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奥田委員 確かに、中古車輸出のときにお返しすると。いろいろな答弁を聞いていますと、その運用利益も含めてお返しするというふうに聞いておりますけれ
ども、そこの部分は確かに預託金の性質を持ったものなのかなというふうに思います。
しかし、ある
意味で強制的に取られる、自分の自由意思でない、あるいは、きちんと精算や自分の頼んだ目的についてだけ使ってもらうわけではない、あいまいになった部分が剰余金とかいった形でも出てきます。
そういったところを考えると、預託金という言葉を使うことも、受け取りやすい言葉ではあるけれ
ども、法案の中身を読み進めていったときには、やはり
一つのまやかしに聞こえてくる。もっとはっきりと、これは皆さんの義務としていただく
お金であって、そんな安易にお返しするものではないということをうたった方が、まだよろしいんじゃないかと思っております。
それと、やはり、今
局長の言葉から
不法投棄の
懸念ということも出てまいりました。私は先ほどから言っているように、今でも
お金を取っているんです。そこである
不法投棄は確かに問題ですけれ
ども、この法案をつくる理由として
不法投棄がありきではないと思っています。
リサイクル制度を回すことが第一の目的であって、この
制度で基金とかいうものが提案されているから、その基金の付録といいますか、そういった中で
不法投棄に対しても考えることができる、あるいは
制度が持つ性格自身が
不法投棄の抑止にもなるのではないかという程度であって、私は、
不法投棄を言うのであれば、
行政がしっかりとまず
不法投棄対策を目に見える形でやってからこの法案を
不法投棄の
一つの対策として言っていただくということならわかりますけれ
ども、私は、
不法投棄対策というのはやっていないと思います。
そういった点で、審議会でも、後取りだと
不法投棄のインセンティブを誘発するというようなことが多く言われておりますけれ
ども、それほど恐ろしいインセンティブを誘発するとは私は思っていませんし、それほど、みんな、
国民やユーザーの方を信頼できないことが発想の根底にあってできてくる
制度なのかと思うと、少し悲しくなる次第でございます。
もう
一つ、ここでわかりにくい言葉というのもございます。ここで自車充当方式という、新語になるんでしょうかね、新しい言葉が出てきます。しかし、これも参考人の方の意見にありましたように、そもそもが、
経済や
商売の世界で、十年先のわからない
料金を先取りするという発想自体が、私は本当に
経済人から出てくる発想なんだろうかと。まあ、お役人さんからは出てくるかもしれませんけれ
ども、とても
経済人や
商売人からは出てくる発想ではないと思っております。
しかし、この自車充当方式という言葉のために、また
一つ一つ、預かったと言っている
料金を
一つ精算していくときに、またいろいろな差が出てくる。そして、それを正確に交渉しましょうなんて言っていることも答弁の中では出てきている。そんなことをしなくたって、預かった
お金を、大体大くくりに、
メーカーごとに、何台の車を預かって、どのぐらいの
リサイクル料金がかかった、一台当たり幾らかは、自分で計算、電卓をはじけばわかるじゃないですか、どのくらいの費用を使っておるのかということを出すだけでいいと思います。
この自車充当方式、非常に
制度を複雑にしていく。自車充当というのは、自分の
お金を自分の車に使ったんだという、そういうこだわりを言えば、
一つの権利としてもいろいろな情報請求とかが生じてくるんだと思います。
こういった、
制度を複雑にしている
一つの要因でもあります自車充当方式という言葉について、ちょっと御答弁といいますか、御
説明をいただければと思います。