○
中川(正)
委員 さっきから、この関連あるいは
外務省改革の関連の答弁を聞いていると、みんな
調査の上になんて逃げているんですよね。この辺をしっかりと答弁をしていただくということが、それこそ
国民にとって今一番問われている問題ですから、
調査で逃げないで、今から私も具体的に
お話をしますから、じっと聞いていただきたいというふうに思うんですね。
まず、この問題は、今臨時大使として
日本におりますブノワ・ユルバン・ンブイ・ムキシ氏、厳密には、この人はもう召還されているんですが、それとかわって新しい大使が来るまで、まだ新しい大使が来てないものですから、来るまで今それを待っている状況の方でありますが、このムキシ氏に直接私インタビューをしまして、一体何が起こっていたんだということを聞いてきました。その聞き取った事実に基づいて、彼の話に基づいて、
一つ一つ外務省の立場、関与を
質問していきたいというふうに思うんです。
まずその前に、ひとつ話の整理として皆さん方にも理解をしてもらわなければいけないのは、四枚ほどの資料をお渡しいたしました。ここでまず認識をしていただきたいのは、一番
最後のページは、ジョン・ムウェテ・ムルアカ氏、駐日コンゴ民主共和国大使館通商
代表機関の
代表となっていますが、この通商
代表機関、それからムウェテ・ムルアカ氏、この人なんですが、これまでたびたび出てきたように、ムウェテ・ムルアカさんというのは鈴木宗男
議員の私設秘書という形で報道をされておる人であります。駐日コンゴの通商
代表機関の
代表もしておるということで、この名刺が存在をしております。
この通商
代表機関というのはどんな機関かというのを事前に理解していただきたいということで、あと三ページ分の資料があるわけでありますが、三ページ目を見ていただきたい。四人の人物がこれに署名をして、この人たちが実質の役員ということであります。
一番目は小川範昭氏、これは私も知らないんですけれども、一般には新
日本企画という会社の役員という方だということを聞いています。
それから二番目、ンガンバニという人ですね。ンガンバニという人は、一九九八年以前、ザイールの時代から大使を務めていた人でありまして、一九九八年にザイールからコンゴに移った
時点でこの人が召還をされておりまして、新しい大使が
日本に赴任をしてきておるということ。実は、後で申しますが、その新しい大使というのに
日本の
外務省が
外交官IDを渡さなかった、発給しなかったということ、そこで問題のあった方であります。
それから、阪倉さんというのは、これは私、わかりません。知りません。
四番目がムルアカ氏、これが鈴木宗男
議員の秘書ということですね。こういう組み合わせの役員でできております。
一ページ、二ページ目は、その中で特に、小川さんとンガンバニ前大使とそれからムウェテ・ムルアカ秘書ですね。この三人で、ここから
利益が出たものをどう配分するかということを締結をしている契約書でしょう、中身は。ということなんですね。
利益に対してそれぞれが給与を保証されておりまして、ボーナスも出ておりまして、その後、最終的に余った分といいますか、最終的にその
経費を取り除いて出てきた分の二〇%を新
日本企画に、それから八〇%をZAINIPがとる。このZAINIPというのが通商
代表機関のことでありますが、こういう契約になっております。
まず、この組織に対して、コンゴ
政府の方から大使として
日本に派遣をされたンブイ・ムキシ氏、私がインタビューを行った、実際に会った人がどういう定義をしているか、どういうことを言っているかといいますと、同組織は全く私的なもので、
日本国、コンゴ民主共和国のどちらの
利益にもなっていない、むしろ両国の正常な経済
外交関係の構築を阻害している、こういうことであります。それから、同組織は、上記日系企業と組んで独自の活動により私利を得ている、ンガンバニ前臨時代理大使も便宜供与をした経緯がある、正式な
外交機関でないにもかかわらず、大使印や紋章、便せん等を使うとともに、免税特権まで使わせていた様子がある、こういうふうにこの組織に対して定義をしております。
次に、一九九八年、先ほど申し上げたように、これは時系列的に、彼が主張していること、それから
質問をしていきます。それから以後、革命が起こってから以後、
日本でも起こったことを時系列的にたどりながら
質問をしていきたいと思うんです。
二〇〇〇年の初めにンガンバニ氏が本国より帰国命令を受けて、そのかわりにさっきのクリストフ・ングウェイ・ダンボ氏、これはややこしいところなんですが、さっきの大使じゃないんです。また違う人なんです。また違う人で、クリストフ・ングウェイ・ダンボ氏という人、この人が大使で任命されて
日本にやってきています。この人に対して
外務省から、私の手元に来ていますいわゆるコンゴ
政府からの口上書、これでは、はっきりとクリストフ・ングウェイ・ダンボ氏、この新しい大使、在東京コンゴ民主共和国大使館二等参事官が、ンガンバニ、これは前にいた大使、前大使ですが、これにかわり臨時代理大使の
職務に従事することを伝達する、こうコンゴ
政府からは言ってきています。
ところが、それから以降一年間にわたり、
日本政府は、
外交官IDを申請してもこの新しい大使に対して発給をしなかったということなんですね。これはなぜか、何がそこに問題があったのかということをまず答弁いただきたいと思います。