○大村
委員 自由民主党の大村秀章でございます。金曜日の午後ということでお疲れだと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。
きょうは五月の三十一日金曜日、きょうは何の日かといいますと、サッカーのワールドカップの開幕日ということでございます。
私は、実はワールドカップ
議員連盟の事務局の仕事をずっとやっておりまして、実は何カ月も前から、この日は、
議員連盟の宮澤喜一会長を初め、何人かでソウルの開幕式に行く予定で、飛行機から何から全部段取りをしておったのでありますけれ
ども、
委員会と重なったということで、大変、
個人的には腹の中、いろいろ思い悩んだのでありますが。最後まで、この質問をした後に行ける飛行機はないものだろうかと思って、チャーター便まで調べたのでありますけれ
ども、残念ながらないということで、公務優先でこちらで頑張りたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
ちなみに、あす午後四時から国立競技場でイギリスの
国会議員チームとの親善試合がありますので、そのうっぷんはそこで晴らしていこうと思っておるところでございます。
そういう話はおいておきまして、それはそれでございますけれ
ども、
使用済自動車の再
資源化等に関する
法律ということで、自動車
リサイクル法につきまして、三十分、短い時間でありますが、質問をさせていただければというふうに思っております。
我が国は、戦後五十年、ずうっと発展をしてきたわけでありますが、ある
意味で工業化
社会の優等生ということだったのだろうというふうに思うんであります。大量生産、大量消費、そして大量廃棄ということで、合理的にその
システムをつくり上げて
日本の
社会、
経済は発展をしてきたと思うんでありますが、それが、なかなかこれからはそのままではいかないということは御案内のとおりでございます。やはり循環をしていく、一度使ったものをもう一度使っていく
リサイクル型の、循環型の
社会、
経済の
システムをつくっていかなきゃいけないということだと思うわけであります。
それは、ちょうど二年前、平成十二年にその基本法もつくりましたし、また、いろいろな
リサイクルの
法律もつくってまいりました。建設
リサイクル法、食品
リサイクル法、またグリーン購入法、それから家電
リサイクル法も昨年四月にはスタートいたしました。
また、地元のことを言って恐縮でありますが、愛知万博も、こういう
リサイクル型の
社会をつくっていく、その大いなる節目といいますか、その大きなポイント、イベントにしていきたいと思うところでありまして、そういう
流れの中での、最後に残った大物というのがこの自動車の
リサイクルかなというふうに思っております。
御案内のように、これは平成九年、当時の通産省が
使用済自動車の
リサイクルのガイドラインをつくった。それを受けて、自動車工業会が平成十年二月にその自主基準をつくって、これをずっと進めてきたわけでございます。また、通産省の方で、産構審の中にも自動車
リサイクルのワーキンググループをつくったのがちょうど二年前。私
ども自由民主党の中にも、自動車
リサイクルワーキングチームというのを一昨年の秋にスタートをさせました。
私、その事務
局長を仰せつかって、この一年半以上、例のフロンの回収・破壊の
法律、そしてこの自動車の
リサイクルということで、ずっとそのまとめをやってきた者として、今日こういう形で
制度が、この
法律が
国会に提出されているということを、ある
意味で大変感慨深いものがありますけれ
ども、ぜひこれを一日も早く成立させて、そして、
法律だけじゃなくて、これから二年間でいろいろな
システムをつくって、
日本の自動車の
リサイクルシステムを
日本型
モデルとして
世界に向けて発信をしていく、そういう意義深い
制度にしていくべきではないかなと思うわけでございます。
そんなことを思いながら、先ほど来、先日もでありますけれ
ども、各
委員の
先生方からのあらゆる角度からの御質問を私も拝聴させていただきましたが、今回、自動車の関係は、ほかのものと比べても非常にプレーヤーが多いわけですね。
メーカーから新車販売、中古車の販売、整備、
解体、それから最後はシュレッダーをする業者さん、それからまた、廃棄物の業者さんということで、非常にプレーヤーが多い。こういうプレーヤーが多い仕組みを回していくためには、やはり
法律制度でそこの役割分担をはっきりさせて、その上で、それぞれの皆さんに
自分の役割を自覚していただいて、そしてうまく回っていく、そういうことをどうしてもつくっていかなきゃいけないと思うわけであります。
それが、ややもすると、
法律でただ単に縛るとか、上から
規制をするということだけではうまく回っていかないと思うわけでありまして、それぞれの段階で、合理的な競争といいますか、市場原理も働かせてコストをできるだけ下げていこうとか、できるだけ競争をしてシェアを伸ばしていくことによってそれが一つの事業になっていくとかいうようなこともやはりつくっていかなきゃいけないと思うわけでございます。
そういう
意味で、そういうことを申し上げながらるるお聞きをしたいと思いますけれ
ども、まず、この
制度の一番メーンプレーヤーである
自動車メーカーの役割につきましてお伺いをしたいと思っております。
これまで、自動車工業会を中心に自動車
リサイクル・イニシアティブをつくって
自動車メーカーはずっとやってきました。また、できるだけ
リサイクル率を上げていこう、そういう開発というのもやってきたというのは御案内のとおりだと思います。
ただ、そういう自主的な取り組みに加えて、それだけでは足らずに、今回、こういう
法律制度をつくってさらにこれを進めていかなきゃいけないというふうにされたその趣旨とか理由、それにつきましてもお伺いしたいと思います。
あわせて、
自動車メーカーがさらにこの
リサイクルに積極的に取り組むために、単に義務を課すだけじゃなくて、その開発段階、設計段階からいろいろな
リサイクルのことを開発していく、取り組んでいく、そういったことを進めていくための仕組みを今回の
制度にどういうふうに入れ込んでおられるのか、そのことをあわせて
大臣の方からお伺いしたいと思います。