○杉浦副
大臣 予算
委員会の御
質疑、拝聴いたしておりました。
まず、
お答えする前に、公明党としても、自自公政権の成立の際に、この問題を重大な関心を持ってお取り上げになった。とりわけ先生が、
沖縄御出身でもあり、また
沖縄開発政務次官も歴任されたわけでありますけれども、熱心にこの問題を取り上げられ、御指導賜ったという経緯があることはよくわかっておりまして、まずもって心から敬意を表し、感謝申し上げる次第でございます。先生の御鞭撻、御指導のおかげをもちまして、やっと先週の土曜日、
川口大臣が現地であのような方針を発表することができるようになったわけでございます。
御案内のとおり、この問題は、森総理が一昨年五月、
沖縄へ参りました際に対処方針を発表いたしまして、アメラジアンの子弟に対するいじめの問題に対する対応、それからフリースクールがございます。ちょっとお名前を今失念して、立派な方が宜野湾で四十人ほど不登校児を教育していただいておる。いろいろ問題があるようですが、そのフリースクールの支援、そして母子に対する相談窓口をつくるという対処方針を出されたのは御案内のとおりでございます。
フリースクールの方は、
内閣府の方でも支援したり、金銭的にもいろいろ
努力されているようですが、相談窓口の方は、以来、四つ軍
当局があるわけですが、
米軍との間で、その方針に沿って
協議を進めてまいったわけでございます。やっていなかったわけではございませんで、
相手との交渉で時間がかかった。御理解を賜りたいと思います。
遅まきながら、窓口を双方に開設するという、正確に言いますと、軍の場合はもともとある、それぞれの軍の中にある
法律等の相談窓口が対応するということでございますが、県の方は新たに窓口を設けました。その窓口設置は、一昨年の九月でございます。窓口を設置いたしまして、
外務省の
沖縄事務所と
米軍、県の三者で
協議をして、どういうふうに事を進めるかということを相談してまいったわけであります。その
協議が調ったのが最近でございまして、それに基づいて発表したということでございます。
具体的には、
沖縄県の男女参画部に窓口を設けます、新設いたします。母子の
方々はそこへ御相談に行っていただくということに相なります。それで本人、父親でございますが、居どころの確認ですとか、親子
関係の確認とか、養育費、大体支払われていない場合が多いようでありますが、気の毒でございますが、その状況とか、そういうことを御相談いたします。この
内容については、そのたびに
沖縄の事務所に御
連絡いただくことに相なっております。
県の窓口のみで処理できる場合もあると存じます。父親が認知しておって
比較的協力的な場合、軍にまで持ち込まなくても処理できる場合もあるわけでございますが、そうでない場合は、軍に持ち込む、県から持ち込んでもらうということになります。それぞれの軍で対応して相談をしていただく。その場合は、親子
関係の存在についてある程度信憑性ある証拠がない、本人が認めておるとか、あるいは向こうの裁判所で審判の結果、親子
関係があるとかあるいは裁判中であるとか、あるいはそうでなくても相当証拠があるということでない限り、軍の方も困るということでございますので、そういう条件はついておりますが、そういう場合には持ち込む。
ですから、おおむね、全部とは申しませんが、大部分のケースが軍と相談できるようになるんじゃないかというふうに思われます。それで、軍と
協議いたしまして、しかるべく、居どころ確認、父子
関係の確認、養育費の支払い等を相談していただくということになります。
相談の結果、軍との間で一定の措置がとられた場合は、県に
連絡がありますし、その結果をこちらへも通報していただくことになっております。
米軍当局が受理しないとか、相談の結果について親子が強い不満を持っておられるというような場合には、つまり県が手に負えない場合には、
沖縄事務所が、事務所は三人しかいないんで大変なんですが、ともかく対応して、間へ入って、
米軍側との
協議を、場合によっては三者
協議をやるというような形で対応してまいろうということに相なっております。
先週の土曜日に発表したばかりですので、まだ今、例はございませんが、もう準備を進めておりまして、四月ぐらいからは本格的に動くように、今来ていただいても動きますが、本格的な
活動開始は四月からであろうかと思います。
この結果、見通しとしては、親が軍に在籍している場合はかなり
効果が出るんじゃないだろうかと思います。ただ、軍籍を離れられてどこへ行かれたかわからないというような場合は、見通しとしては、軍は、協力はしてくれるにしても、行政機関ですから、最終的には裁判と申しますか、双方の、向こうとこっちの裁判
手続ということにならざるを得ないので厳しい場合もあるかと思いますが、今まで軍にいても放置されていたという場合がたくさんあったようでございますので、そういった面では随分
改善されるのではないだろうかと期待しているところでございます。
改めて先生の御尽力に敬意を表しまして、またいろいろと御指導を賜りますようにお願いしたいと思います。