○東門
委員 社会民主党の
東門美津子です。よろしくお願いいたします。
私は、
外務委員会に立つたびに、沖縄の米軍基地の
質問をしております。そういう
質問をしないでいいような日が早く来てほしいなという思いを常に持っております。
川口外務大臣の本当に強い
リーダーシップをもってぜひ対米
交渉に当たっていただきたい、沖縄の県民がこの三十年間、いや五十七年間ずっと訴え続けている問題について、
アメリカに対してしっかりとおっしゃっていただきたいと思います。沖縄の県民が本当に目に見える形で、あるいは肌で感じる形で、米軍基地の問題が解決に向かって進展していくことをお願いしたいと思いますと同時に、やはりこの
委員会の先生方にも御
協力いただけたらとてもありがたいと思います。
なぜ、沖縄県だけにこのような広大な基地が長年にわたって置かれ、そして今、これからどうなるかさえ見えないというこの異常な状態、残念です。
日本の
外務省、これは北米局の担当かもしれませんが、
外務省挙げて、私は、
大臣には取り組んでいただきたいと思います。最初にそれを申し上げまして、やはりきょうも沖縄の基地の問題について
質問をさせていただきます。
六月二十三日、沖縄全戦没者追悼式でのごあいさつで、小泉総理
大臣は、県民の負担軽減に向けて誠心誠意取り組むと発言いたしました。そして、翌二十四日の武力攻撃事態への対処に関する特別
委員会で、私が、この県民の負担とは何かということを
質問した際に、総理は、
基地の存在自体も負担でしょうし、あるいは、米軍の人数の点あるいは飛行機等の騒音の点、いろいろ負担はあると思います。基地のない県にしたいという気持ちもよくわかります。そういう観点と
安全保障上の観点、そういうものを御理解いただきながら、沖縄の皆さん方にはいろいろ御負担をおかけしておる、そういう点にも配慮しながら、この米軍基地の整理縮小について
政府としても誠心誠意
努力の必要があるなと思っております。
と答弁されました。
また、その追悼式後、普天間代替施設の使用期限問題について、記者団の
質問に対しまして、膠着状態とは言いませんね、着実に進んでいますと発言をされたという報道もありました。
それゆえ、今回の
サミットにおける日米
首脳会談で、沖縄の基地問題について何らかの進展があるのではという期待を持って見守っていました。
確かに、二十五日の日米
首脳会談では、小泉総理は、
ブッシュ大統領に対し、沖縄基地問題で
外務大臣レベルでの協議を提案されたようですが、
ブッシュ大統領からは何の御返答もなかったとのことであり、総理もそれ以上は踏み込まれなかったようです。
これでは、
首脳会談で基地問題を取り上げたという形を繕っただけではないかとも感じてしまいますし、現に、沖縄の県民世論もそのような受けとめ方をしています。二月の日米
首脳会談でも、閣僚レベルで緊密に協議をしていくことは
合意されており、今回の提案はそこから少しも前に進んでいません。
沖縄県の
立場からすれば、十五年使用期限問題、基地の整理縮小、地位協定の見直しなど、より具体的な問題について発言していただきたいと思ったのですが、
川口外務大臣は、日米
首脳会談での基地問題についての総理の提案の意義、それをどのように
認識しておられるのか、そこからお聞かせいただきたいと思います。