○平野達男君 わかりました。わかりましたというか、
一つだけちょっと。
このタックスヘーブンについてちょっと紹介させてもらいたいんですけれ
ども、カリブ海にケイマン島というのがありまして、これはある雑誌によりますと、人口三万五千人、そこにある
銀行資産は八千億ドルだそうです。アメリカの
銀行総資産の五分の一なんだそうですね。それで、五百七十の
銀行、二千二百四十の投資信託
銀行、四千五百の海外会社。これが、この数字を見ただけで何かあるというふうにやっぱり
考えるのが普通じゃないかということで、確かに、よその国の税制までは口は挟めないという話があるかと思うんですけれ
ども、このタックスヘーブンについてもきちっとした対応をやっぱりすべきじゃないかというふうに思います。
確かに、この間、
日本EU会議というのがありまして、私もこのタックスヘーブンについて、ちょっとわけのわからない質問になっちゃったんですが、そうしたら、後でドイツの人が、いや、タックスヘーブンとマネーロンダリングというのは別だ、それは分けて
考えるべきだというようなことがありましたけれ
ども。
ただ、庶民感覚、感覚的に言いますと、三万五千人のところに八千億ドルも何で金集まるんだというようなことがありまして、これについてもやはりテロ組織だったらやっぱりそういうところを見るんじゃないかなという
感じがしますので、ちょっとあえて時間をとって
議論させていただいた次第です。
それで、ちょっと時間がなくなりましたけれ
ども、いずれにせよテロ資金対策というのはいろんな角度から
議論を、
議論というか対策がとられているというふうに思います。ただ、今回思ったのは、その窓口が、きょうは
外務副
大臣が全部答えられましたけれ
ども、どうも
金融庁であったり
外務省であったり、場合によっては
財務省であったり、マネーロンダリングというのは洗浄ですから、洗浄にひっかけるわけじゃないですけれ
ども、たらい回しみたいにされてもちょっと困ると思うんですよ。
だから、その窓口をまずしっかりするということと同時に、しっかりとした連携をとるということと、それからさらに言えば、テロ資金対策について
日本国としてはこういう対策をとります、それは国内対策だけじゃなくて海外のいわゆるオフショアバンキングに対する
銀行規制についても的確な対応をしていきますということを何か明確な形で、パンフレットでも何でもいいですから、ぜひやっていただきたいと思いますが、どうでしょうか。