○山根隆治君 時間がなくなりまして、あと十分なので、用意しておりました御質問の項目についてまずまとめてお尋ねをさせていただきますので、それぞれ
担当政府参考人の皆さんにまとめて御答弁をいただければありがたいと思います。
まず
一つは、
雑居ビルの
火災対策でございますが、実はきのう
内閣委員会で新宿の歌舞伎町の
現地視察をさせていただきました。非常に悲惨な現場でございましたので、胸の痛くなるような思いがございました。
雑居ビルの
防災対策、
火災対策ということについてまず取り上げられるのは、階段であるとか踊り場に置かれている、放置されているいろいろな荷物といいましょうか、材料等を整理するということが大事だということがよく言われるところでありますけれども、いろいろな消防庁の
指導が一〇〇%それぞれ守れないような
状況にあるところもたくさんあろうかと思います。
私は、やはり現実にまず
最初は、そうした階段等に物を置かないということの徹底を
一つすべきだろうというふうに考えるわけでございますけれども、新宿の
雑居ビルに対する
防災計画について、
指導についてどのように消防庁は考えておられるか、第一点お伺いをしたいと思います。
次に林野庁でございますけれども、私は、
地元が埼玉県ということで、全国をよく承知しているわけではありませんけれども、治山治水ということに絡みまして、特に下流地域の都市部における洪水等については、やはり治山の問題が切っても切り離せないものがあろうかと思います。つまり、間伐も行われず、山林、森林の三分の二が民有地ということだったと思いますけれども、
民間人が自分の森林を管理するということについては、もう財政的、経済的にも事情が許さないという
状況もあって、非常に今森が荒れているというふうな
状態でございます。
私は、やはりここにはもっと積極的に国が関与してこの森の管理ということについて必要な措置をとるべきではないだろうかというふうにも思うわけでありますけれども、これらについての考え方をぜひお伺いしておきたいと思っております。
国土交通省の
関係につきましては、そうした河川の改修等がかなり広く都市部には行われてきて、治水の問題も急ピッチでいろいろと解決はしてきているものの、今、都市部における水の問題というのは、内水の問題が実はございます。
内水というのは、それぞれ各市町村が
責任を担ってやっているわけでありますけれども、なかなか遅々として進まない。つまり、川のそばにあって、川はもう安全になったけれども、内水がどうしてもはけなくて床下床上浸水になっているところがかなり都市部で多く見受けられるわけであります。
これは、都市計画法等の法の網がかぶる以前に開発された地域、田んぼ等が住宅地に変わってきて、水、排水の問題等を全く考慮しないで町づくりが行われてしまったということによるものでありますけれども、この内水の問題について、地方自治体だけにこれをゆだねるということでは、やはり五十年、百年たっても解決しない水の問題が残るわけでありますので、これらの点について、例えば田んぼを買い上げて、都市近郊における農地というのはもう非常に荒れてきてもおりますし、放置されてきているという
状態にあります。そして、農業に従事されている方々は、後継者の問題等で自分たちの個人の問題もあって、農地を何とか公共事業等で有効活用してもらいたいという思いを持った方もかなりおられるわけであります。
私は、そうした内水対策ということについては、もし隣接しているところが農地であれば、農地を買い上げて遊水地として活用するという手段をとることによって内水問題は解決するだろうという思いを強くいたすわけでありますけれども、これらの点についてはどのようにお考えになられるか、お尋ねをいたしたいというふうに思っております。
農水省は呼んでおりませんので、
国土交通省の段階でお答えできる範囲でこの問題についてお尋ねをいたしたいというふうに思っております。
それと、財務省もお呼びいたしておりますけれども、実は治水ということにかかわりましてのお尋ねでありますけれども、農家の屋敷林、平地林ですね、屋敷林について相続が
発生した場合に、非常に納税が大変だということで、農地のようにやはり猶予してもらえないだろうか、納税猶予を何とかしてもらえないかという声を多々国民の皆さんから聞くわけでございますけれども、二十年なりあるいは三十年なり、そうした屋敷林については納税を猶予するという措置がとれないのかどうかお尋ねしたいと思います。
もしこの問題をそのまま放置するようなことになれば、それらを農家の方が手放してそこが乱開発されるという
事例も多々あるわけでありまして、これらについて、税制上の問題で、財務省、これからこうした問題について積極的に取り組んでもらいたいと思うわけでありますけれども、御見解をお尋ねいたしておきたいと思います。
それから、欲張って申しわけないんですけれども、もう
一つだけお尋ねをさせていただきますけれども、富士山の爆発の問題が、噴火するということが、二月でしたけれども、これはもう国会で私のいないところで論議もあったかと思うんですけれども、これらについて国民が不安を持っておりますので、安心のいただけるメッセージ、
対応策等があれば御答弁いただければありがたいと思います。
大変欲張った質問で申しわけありませんが、よろしく御答弁の方をお願いいたします。