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国務大臣(
扇千景君) 今の後の方からまずお答えさせていただきたいと思います。
今後の公庫の
改革、それから
住宅金融のあり方について、八田
先生を座長として十四名それぞれ選出しております。そして、このお集まりいただいている
皆さん方の中には、消費者もいらっしゃいますし、私が一昨日手紙を読みましたそういう
人たちの代表として主婦連の
皆さんだとか、それから特に銀行、証券界、それから関係
行政機関も金融庁、法務省、財務省の三省から職員も出向しまして、ここで今、
先生がおっしゃった、いかに今後このセーフティーネットというものをつくっていけるかと。
実際に、私は一昨日も、山下
先生ですか、森下
先生のときにお答えしましたけれ
ども、受け皿が何なんだと、これにかわるものがあるのかどうかと、それが五年間というところに初めて出てくるわけでございまして、私は、五年という期限を切られておりますので、この八田座長のメンバーと、そしてあらゆる層の
皆さん方がお入りになって、消費者、銀行、証券関係、そして関係省庁と、大変大きな懇談会でございまして、この懇談会の結果、今、
先生が一部御披露されましたけれ
ども、ここでお出しになることが、あらゆる階層の、今までできてきた金融
ローンというものの戦後果たしてきた
役割というものの代替があるや否や、また受け皿として本当に国民に不安を与えないように。
そして、この間も、一昨日も私税制面でということを言いましたけれ
ども、税金を納めていない弱者、そういう人が、それじゃ私たち税金を納めていない者は税の負担を軽くできないんだから出ていくのかと、これもいけませんので、これも金融関係の
皆さん方も、そしてここに入っているメンバーの中には御存じのとおり金融庁もすべて入っておりますので、これも私は検討して、五年という期限を切られている中で、今中間答申をお読みいただいたように、私に届きました。これを結論として、十一月二十日に中間取りまとめが出てまいりましたので、私はここで国民の
皆さんに安心して、ああ、こういう
方向になるのならまだいいなと。しかも、五年間は同じような手法で、
申し込みの数こそ減れ、あるいは目標の建築の
戸数こそ減れ、五万戸来年減りますけれ
ども、五十万戸はあるわけでございます。
そういう
意味では、まだ可能性あるんだなと、この発信を
国土交通省としても責任を持ってしていかなければ、先ほどの公共
工事の
道路と同じで、ぶった切ってどうするんだと、そんなことは私
どもはできないということを私は冒頭に
総理にも申し上げましたので、私は、この八田
先生の懇談会できちんと答えを出していただいて、あらゆる層が入っていますので、その結論を急いでいただきたいと思っております。
それからもう一点、金融
機関がなかなか
融資してくれないという弱者の声というのを一昨日御披露させていただきましたけれ
ども、本当に私はそういう声と電話と、
現実をよく知っております。
そして、私がこの間申し上げましたように、この間予算
委員会で
小泉総理が城南信用金庫というのもあるじゃないかという例を挙げられましたけれ
ども、そこは限定で、例えば一つのマンションを建てまして、このマンションを買う人はうちで
融資しますよと、決めた者にしか貸さなかったり、それから私が言いましたように、実際に行ってみるとなかなか借りられなくてやっぱり
住宅ローンしかなかったと、こういう方のためには何としても長期、固定、低利というものを、かわり得るものを探そうということで、私はこれは
総理にも申し上げましたけれ
ども、財務省、政府金融
機関も一つも
改革に手をつけていないけれ
ども、これも一緒に、私たちは一緒になって
考えてくださいよ、
国土交通省だけではなくて、これを解決するために全省庁を挙げて、どこでどうセーフティーネットを組めるのかということも私は
考えていただきたいということを
総理にも直訴してございます。
ですから、今、
先生がおっしゃいましたように、本当に一般の金融
機関では借りられない、また貸してもらえない、またこれから結婚して、しかも団塊の世代が、ちょうど三十代で家を買おうという世代になっておりますので、私は何としても夢をつぶさない、その責任は
国土交通省としてとりたいと思っています。
総理の御下命の
第三者機関というものは私はどの程度できるかわかりませんけれ
ども、最後まで声を大にして私は申し上げていきたいと思いますし、国民の
皆さんにはまず不安を与えないということが条件ですということも
総理に申し上げてあります。