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2001-10-16 第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
十三年十月十六日(火曜日) 午前十時開会 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
阿部
正俊
君 理 事 田浦 直君 中島 眞人君 朝日 俊弘君 柳田 稔君 松 あきら君 委 員
久野
恒一
君 斎藤 十朗君 伊達 忠一君
鶴保
庸介君 中原 爽君
南野知惠子
君 藤井 基之君 今井 澄君 今泉 昭君
川橋
幸子君 辻 泰弘君 沢 たまき君 井上 美代君 小池 晃君 森 ゆうこ君
西川きよし
君
国務大臣
厚生労働大臣
坂口
力君 副
大臣
厚生労働
副
大臣
桝屋
敬悟
君
厚生労働
副
大臣
南野知惠子
君
大臣政務官
厚生労働大臣政
務官
佐藤
勉君
厚生労働大臣政
務官
久野
恒一
君
事務局側
常任委員会専門
員 川邊 新君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
社会保障
及び
労働問題等
に関する
調査
(
厚生労働行政
の諸
施策
に関する件) ─────────────
阿部正俊
1
○
委員長
(
阿部正俊
君) ただいまから
厚生労働委員会
を開会いたします。
社会保障
及び
労働問題等
に関する
調査
を議題といたします。
厚生労働行政
の諸
施策
につきまして、
厚生労働大臣
に
発言
を求めます。
坂口厚生労働大臣
。
坂口力
2
○
国務大臣
(
坂口力
君)
厚生労働委員会
の御
審議
に際しまして、一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。 先般、米国において発生しました
同時多発テロ
は、平和と
民主主義
に対する重大な挑戦であり、強い怒りを禁じ得ません。犠牲となられた
方々
に深く哀悼の意を表しますとともに、
米国民
及び
被害者
の
皆様方
に心からお見舞いを申し上げたいと存じます。
厚生労働省
といたしましては、
現地
の
状況
や
事態
の推移を踏まえつつ、
現地邦人
・家族の
方々
への
医療
上の
支援
や、
政府
の
緊急テロ対策本部
において決定された
緊急対応措置
に基づく
国民
の
安全確保
のための
取り組み
に努めてまいります。
雇用失業情勢
は、
完全失業率
が過去
最高水準
で推移するなど厳しい
状況
にあり、今後、
不良債権処理
の
進展等
に伴い厳しさを増すことが考えられます。こうしたときこそ、
雇用対策
に万全を期し、新しい成長の
基盤
を構築していくことが重要であります。 このため、先般、
産業構造改革
・
雇用対策本部
において緊急かつ重点的に取り組むべき総合的な
施策パッケージ
を
総合雇用対策
として取りまとめたところであります。 具体的には、まず、新たな
緊急地域雇用特別交付金
を創設し、
教育
・
環境保全
・福祉などの
分野
における
地域
のニーズを踏まえた緊急かつ臨時的な
雇用
の
創出
を図るとともに、
規制改革等
により保育・
介護
などの
分野
での
雇用創出
を図ってまいります。 また、
雇用
の
ミスマッチ解消
のために、
民間教育訓練機関
や大学・
大学院等
を活用した
中高年ホワイトカラー離職者等
に対する多様な
職業能力開発
を強化するとともに、し
ごと情報ネット
の
拡充
、
民間
の活力を生かした再
就職支援
や募集・採用に当たっての
年齢制限
の緩和の
推進
など、官民を通じた積極的な
取り組み
を
推進
してまいります。 さらに、
雇用
の
セーフティーネット
を整備するため、
中高年齢者
に対する
