○中川(正)
委員 ぜひ、それぞれに、参考人としてここに出てくるように積極的に働きかけていただきたい、働きかけてというよりも、これは命令をしていただきたいというふうに思います。
実は、今回の
鈴木宗男さんを中心にする
日本の
外交のあり方というのが、ここに非常に大きな形で、いわゆるリパーカッションというか、相手の国につけ入られるというか、問題視されることが起きているように思うんです。
一つは、ちょっと以前にも指摘をしましたが、ロシアの
国会の下院で北方四島に関する公聴会が開かれて、三十人からの人たちがそこでさまざまな発言をしております。
私、実はこの発言の内容について、
外務省のサイドで恐らく
資料を取り寄せておるだろうと思ったので、それを出してくるように、こういう話をしたんですが、
最初に出してきたのは、この紙切れ一枚で、要約した、一番、二番で、領土問題の存在を認めた南クリル諸島の帰属の問題へのアプローチの見直しの可能性を再検討することというのと、それから、国境の画定問題については、これは善隣協力
条約を
締結することを積極的に打ち出すべきで、この画定問題の話には乗るなということ、この二つが話し合われました、これだけなんですよ、
外務省から出てくるのは、
最初。
そんなばかなと言って私が怒りまして、一人一人の要約を持ってこい、こう言いましたら、それらしきものがやっと出てきたんですけれ
ども、最終的にロシアのホームページを見てみましたら、全部載っているんですよ、ここに。何という感覚で
外務省というのは情報をコントロールしているのかというのが、私はつくづく悲しくなりました。本当に悲しくなりました。そのことを
一つ指摘しておきたい。これは、次の話でもっと詰めたことを申し上げたいんですけれ
ども。
これはこれとして、それと同時に、これはきょう届いた外電だと思うんですが、アレクサンドル・ロシュコフ
外務次官が、
日本の読売新聞の記者にさまざまな形で答えているんですね。
その中で、問題になる発言というのは、日ロ
関係の
水準を高めてきた人たちが罰を受けている、こういうふうに述べて、ロシア側としてパイプを失ったという認識をしている、そういう発言をしていますね。
それから、
日本外務省の態勢が整わない限り、本格的な協議再開は難しい、見通しについては、
事務方の入念な準備が前提ということで、早期開催には慎重姿勢を示した。これは、北方四島についての話し合いの再開、こういう
意味なんですけれ
ども、こういう発言をしております。
それから、日ロ共同のプロジェクトを進めようとしても、
日本側では、だれもかかわりたがらない、小泉首相ら政府首脳が
関係改善を口にする一方で、日ロ
関係の
水準を高めてきた人たちが罰せられており、ロシア側から見れば、
日本からのシグナルは矛盾している、こういうことですね。
最後に、これはけしからぬ発言だと私は思うのですが、こういう政経不可分が続くようだと、ロシアは中国、米国やインドとの
関係強化を優先せざるを得ない、こういうことですね。
大臣、これはどういうふうに思われますか。