところのさまざまな施設建設等々の
事業を受注した企業各社から、その他の各社から
国民政治協会への献金が相当額あるということを申し上げたわけでありますが、実はその後、自民党の
財務に大変詳しい方から御忠告をいただきました、
説明をいただきました。それによりますと、
国民政治協会から自民党本部へそのお金が行って、そしてそれが個人の政治家に還流するという
仕組みがありますよと。だから、自民党本部の
財務というのは重要ですよということを言われたわけであります。
そして、調べてみたわけでございますが、ここに明らかにする事実は、一定のポストについた特定の政治家の影響力や口ききによって、
国民政治協会になされたところの企業等の献金が自民党本部を経由して、そして政治家個人に行っているということでございます。
概略を申し上げますと、
国民政治協会は例えば
平成十年には七十四億の収入がございましたが、自民党本部へ同じく七十四億を提供しております。それから、十一年には五十五億のうち四十八億を、十二年には五十八億のうち五十三億円を自民党本部に流しております。
この自民党本部の中には、当然のことながら、政治活動費のさまざまな費目というものがございまして、これは選挙活動費、組織活動費、あるいは経常経費その他、ずっと全部あるわけであります。政党助成金はそれぞれでまた配分をされておりますし、また支部への交付金はそれぞれまた配分をされております。しかしながら、特定の個人に対する多額の支出があるんですね。
これは、例えば
総務局長を務めた鈴木宗男さんには、例えば旅費、交通費とか研修会費とか
調査費、これはそれぞれあって、そのほかに政治活動費という渡切費があるわけでございます。これが一億一千九百万円、
平成十二年度でですね。ほかの費用は六百三十万円とか細かく書いておりますが、これは全部百万円単位でございます。どうもこれが、実は、支払い先の領収書も要らない。そして、これがいわゆるひもつき献金と言われる個人に還流される部分ではないかというふうに私は思うわけでございます。
ちなみに、鈴木
総務局長は一億一千九百万円でしたが、その年の政調会長亀井さんは七千百万でございます。あるいは、
総務局長同士の比較をいたしますと、前任者である尾身
大臣は十年に二千九百五十万円、十一年に三千五百万円であります。この鈴木さんと比べてみると、けた違いでございます。少ないということですね。そのまた前任者の古賀誠さんは、五千三百五十万円でございます。ということは、鈴木宗男さんはその倍以上ということになります。
そして、この
政策活動費というのが、どうも、そういう
意味合いのものであろうと思われるのは、ほかにも多数の議員さんで、例えば、三億一千万円とか三億円台というのも相当あるということであります。そういう……