○土田
委員 特に、
外務省の方がつくった「変えよう!変わろう!
外務省」の中身ですね。コピーを私ここに持っておりますけれども、まずびっくりしたのは、何でこんなにたくさんあるんだろうということなんです、分量が。こんなこともできていないのかということですね。これに出てくるということは、これがよくないからこういうふうに変えようというのがこの提言の趣旨でございますから、この一ページ目から見ましても、余りにもひどい内容といいますか、こんなこともできていないのか、こんなこともやっていないのか、こんなふうにやっていたのかということを非常に
感じるわけです。
ですから、この提言自体はいいんですけれども、特に僕は、ここの中で書いてあるのが、「はじめに」というところから始まって、「
改革の継続性を維持するために」、ここが一番大事だと私は思うんです。「真の
改革を不断に実行していくためには、しっかりとした
実施・評価体制の構築が不可欠であり、このための常設的な内部機構が必要と考える。」ということですね。これは、別にこの変えよう会の提言が終わりでなくて、きょうが始まりなんだ、それで、常設的な機構をつくってこれを常に監視し、あるいはチェック体制をやっていかなきゃだめだというふうに書いてあるわけですね。
ですから、これをだれがやるのかわかりませんけれども、「この機構については、官房に設置し、
大臣及び次官の直接の指揮の下、官房長を補佐し、」云々と、こういったセクションの人がやらなきゃだめだろうという提言をしているわけです。
ですから、一年半たって、だからどうということじゃないんですが、継続的に
改革を進めていくという意識を
外務省の
職員全員が持ってやっていくことが非常に重要だなということを
感じております。
ただ問題は、先ほど言いましたように、この二つの提言の内容を見ましても、やはり
人事だと思うんですね、
人事。これをどうやって確実に進めていくかということだと思うんですが、「変える会」と変えよう会の内容を見ましても、例えば
大使の
外部登用について、数値目標を設定しようという「変える会」と、数値目標は要らない、やるべきではないという
外務省の会で、意見が違っているところもあります。
さらにいろいろなところからの意見が出てくるわけですが、
大臣がさっきおっしゃっておりましたように、八月中には抽象的な作文ではなくて具体的なアクションプログラムを策定するんだというふうにおっしゃっているわけでございまして、今言いましたように、組織
改革を伴う
人事制度がやはり一番問題だと思うんです。
今回、
経済協力局長の問題でもそうです、さんざん反対してくるわけですね。職を賭してまでこれに反対してくる。これから
外部登用で、
大使の
人事、
外部から何人も入れよう、あるいは幹部についてもいろいろな、
外部から入れたり、入省年次にとらわれずやっていくということになっていかなきゃならないときに、このように何回も何回も
大臣にじかに折衝して反対をしたり、職を賭してまで反対する人が出てくるような状況の中で、
大臣は
改革を断行していく自信はおありですか。