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山本一太君 先ほど久間議員がおっしゃった迅速な
対応という点は大変大事だと思います。私が記憶しているところでは、
衆議院の方では附帯決議をたしかなさっていると思うんですけれども、これは二十日以内とはなっているけれどもできるだけ迅速に付議をするべきだ、こういう一節が入っているのは私は非常に
意味があることだというふうに考えております。
私は、国会といいますか、
政府がいろんな事情を勘案して、例えば事態の
状況であるとかあるいは
国民の世論であるとか、そういうものを勘案して決定した判断、つまり
自衛隊をある場所で
活動させる、
支援に参加をさせる、こういう決断が国会で事後に否決されるということは実際には極めて考えにくいというふうに思っております。
それにしても、しかし二十日以内ということになりますと、理論的には、例えば
自衛隊がある地域の勤務に出発をする、その後もし国会で否決をされると途中からくるっと引き返すということが起こり得るというような話でして、実際にはこれはないと思いますけれども、こういう混乱の可能性を残すということは、やはり現地の
自衛隊員の
方々、あるいは
自衛隊のモラールにもかかわることだと思いますので、ぜひとも、この附帯決議にあるように、二十日以内とはなっておりますが、できるだけ早く付議をし、そして国会の方の承認もできるだけ迅速にできるようなそういう
対応をとっていくということについて御要望を申し上げたいと思っております。
さて、次に
防衛庁長官に御
質問を申し上げたいと思います。
今、
防衛庁長官、私の地元では中谷
防衛庁長官が非常に話題になっております。私と同い年、私の女性部の方が
一太君と中谷さんが同い年にはとても見えない、中谷
長官は
一太君よりも頭も少し白いし、かっぷくもいいし貫禄もある、同い年とは信じられないわねということが大変地元では話題になっております。それでも私は、中谷
長官が私と同じ年で、石原伸晃
大臣と並んで
小泉内閣のかなめとして活躍をされている同世代の議員として本当に誇りに思い、心から応援をさせていただいております。
中谷
長官、覚えていらっしゃるでしょうか。ウエルカム・マリーン・プログラムというのがありました。これは現在も恐らく続いているかと思いますが、当時、小渕
総理夫人が中心となって、ジャーナリストや何人かの
方々が
協力して、沖縄にいる海兵隊あるいは軍の
関係者を東京かあるいは
日本の内地の方に呼んでいろんなことを経験させ、そしていろんな
意見交換をするというプログラムでした。非常に
意味のあるプログラムだというふうに私は考えております。
そのウエルカム・マリーン・プログラムの一環として富士山に登るという企画がありまして、屈強な二十代前後の海兵隊員あるいは軍の
関係者と一緒にこの富士山登頂に無謀に挑戦したのが私と中谷
防衛庁長官でした。私は、
長官を見て一緒に参加した妻に言いました。おれの方が絶対早い、大体おなかもおれの方が出ていないしスリムだということで妻に宣言をしたんですが、この登頂が始まったら中谷
長官は海兵隊よりも早く富士山に着かれて、しかも午後から仕事があるということでおりてしまわれました。後でお聞きをしたんですけれども、中谷
長官は
自衛隊のレンジャー部隊御出身だということでなるほどと、富士山はお茶の子さいさいだったんだなということがわかったわけです。
今回、
自衛隊が
外国の領域で
活動することになりました。この気持ちを一番この
小泉内閣の中で
理解をされているのは中谷
長官だと思います。これも、
長官、いろんなところで聞かれてお話をされていることだと思いますけれども、改めてお伺いをしたいと思います。
必ずしも安全ではない、
小泉総理によれば全
世界のどこでも完全に安全なところはないということですけれども、ある程度の危険が伴う地域に
自衛隊が行く、そのときには武器使用の基準というものを大幅に緩和する必要があるんじゃないか、これは根強い
議論だと思います。今回の武器使用の基準、あるいは防護対象の基準等々につきましては、これは周安法とかあるいはPKO法等々の例も考えながら、新しい
状況も組み込みながら練り上げられたものですけれども、これについて、中谷
長官御自身、十分だとお考えになっているかどうか、それについてお話をいただければと思います。