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国務大臣(
田中眞紀子君)
アメリカにインプット、アドバイスという以前に
日本で最大限情報を収集しておりまして、それは
外務省以外のところももちろんございますし、私も
外務大臣としてあらゆる機会に情報はもちろん集めております、電話会談もありますし、バイのこともありますし、あらゆる機会があるわけですけれども、要するに役所トータルでもやっておりますし、そうしたものをすべて勘案していて、復興するために、それから復興以前に今現在の中で先生がまさしく関心がおありのようなことを私も興味がありますし、やらなければ、興味というよりもやらなければいけないことですね、絶対、人道上も。
それから、今後の
アメリカの作戦の展開でありますとか、そういうことについて自分たちなりに問題意識があって分析していて、それでできることからやっていくと。それが
国家、国のあり方でありますし、今回の
テロ撲滅ということがきっかけでありますけれども、引きずり回されるのではなくて
日本が主体的というのであれば、まさしくこちらのプロポーザルはしなければならないというふうに思っておりますが、なかなか直接
アメリカのパウエル
長官にしろブッシュ大統領にしろ親しくこういうことをお話しする機会に遭遇できないでいるということは大変極めて残念に私は、そのことが極めて残念に思っておりますけれども。
ただ、分析した情勢は、私、きのうの夜、
委員会が終わってからソラナというEUの代表が今回国連に行かれるものですから、電話でお話をいたしまして、私の問題意識を申し上げました。そして、この間、数日前ですけれども、トニー・ブレア首相がロンドンに欧州の代表をお呼びになって、そして自分たちの問題意識を整理し、もう一回団結をし、国連が始まる前にどのようなことがこのアフガンでできるかということで意見集約をなさったんです。そのことの二点、私が申し上げたい、聞きたいことが
一つ、もう
一つはロンドンでの会合の中身、この二点について伺いました。
それがまさしく、私は自分が行けなくなった場合でも、
日本のこうした私の思いも伝えてほしいということをソラナさんにお話ししましたし、きょうまた
委員会が終わりましてからジャック・ストローというイギリスの
外務大臣、これも大変アクティブで、イギリスは特にパーティシペートしておりますから、大変今回の問題にはいろいろな観点を持っておられます。したがって、ストロー
外務大臣ともきょうこの
委員会終わってからお話をすることになっておりまして、アポイントがとれておりますけれども。
その中でソラナさんがおっしゃったことが、御質問とぴったり合いませんけれども、一番直近の情報でございますから申し上げさせていただきますけれども、軍事行動の中では北部同盟の役割の
重要性というものを欧州の中で、この間のロンドンでの中では確認をしているということが一点。
二つ目は、人道支援。これはシラク大統領がしょっちゅう、フランス人は中でも特にそうですけれども、フランスだけではありませんが、非常にシラク大統領が主張なさったということを聞きました。
それから
三つ目、これはまさしく私が今申し上げていたポスト・タリバンですけれども、これも私が一番言ったら、まさしくそれだそれだとソラナさんが電話で言っておられたんですが、権力の空白をつくらないためにはどうしたらいいだろうかという視点です。しかし、それも大国のエゴでありますとか周辺国のイスラムの
国家の思いが微妙に違っていますので、それではなくて、
アフガニスタンの人たちが、
アフガニスタンの意思によって、国民の意思によって、周囲の国々もなるほどねと思えるようなコンセンサスを、最大公約数を得られるような形で自分の国に住める状態をつくるにはどうしたらいいか、これがポスト・タリバン。
四つ目は、中東和平でして、これも新しいモメンタムが必要ではないかということで、これはもうG8のときもそうですし、それから私はパレスチナのシャアス
長官でありますとかアラファトさんとも電話で話をし、この中東問題が非常にキーの
一つだというふうに思っております。
ペレス
外務大臣は、イスラエルですが、しょっちゅう電話をくださいます。今回もこの問題について電話でばかり話しているものですから、ペレス
外務大臣がニューヨークでじかに会ってあなたの意見を聞きたい。私も中東和平の問題も、アフガン和平もそうですが、東京で中立の立場で会合はいつでも開かせていただきますと、胸襟を開いて話をしたいということを何度もペレスさんにも言っていますし、アラファト議長にも申し上げました。それは、両方は
外交辞令ではなくて本当にウエルカムなんですね。したがって、その話もニューヨークでしようということになっていました。
ですから、行けないで残念ということよりも、そうした問題意識は結構収れんされている。四点、軍事行動の問題、人道支援、ポスト・タリバン、中東和平、これらが欧州で出てきていまして、特に人道支援とポスト・タリバンをどうするかということが私たち
外務省のもう強い意思でもありますので、そうしたことについてこれはもう初めてきょうは先生に、きのうの晩をきょう初めて申し上げさせていただいて、こういう機会があってありがたいと思っていますけれども、こういうことをまさに話をすること、そして
アメリカにそれを言い、また
アメリカからもそういうことに対する意見を聞いて
国際社会に
日本が入っていくということだろうと思いますが、宮澤総理がお出かけくださるので、何か、元総理ですけれども、そういうふうな場がつくっていただけるとありがたいと思っていますので、何とか私が持っているこういう情報といいますか、皆さんのこうした危機感、たくさんの御意見をポジティブに少しでも
アメリカで生かせるように宮澤総理ともお話をさせていただけるといいというふうには思っておりますが、何といいましても時間の制約がありまして、なかなか厳しいのであります。