○渡辺秀央君 この
法律につきまして、まず賛成の意を表しておきたいと思います。かつまた、今まで同僚議員からも各般にわたる、また各立場においての質問もございました。私は、
中島総裁、ぜひ、これらのいろんな質問をお聞きしていましても、やっぱり先般私がこの場で申し上げたように、
人事院のあり方、ありよう、あるべきその位置づけということがいよいよ大事なことではないかというふうに思いまして、ぜひそれらを留意されて今後の間違いのない
人事院の行政に当たっていただきたい。
御期待を申し上げておきながら、私の先般の意見に対して御同意をいただいたこと等にかんがみて、もう
一つ私は
大臣にもこの際申し上げたいことは、どんないい
法律をつくっても、どんなにいい
制度をつくっても、やっぱりその恩恵に浴すること、あるいはまたそれを執行する行政マンの立場等々、それぞれがやはりしっかりしたモラルに基づいてこの
法律に対して処していかなきゃいかぬのではないかというふうに思いますよね。
〔
委員長退席、理事
景山俊太郎君着席〕
そういう
意味では、産みやすい環境あるいはまた国家、そして育てやすい国、
社会、こういうことの一歩だろうというふうに思いますよ。だから、これは一〇〇%お互いが満足するものができなくとも、より一歩前進、そしてまたその中で
社会の変化あるいはまた時代の趨勢、そこらを見ながら改めるべきは間断なく改めていくというのが政治だろうと。
そういう
意味において、まずもってベストを求めてベターで満足するという政治の基本的なことから考えると、私は、
冒頭申し上げたように、この
法律に対してまず賛意を表しておきたいというふうに思います。そして、どうぞひとつ
職場と家庭生活が、国民生活がうまくいくような実質的運用が図られるようにぜひそれぞれの御努力を期待をしながら、我々政治家としてもその責務を果たしていきたいというふうに思うわけであります。
〔理事
景山俊太郎君退席、
委員長着席〕
そこで、いろんな質問もありましたから、
法律に対して行き着くところ、いろいろ支線が出てくると思う、要するに流れが出てくると思うんですけれども、私が今申し上げたようなことから考えますと、やっぱり
公務員、この行政を執行していく
公務員の問題。この
育児休暇も大事ですけれども、それ以前の
公務員のモラルの問題が、まさかこの
法律を悪用するなんということはあり得ないと思いますけれども、かつては福祉政策を大いに悪用した例だってあるわけですから。
そういうところもひとつ考えながらのことであり、反省の中からでありますが、昨今、やっぱり
公務員の不祥事が相次いで起こっている。私は、これらについては極めてその不祥事をあふりあふっている傾向もあるように思うんです。決していいことではないし、また断固として取り締まり、かつまた罰則を強化していかなきゃならぬ。
公務員のモラルの低下ということに対しては絶対にあってはならないことであると思いますが、しかしながら、言うならばそれに乗じてマスコミがどんどんどんどんあふり立てる。言うならば、
公務員あるいはまた
地方公務員も含めて、役人あるいは行政に対しての不信感をまず植えつけている。そういうようなことというのは、何も隠ぺいしろとは言いませんよ、あってはならぬことだが、しかし、そういう
公務員のモラルに対する低下の中で、かつ、そういう
社会的風潮。それは悪を許さないという風潮は大事だと思いますよ。思いますけれども、その辺において、
公務員のいわゆる意欲というか、あるいはまた行政をやっていく、先端を担っていく
国家公務員としてのモラルの低下が、あるいはまた勤労意欲とでもいいますか、両方の問題として非常に私は懸念をするわけであります。
一々のことを申しません。先般も
総務大臣、郵政の関係で、役務に対する行政監察、役務に対しても考えなきゃいかぬということを言われた。全く賛成です。あのときにも、ちょっとそれ、言いそびれたんで、この場で申し上げておきます。ぜひ検討していただきたいと思うんですよ。郵政監察というのはやっぱり役務が入っていいと思うんです、私は。仲間が仲間を監察する、監視するという
意味ばかりじゃなくて、私は防御する
意味でということをひとつ申し上げながら。
これまで出てきている、いわゆる
総務大臣あるいはまた
国務大臣は、
職員の服務については各省
大臣が監督するという、国家行政組織法の第十条に書かれているわけでありますけれども、そういう
意味で
大臣の、とりわけ昨今における内閣全体の問題として、これらのことをどういうふうにお考えになっておられるか。また、もう具体的なことではなくて結構ですが、行政
改革も大事だけれども、行政
改革の一歩前のこの問題こそむしろ一番基本的なことではないかという感じがして、一言意見がありましたらお願いを申し上げたいと思います。