○福山哲郎君 おはようございます。福山でございます。
大橋巨泉議員に続きまして質問させていただきます。少し時間が少なくなりましたので、端的にいきたいと思います。
まず
川口大臣、それから植竹副
大臣、お疲れさまでございました。遠路
マラケシュの地で
国際交渉に出られまして、
合意に至ったことは私も大変
評価をしておりますし、夜を徹して寝ずに
作業された外務省、経産省、それから
環境省、さらに他省庁の皆さんの面々にも、本当に労をねぎらいたいというふうに思います。最終局面で、本当に決裂かどうかのぎりぎりのところで何とか
合意に至ったのは、皆さんの粘り強い
交渉の結果だというふうに私も
評価をしております。
ただし、私も現地に行かせていただいた者として、少しばかり問題意識を持って帰ってまいりました。細かいことは後で申し上げますが、
一つ、二つ気がついたことを申し上げたいと思います。
まずは
COP3で京都であったとき、もちろん
国内だったということもあるんですが、年々
国会議員や役所の
参加も少し人員も減ってきた。今回、特にテロの関係があったのかもしれませんが、
マラケシュの
会合自身が一万人ぐらいの予定だったのが、二千人とか三千人の
参加だった。
国会中ということもあって、
日本の
国会議員の
参加も少なかったのは私は大変寂しく思っておりまして、そこは何とか議員の先生方もこれからもまだ続きますから、ぜひ御
参加をいただきたいと思っておるんですが、それよりも何よりも感じたのは、現地にいて
日本で報道されている
COPのマスコミの報道を見て、非常に各社にばらつきがある。それぞれ各社の報道が本当に見事にばらついていまして、私も向こうで記者の方何人も会ったんですが、要は専門的な知識とか、
COPの
状況を全然経年的に見ていない記者も来ているし、ずっと来ている記者もいる。そうすると、それぞれの
会合に対する見方が全然違って、本当にこれほどばらばらで、さらにいえば中身まで、ある新聞社は、大きい声では言えませんが、週明けにも批准表明という恐ろしく突拍子もない記事を書いた新聞社もあったぐらいで、そこに関しては実は我々自身の問題意識もそうなんですが、この
京都議定書の問題というのは毎年毎年専門的な話になり過ぎて、なかなか
国会の
議論でも厳しい
状況になっている。私も本当にこの中身が難しいなと思って日々頭を悩ませて困っているんですが、そういう点でいうと、マスコミとの関係も含めてもう少し
政府からの発表も丁寧にしていただきたいなというふうに思っています。
大臣に少しお伺いをしたいのは、一点目、まずマスコミのそういう
状況についてどう考えられたかということと、二つ目は、代表団から出てきた
COPの概要と
評価というものなんですけれども、ここを見ると、三番目のところもそうなんですが、きょうの三ページを見てもいいんですが、三ページのところも「
我が国は、
京都メカニズムの柔軟かつ幅広い
利用を可能とし得る制約の少ない
ルールが作成されるよう
主張し、そのように
合意されました。」と。これ確かによくわかるんですが、実はよく読むと何が書いてあるかさっぱりわからないんです。何が書いてあるかさっぱりわからなくて、この概要と
評価のところも何が書いてあるか実はさっぱりわからない。
私は何を問題にしたいかというと、やっぱり
我が国が国益の場として
交渉上いろんな話の中で、例えばブロックをしただとか評判が悪かっただとかというのは、そこはこっちへ置いておいたとしても、
交渉の場として
我が国が国益としてこの場で何を
主張して何をとってきて何がとれなかったのかというのは、もう少し実は丁寧にマスコミにも、さらにいえば議員各位にも御説明をいただきたいなというふうに思っていまして、そこに関しては今後の検討
課題としてぜひ前向きに
大臣に御答弁をいただきたい。
まず、マスコミの件と、それから二点目の件について、少し御答弁をいただければと思います。