○
石井(紘)
委員 金額等、そういうことは言わなかったけれ
ども、まあこちらにありますからいいんだけれ
ども、とにかく、
公告から
入札まで、あるいは契約まで、もう非常に短期間であります。これは、あらかじめ、もうほとんど中身は決まっておったということを、今のスケジュールを見ますと、どうも推察せざるを得ない。
それで、この
入札予定価格というのと落札価格というのを見てみても、
色丹島の場合には、十四億五千万円、落札価格が十三億八千万円。
択捉は、五億七千万円、これが五億六千九百万円で落札になっておる。国後島の場合には、十九億九千四百万円の予定価格が十九億九千二百万円というふうに、もう本当にぎりぎりのところで落札になっておるわけです。
それで、これが、今言われたように
三井物産に発注されて、
三井物産から、建設、電気周り、これについては北海
電気工事、先ほどの
原口さんに対する
答弁では、
北海道電気工事と言われたけれ
ども、これは正しくは北海
電気工事株式
会社ですよね、ここに発注をされた。北海
電気工事は、またさらにそれを道内の下請
企業に、苫小牧の、これは
関係ないですから社名は言いませんが、イニシアルT、そういう
企業に孫請をまたしておるわけですね。
そういう経過でありまして、ここもやはり相当の疑惑が持たれる、そうしたデータになっておりますから、
外務大臣、この三件についてもよく
調査をしなければなりません。
さてそこで、今申し上げましたこの契約を受けた
三井物産。
三井物産は、これは全部足し上げれば総額四十数億になりますよね、この
事業を一手に引き受けた。この
三井物産が政治献金をどういうふうにしたかということは、私は、
鈴木宗男さんの方に直接されていないので、さてどうしたのかなというふうに不思議に
思いまして、いろいろ調べてみました。
鈴木宗男さんという人は、御案内のとおり、
北海道開発庁長官をやっておったのが
平成九年から十年、その後、
平成十年から十三年まで自民党の総務
局長をやっております。自民党の総務
局長というのは事務方のトップでありますね。ですから、この実績というようなもの、そのうちの一つは、やはりいかに資金集めに貢献しておるかということが当然あるわけであります。これは、目の色を変えて、どこの党でも総務
局長というようなものはそういうことなんです。
さてそこで、
三井物産が政治献金をしたのは、案の定、自民党本部の政治資金団体であるところの
国民政治協会にありました。
平成九年に二千四百四十万円、
平成十年に二千二百四十万円、十一年は二千二百四十万円、十二年は千八百七十万円。それで、ちなみに、この
国民政治協会に献金をした商社をいろいろと見てみましたら、
三井物産以外の重立った商社は一社か二社しかありません。この
三井物産は、
金額的にも非常に際立っているわけであります。
もう一つの北海
電気工事株式
会社、これは札幌にある
会社でありますが、この
会社は、必ずしもこの
ディーゼル発電施設だけの受注のために献金したかどうかはもちろんわかりませんが、しかし、
平成九年には全然献金をしておりませんでした。
平成十年ごろからこの
北方領土の
支援事業というものが始まっていくわけであります。
平成十年に献金を
国民政治協会にされたのが七百万円、十一年にも七百万円、
平成十二年度も七百万円、合わせて北海
電気工事株式
会社は二千百万円の献金を最近の三年間でしておる。先ほどの
三井物産は、
平成九年から数えますと、八千五百九十万円の献金をしておる。
このことは、これが少なくともこの
ディーゼル発電所の建設
事業に
関係しているということは、ほかの
資料を見てみて明らかになるわけであります。つまり、この
北方支援事業の建設
工事に携わったところの、もうこれまでも
名前が何度も出てきておりますが、
日本工営、これは友好の家、ムネオハウスのコンサルタントを担当したところであります。それから北興工業、これは国後の桟橋
工事を受注した
企業であります。あるいは島田建設、これも同じく国後の桟橋
工事を受注した
企業であります。
さて、
日本工営の場合は、やはり自民党本部の政治資金団体、
国民政治協会に、
平成十年が三十二万四千円、
平成十二年が同じく三十二万四千円、計六十四万八千円。北興工業、これが十年が、九年はないのです。全部、その三社とも
平成九年は全然ないのです。それまではなかった。十年に初めて献金をし出したのです。十年が二百万円、十一年が三百万円、十二年が四百万円、計九百万円。島田建設が、十年は二百万、十一年が二百万、十二年が二百万、計六百万円。
これを見ても、明らかに
北方人道支援のさまざまな
事業に絡むところの政治献金というものが、こうした関連する各社において行われておる。ほかの各社はここに挙げませんでしたけれ
ども、
鈴木宗男さんの二十一世紀政策研究会あるいは
北海道自民党の第十三支部等々の
鈴木宗男さんの政治団体にそれぞれ献金をずっとしておるわけですね。これはもう今までも明らかになっておる。今まで明らかになっていない部分を若干つけ加えるならば、
会社としてだけではなくて、個人としてもこの社長や常務などが献金をしておるというのがあります。
これは
平成十二年度、
鈴木宗男氏の二十一世紀政策研究会に対して、これまで一切なかったところの渡辺建設、犬飼建設、そして濱谷建設等の建設
会社の社長や常務が個人でも献金をしたのであります。これがこうした
北方関係の
事業との関連であることは明らかであります。ちなみに、渡辺建設の社長、渡辺寿一さんは五十万円、犬飼建設の社長は二十四万円、濱谷建設の社長の和雄さんは六十万円、同じく濱谷建設の美津男常務、濱谷美津男さんですね、この人が六十万円というふうに、
企業としてだけではなくて個人としても献金をしておる。こういう実態があるわけであります。
先ほどの
入札、あるいはその後の経過等も含めて、
外務大臣、これは、そうした私が
最初言った観点を踏まえて徹底的に
調査をする必要があるというふうに
思いますが、今週か来週出される
調査結果、今行っている
調査の中にそうしたものが含まれているのかどうなのか。あるいはこのこと、
ディーゼル発電施設について、特にこの経過を別途調べるというつもりがあるのかどうなのか、伺いたいと
思います。