○平野達男君 自由党の平野達男でございます。
まず、一点目の
剰余金の
処理の
特例に関する
法律案でございますけれども、私は、
国債発行枠三十兆円というのは、当該
年度の
国債の
発行の枠を制限するよというだけではなくて、いわゆる後
年度負担をできるだけ減らすんだ、後
年度の負担に影響を与えないんだという趣旨だというふうに理解しておりました。
しかし、今回の
法律案は、本来であれば
剰余金の二分の一をこれはたしか
国債整理基金に
繰り入れるという
内容のものだったと思うんですが、この法律をわざわざ改正して、これは昨年もそういった法律改正になっていたようですけれども、二年続けてということになるんでしょうか、改正をして
国債整理基金に
繰り入れはしないんだということを聞きまして、これは今まで
塩川大臣の言っておられたこととちょっと矛盾するんじゃないかというふうに疑問を持った一人であります。
我が党の鈴木淑夫
委員も衆議院の
委員会でいろいろ意見を述べましたし、また先ほど
大塚委員も、ここはやはり、この
剰余金に関する法律、こういう改正をしないで、十二
年度ではこういうふうにしたけれども、ここでもとへ戻して
国債整理基金に入れましたというふうにやった方が格好よかったという意見に賛同するものでありますけれども。
この議論についてはやりとりしても、
塩川大臣の考え方もこの間の
鈴木淑夫先生とのやりとりでお聞きしましたので、この件に関しましては私は、これはやはり反対だなという意見を申し述べさせていただきまして、この件については終わらせていただきます。
それで、
予算の、
塩川財務大臣のプラン・ドゥー・シーということに関してでありますけれども、
予算の三原則、プラン・ドゥー・シーということをおっしゃっていますね。きょうの
大塚委員の議論は、プランということで、
歳出をよくしっかり見直せということの議論であったと思います。
私も、三月まで農林水産省におりまして、本省にいたときはもうほとんど
予算ばかりやっておりました。きょうは実は、金田
委員でありますとか、当時役所におられたときにいろいろお世話になった方ばかりなんで、本当は
予算の話はしたくないのでありますけれども、プラン・ドゥー・シーの中の、きょうはこのシーの話をちょっとさせていただきたいと思います。
それで、今の
予算編成というのは、私の経験からいきますと、大体五月ぐらいから省内での検討を始めます。それで、シーリングが出てきまして、そのシーリングに合わせた
予算編成をして、御存じのように九月に
財務省に持ち込む。そして、十二月まで
予算査定をして、それが終わりますと今度は国会が始まります。国会でずっと国会対応をして、また今度は次の年の
予算編成をするということで、大体
予算編成といいますとそういう周年でやりまして、どの省をとってみましても、
予算の担当部局というのは
予算編成一点に相当のエネルギーを使います。かなり
予算の査定の中においても
財務省は私の経験ではきちっきちっとやります。
ただ、きょうの
大塚委員の中では、省庁別の査定はしっかりやってその中での連携をとったりするんですが、気がついてみると、各省間の連携というのをやっている主計官というのは、並びとかチェックする主計官というのはおらなかったなという感じをちょっと持って聞きました。
それはそれとしていいんですけれども、
予算編成にはそれだけのエネルギーを使うんですが、実は
予算を使ってどういう効果が起こっているのか。例えば公共事業なんかでは
コスト・ベネフィットというのをやりまして、こういう効果がありますから費用対効果は一・〇出ていますよということで
予算をとるわけです。実は、その後、
予算をして事業完了した後のフォローをやる
体制が、これは各省やっているということになっているんですが、正直言ってなかなか
体制ができていません。
私は現職のとき、現職というか、失礼しました、役人のときには、
予算編成というのは、もちろん
財務大臣と同じ考えを持っておりまして、結果をよく見て評価しないとやっぱりきちっとした
予算というのはできないんじゃないだろうかと。
今、その結果を見る機関というのは何があるかといいますと、例えば会計検査院がありますけれども、会計検査院は、
予算はちゃんと目的どおり使われていますかとか、あるいはいろんな
積算について違算があるかとか、そういうチェックをしますけれども、必ずしも使った
予算がどういう結果をもたらしているかというところまではちょっと手が回らないような感じがします。
私は、これからの
予算編成につきまして、先ほど言いましたように事後評価、いわゆるシーという
部分を
予算に反映させるという仕組みが必要だと思いますけれども、今
財務省はどのような
体制でそれに臨もうとしておるのか、ちょっとお聞きしたいと思います。