○大島(令)
委員 私が申し上げたいのは、
原発の事故というのは、
環境に対する負荷も非常に多いわけなんですね。放射能、これに対しては、例えばジェー・シー・オーの事故でも、治療
方法が解明されていないわけで、大内さんですか、お亡くなりになりました。
二〇〇〇年度は、国に
報告されただけでも六十七件の
原発の事故がありまして、二〇〇一年度は五十四件ありました。その中には、皆様にも記憶の新しい浜岡
原発の破断事故、そして青森県六ケ所村のプールでは漏水が起こっていて、いまだに原因が解明されていない。
例えば、放射能というのは私は怖いと思っておりますけれ
ども、被曝
労働者も、私も浜岡
原発の圧力容器のおかまの下に入ってきましたけれ
ども、何重にも防護服を着て、そして、はかるくんというのをつけまして、〇・〇三ミリシーベルト被曝したわけなんですが、長期間そこで作業ができないわけです。ですから、何千人も
労働者がいる。その中で、中部電力の正規の社員は少なく、本当に下請の方々が多い。何千人もの人が交代で、三分とか五分とか十分とか、交代で仕事をしながら
原発を稼働しているという実態があるわけなんです。
一たん放射能に被曝したら、私たちは死を待つしかない。現代医療の中では、具体的に、例えば盲腸ですとかそういう病気でしたら、結核でも、薬が開発されて治りますけれ
ども、私たちの手に負えない被害があるわけです。
自然界に対しても、放射能が漏れる、旧ソ連ですか、あのチェルノブイリの事故でも、時間がたって地球の上を放射能が飛んでまいりました。そういう
意味では、
環境環境といいまして、今
皆さんが念頭にある
環境は、京都議定書、二酸化炭素ということでございますけれ
ども、私は、放射能、これと
原発というのは、必ず事故が起きればセットになるわけです。
原発も、この前から言っていますけれ
ども、マンションの中にトイレがない、そういう状態でございまして、河合
議員も六ケ所村に行ったことがあると思うんですが、結局、プルサーマルを始めたというのも、使用済み燃料、プルトニウムが一%できるわけなんですけれ
ども、これとウランを一緒にして軽水炉でもう一度燃やそう。
これに対して、プルトニウムというのは、
日本は第二次
世界大戦で負けまして、アメリカから悪の枢軸国ということで、ドイツ、イタリア、
日本はプルトニウムを持ったらいけない、プルトニウムは原子爆弾の原料になるということで、核査察も受けるわけなんですよね。そういう中で
日本は管理されているわけなんです。
しかし、
原発が五十二基もあれば、プルトニウムが生産されるわけなんですね。そういうところから考えれば、私は、この
原発というのは非常に、
日本人、
世界の人たちが生きていて、果たして人間が管理できるものなんだろうかという疑問を持っているわけなんです。
この
法案を読みますと、
総合資源エネルギー調査会の
メンバーには原子力関係の人が何人も
委員としておりますし、あと、
地方公共団体の責務としまして、やはり国の
政策に従わなければならない、こういう
文言も入っているわけなんです。非常に中央集権的な
法律です。例えば、憲法では
国民主権をうたっております。そういうことも無視しているような
法律だと思うわけです。
先ほど来の他の
委員の
答弁に対して、
甘利議員は、国の
政策は
地方自治体が余りとやかく言うものではない、国が決めるんだ、
エネルギーというような根幹にかかわる
政策はそうだと言いますけれ
ども、私たち一人一人
国民が、この放射能、
原発によって事故が起きたときに影響を受けるわけですから、私は、国が決めたことを自治体に強制的に責務としてやらせるというこの
法律はおかしいと思っているわけなんです。そういうことも含めて、河合
議員の考えを聞かせていただきたいと思います。