○本田良一君 今、副
大臣は、福祉の分野も含めましてこの
規制改革についてお答えをいただきました。
私もそういうところを、
大臣、副
大臣の答弁で申し上げたかったのは、
経済産業省は何といいましても
経済の取りまとめ、そして方針をやっていく省でありますから、他の省庁の規制緩和も含めてこれを注視しながら、そして
産業省そのものがこの先導的な
役割を担ってもらいたい、それが
日本の
経済を今申しました自由主義
体制に確立をすることにありますから積極的にやっていただきたいということを述べたところであります。
次に、特殊法人についてまいりますが、特殊法人は、一応この一覧表を皆さんも既に見られたと思いますが、国の特殊法人は本当にたくさんありますね。そしてまた、地方に行けばこれが公益法人も含めてまたたくさんこれと同じようにあると。また、
経済産業省の分野においてもかなりあります。これを見ますと、本当にやっぱり驚きました。こんなにも私は、官がいわゆる
経済を圧迫をしているなというのを実感を持って国に来て感じたところです。
それは、私も地方でいつも言っておりますが、県議会のときに、私たちは、景気
対策となれば、景気が悪くなったと言えば知事が国から公共工事の予算を前倒しをしてもらう、それを期待をすると言う。こちらも、景気
対策のときには何かないかと思えば、質問のペンを握れば、最後に感じるのは、この公共工事の前倒ししか我々は県議会で景気
対策のことは言うのはないのかなと。
そういう考えの中で、やっぱり
経済的に、景気でなくて
経済的に考えれば、新しい
産業を起こさなくちゃいかぬ、そしてそのためにはいろんな
制度を、先ほど
大臣が言われた、五十年たって疲弊をしてきたこの
制度を改革をしなくちゃいかぬと、そこにやっぱり行き着くわけですね。
そうしたときに私は、これほどある特殊法人、これを今内部でしっかりと、
日本経済を自由
経済体制に持っていくために内部で
役割を担うとすればもちろん
経済産業省でありますが、もう
一つは公取ですね。公取がこの特殊法人に対してもっと、小泉総理がおっしゃるように理念を持って民にやるものは民でやると、こういう考えを公取がやっぱり持ってもらいたいと。
今まで、私は、公取は何も理念なく何か存在をしてきたような感じですね。だから、国家
体制の
経済はこうだという、そのための理念を持って公取はやっぱり特殊法人にもぴしゃっとした
見解を出す、そのことが私はなかったと思います。だから、ここにきょうは公取を呼んでそういうことも言おうと思いましたけれ
ども、きょうはそれをよしまして、一応公取にもそういう
観点で仕事をしてもらいたいということを申し上げておきます。
それからまた、官のことですが、官のことは本当に三権分立で、政治が安定をしないときに四年ごとに解散・総選挙、途中で解散もありますね、そうしたときに、
日本が完全な民主主義
体制を確立していくためには五十年間大変不安定でした。ところが、そこに官があったために、
日本の官はしっかりしているから安心しているという気持ちが我々の
国民にはありました。
しかし、ここに来まして、これほどまでに特殊法人で
経済を圧迫するような、そして官が責任を持たずに営々と自分の権益をただ拡大する、それだけに終始してきている今日を見ますと、ここに本当にメスを入れないと
日本の
経済確立はあり得ない、こう思いますから、二十一世紀の初めにとうとうなってしまいましたけれ
ども、本当は二十世紀でこれをやっておくべきだったわけですが、二十一世紀に飛び込んできました。
そして最近、官は、今現役でいらっしゃるそういう方々はある面でかわいそうだと思います。五十か五十五ぐらいで退職と、そこを見ますと本当にかわいそうな感じがしますけれ
ども、私はこの人たちが本当に犠牲になっているなと思います。それは、年齢が八十になってもまだ官の特殊法人に存在をしている人たちがおります。こんなに品のないことはもうやめていただきたい。
民間企業でも八十になって顧問か
相談役でおる人はおりませんよ。それが、税金とか財投を投入された
企業の中に八十歳でも居座ろうとする、そういうところが余りにも無責任であり、今日言われていることは、貴族化していると言われていますね。官僚が貴族化しておると、今の
日本は。こういうほどまでに言われるようになったら、やっぱり政治が先頭を切ってこれにメスを入れていかなくちゃいかぬ。そこにやっぱり小泉総理の
構造改革もあろうと思いますけれ
ども、私はこれに乗って言っているわけじゃなくて、
大臣が御存じのとおり、ずっと前から言っておりますね、このことを。
よって、そういうことを申し上げて、これから
経済産業省所管の特殊法人についてお伺いをします。
中でも石油公団については、先ほど
大臣は廃止と、こう明言をされましたが、前回の質問で私が廃止の考えがありますかと聞いたときはないとおっしゃって、翌日には日経で廃止ということが出ておりました。それで、その辺を明確にひとつお答えをしていただきたいと思います。