雇用保険
の
訓練延長給付
の
拡充
、
自営廃業者等
への
生活資金貸付制度
の創設など
生活
の安定と就業の
促進
を図るための
措置
を講じてまいります。 これらの
施策
については、直ちに取り組むべく、
改革先行プログラム
に盛り込み、
補正予算
も活用しつつ集中的に実施してまいります。これとあわせ、法律上の
措置
を要するものについては、早急に
法案
を取りまとめ、今
国会
に提出いたします。
社会保障制度
につきましては、これまで我が国が経験したことのない
少子高齢社会
を目前に控え、世代間の
不公平感
を緩和し、
国民
の
相互扶助
と
社会連帯
に支えられた、将来にわたり持続可能な
制度
に再構築していかなければなりません。 特に、
医療制度
については、急速な
少子高齢化
、
医療技術
の進歩などの
環境
の変化や、
保険財政
の
深刻化
といった
状況
を背景に、
国民
皆
保険
を守り、将来にわたり良質で効率的な
医療
を
国民
が享受していけるよう、
制度全般
にわたる思い切った
改革
が求められています。
少子高齢社会
に
対応
した
医療制度
の実現に向けて、広く
国民
的な論議に供するため、先日、
厚生労働省
としての
医療制度改革試案
を取りまとめ、公表いたしました。今後、この
改革試案
をもとに御議論いただき、それを踏まえて年末までに
政府
としての成案を得て、所要の
法案
を
次期通常国会
に提出したいと考えております。
公的年金
については、
国民
が十分に安心できる
制度
であることを
国民
にしっかりとお伝えするとともに、
保険料収納対策
を徹底し、老後の
生活
の
基盤
としての役割を守り育ててまいります。また、
基礎年金
の
国庫負担割合
の二分の一への引き上げを早期に実現すべく、安定した
財源確保
の方策とあわせて鋭意
検討
を進めてまいります。
介護保険
については、今月より
高齢者
の
保険料
の本来額での徴収が開始されましたが、
高齢者
の
介護
を
国民
皆で支えていくという
制度
の趣旨を
基本
として、今後とも、現場の
皆様
の声を大切にして、よりよい
制度
へと育ててまいります。
少子化
への
対応
につきましては、
少子化対策推進基本方針
及び新
エンゼルプラン
に基づき、子供の幸せを第一に考えつつ、
児童
や
家庭
に対する
支援策
の
推進
、仕事と
家庭
の
両立支援策
の
拡充
など、総合的な
対策
を
推進
してまいります。 特に、
待機児童
ゼロ作戦の
推進
や
放課後児童
の
受け入れ体制
の
整備等
については、
平成
十六年度の
目標達成
に向けて、
補正予算
による
対応
を含め、
施設整備
を速やかに進めるなど重点的な
取り組み
を行ってまいります。 また、
継続審議
となっている育児・
介護休業法改正法案
について、一日も早い
成立
を
お願い
いたします。
国民
の生命と健康を守ることは、
厚生労働行政
の原点の一つであり、最新の
科学的知見
を踏まえつつ、
予防原則
に立って、
国民生活
の安全と安心のため、
最大限
の
努力
を重ねていくことが重要であると考えております。 先般、国内で初めて、
牛海綿状脳症
に罹患した牛が確認されました。従来より、海外の牛肉や牛に由来する
医薬品等
については逐次
対策
を講じてまいりましたが、今回の
事態
を受けて、屠畜時の全
頭検査体制
の
緊急整備
、
危険部位
の除去・焼却、
危険部位
を含む食品の
販売等
の中止の
要請等
の
措置
を講じたほか、
医薬品等
の
安全対策
の強化を図ったところであります。今後とも、農林水産省と一体となって
対策
に万全を期すとともに、
国民
への積極的な
情報提供
や地方自治体との連携の一層の
緊密化
を図るなど、
食肉等
の
安全確保
と
国民
の
不安解消
