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内閣総理大臣(
小泉純一郎君) これは私は、今までの九千三百キロの
計画、これは予定どおり進めろという声があることは
承知しております。しかし、それをはっきり見直すと言っているんです。
今まで考えてみれば、どこの
道路が必要かという
費用と
効果を考えなきゃならない。どの
程度の
税金だったらこの
道路はつくる価値があるのかということの
見直しもしなきゃならない。
考えてみれば、今、知事さんとか
地方の
市町村長さんとか、あるいはその選出の
国会議員がいろいろ、必要だと陳情に見えますよ。考えてみれば、
負担しないんですから、地元で。
自分たちが
負担しないでつくってくれれば、こんないいことないんですよ。しかも、あと、料金を取るにしてもほとんど、利用していない人が、その地域の
道路、
負担しなきゃならないんでしょう。だから、つくった方がいいかつくらない方がいいかと聞けば、みんなつくってくれと言ってきますよ。それが果たして
国民全体の多数の声なのかということを確かめなきゃならないのが
国会議員の立場だと思うんです。その点をよく考えていただかなきゃならない。
今、
けしからぬ、
けしからぬの大
合唱ですよ。もう
国会議員だけじゃない、
地方の
議員も県知事も市長も。しかし、そういう意味において、私は、
税金の
むだ遣いをなくそう、将来の
税金の
負担、
道路を利用する
負担を減らそうということを考えるんだったらば、今までの
計画のおよそは決まっているんだから、全部継続するのが当たり前だと言っていますけれ
ども、今は大
転換期なんですから。
転換期だったら、継続しなくたっていいものがあるだろう、転換したっていいだろうということで、私は見直すと。今までの、この
道路は建設しなきゃならないといったところも、
専門家、
第三者機関を設けて
費用対
効果を徹底的に
見直して、つくる必要があるんだったらば、ではどれだけの
税金が必要とするのかということを徹底的に検証してもらって、私は見直すと。
だから、当然、今までの
計画も、できないところもあるでしょう。できる場合は、ではどれだけの
税金を
負担するのか。これだけの
税金を
負担するんだったら嫌だと言うんだったらできませんよと、それだけの
税金を払うよ言うんだったらば、
地方も国も、考えてもいいですよというのを、私は今後よく
議論してもらいたいということでございます。