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川口国務大臣 まさにそういう御質問は今まで何回もいただいておりますが、私のお答えは、そういう意図は全くないということでございます。
お考えいただいてもおわかりいただけると思いますけれ
ども、鈴木議員について御
都合が悪いと
国民の皆様があるいは国会の皆様がお感じになられる
資料がもしあったといたしまして、その
資料の反対側にいるのは
外務省でございますから、これは
外務省にとっても同時に、そういう言い方で申し上げれば大変に
都合が悪い
資料であるわけです。
それで、一般的にどういう考え方で
資料をお出ししているかということについて御
説明をさせていただきたいと思いますけれ
ども、まず、
外務省の
資料で秘扱いになっている
資料というのがございます。これは、外交を行っていく上には、相手の関係する国々との関係というのは非常に大事でございますので、これはルールに基づいて秘扱いにしております。相手の国との関係あるいはその個人のプライバシーの問題がかかわっているという場合もございます。いずれにいたしましても、
情報公開法に基づきましてお出しをしないこととされている
資料、これは
外務省で秘扱いになっているわけです。
それならば、今回、そういった秘の
資料について、なぜ秘の指定の解除をして特別にお出しをしたかということでございますが、これは、国会が国政
調査権に基づいて
資料を
要求なさっているということをきちんと踏まえまして、
外務省として公益性のためにいかなる態度をとるべきであろうかということについて、片方で秘にしなければいけない必要性と、それから他方で、国政
調査権による
調査ということとの関係でどうすべきかと真剣に悩んだあげくお出しをしている
資料でございまして、したがいまして、これは、国会の御
要求があって、それに基づいて、今申し上げたような考え方で整理をした上、お出しをしているということでございます。
それから、もう
一つの種類の
資料というのは、
調査をするということで
調査をいたしまして、その
調査の結果についての信憑性、これを担保するために、これについて確信をいただくために、ある幾つかの
資料は必要であったということで、これは秘の解除をいたしまして、直接こちらからお出しをしています。
それから、全く違うことといたしまして、先ほど
委員がおっしゃった、中からリークを、漏えいをしている
資料ということがございます。これについては私は非常に好ましくないことだと思っておりまして、外交を扱う
外務省として、中からどんどん
資料が出ていくということがありますと、相手の国からの信頼、あるいは
外務省にお話しをいただく方の個人的な信頼の関係ということがございます。
私も、海外におりまして大使館に勤務をいたしておりましたときに、さまざまな人に会ってさまざまな
情報を伺いました。これが全部表に出てしまうということは、相手の方との関係でも問題になる。個人的な
情報も漏れてしまう。これはもう全く望ましくないということでございまして、骨太の方針でも、これについてどう対応すべきかということについては一項目挙げて書かせていただきましたし、これについては「変える会」に御
検討をいただいて、報告を出させていただきたいと考えております。
〔首藤
委員長代理退席、
委員長着席〕