に最善を尽くしてまいります。 また、
HIV感染事件等
を踏まえ、
医薬品
・
医療用具等
の
安全性
の
確保
に引き続き万全を期してまいります。 さらに、
継続審議
となっている
高齢者
に対するインフルエンザの
予防接種
を
推進
するための
予防接種法改正法案
について、今冬の
流行期
に間に合うよう、一日も早い
成立
を
お願い
いたす次第でございます。 ハンセン病問題につきましては、
ハンセン病問題対策協議会
において、
患者
・元
患者
の
方々
とさまざまな問題の
解決
に向けて話し合いを進めているところであり、さきの
国会決議
も踏まえ、さらに
施策
の充実に努めてまいります。 また、
障害者施策
については、ノーマライゼーションの理念に基づき、
障害者プラン
や
雇用対策
の着実な
推進
を図るとともに、重大な
触法行為
をした
精神障害者
の処遇のあり方について法務省と
検討
を進めてまいります。
厚生労働行政
には、このほかにも多くの
課題
が山積しております。 私は、これら諸
課題
の
解決
に向け、
政労使
の
意思疎通
の
促進
にも心がけながら、
全力
を尽くしてまいりますので、
委員長
を初め、
皆様方
の一層の御
理解
と御
協力
を賜りますよう、よろしく
お願い
を申し上げる次第でございます。 ありがとうございました。
阿部正俊
3
○
委員長
(
阿部正俊
君) この際、
南野厚生労働
副
大臣
、
桝屋厚生労働
副
大臣
、
佐藤厚生労働大臣政務官
及び
久野厚生労働大臣政務官
から
発言
を求められておりますので、順次これを許します。まず最初に、
南野厚生労働
副
大臣
。
南野知惠子
4
○副
大臣
(
南野知惠子
君)
厚生労働
副
大臣
の
南野知惠子
でございます。よろしく
お願い
いたします。
桝屋
副
大臣
、
佐藤
、
久野
両
大臣政務官
とともに
全力
で
坂口厚生労働大臣
をお支えしてまいりたいと思っているところでございます。
委員
の
皆様方
の御
協力
、何とぞよろしく
お願い
申し上げます。
阿部正俊
5
○
委員長
(
阿部正俊
君) 引き続きまして、
桝屋厚生労働
副
大臣
。
桝屋敬悟
6
○副
大臣
(
桝屋敬悟
君)
厚生労働
副
大臣
の
桝屋敬悟
でございます。
南野
副
大臣
、そして
佐藤
、
久野
両
大臣政務官
とともに
全力
で
坂口大臣
を補佐してまいる所存でございます。
委員長
初め、
委員
の
皆様
の御
理解
と御
協力
を
お願い
申し上げたいと思います。よろしく
お願い
いたします。
阿部正俊
7
○
委員長
(
阿部正俊
君) 続きまして、
佐藤厚生労働大臣政務官
。
佐藤勉
8
○
大臣政務官
(
佐藤勉
君)
厚生労働大臣政務官
の
佐藤勉
でございます。
南野
、
桝屋
両副
大臣
、
久野大臣政務官
とともに
坂口大臣
を補佐して
最大限
の
努力
をしてまいりたいと存じますので、
委員
の
皆様方
の御
理解
と御
協力
をよろしく
お願い
を申し上げたいと思います。
阿部正俊
9
○
委員長
(
阿部正俊
君) 続きまして、
久野厚生労働大臣政務官
。
久野恒一
10
○
大臣政務官
(
久野恒一
君) このたび
厚生労働大臣政務官
に就任いたしました
久野恒一
でございます。
厚生労働行政
には、
雇用対策
の
推進
、
医療制度
の確立、
少子化
への
対応
を初め、
重要課題
が山積しております。
厚生労働委員会
の
皆様方
の御
理解
と御
協力
を得ながら、
南野
、
桝屋
両副
大臣
、
佐藤大臣政務官
とともに
坂口大臣
を補佐して
最大限
の
努力
をしていくつもりでございます。どうぞよろしく
お願い
申し上げます。
阿部正俊
11
○
委員長
(
阿部正俊
君) 本日はこれにて散会いたします。 午前十時十一分散会