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小泉親司君 私、
経済的な圧力なんて話は全くしておりませんよ。私が言っているのは、兵たん
活動も武力
行使の中に含まれるという、
日本政府が一九六九年の三月二十五日に出していたんでしょうと。
いや、法制局
長官に答弁をお求めになっていますけれども、法制局
長官というのは
日本国
憲法を解釈するだけの権限しかございませんので。私がお聞きしているのは、
国際社会の中で
日本政府が一度でもそういうことを
提案をされているという事実はございますねということを私は
お尋ねしているんですよ。
ですから、こういう事実すらもお認めに初めはならなかった。ところが、今、武力
行使というものが、こういう形で
日本政府が
提案していたという事実があった。しかも、一般的にはこの武力
行使というのは単に直接の戦闘
行動ばかりじゃなくて、
日本が今度の法案でやるような兵たん
支援を含む
活動、こういうものも含まれている、こういうことは、私、大変明確になったというふうに思います。
私、大変この点では、共同
提案していた国というのはカナダ、イタリア、
日本、イギリス、
アメリカ、これにオーストラリアが加わりまして六カ国なんですが、この
日本以外はほとんど
集団的自衛権を持っている国で、これは全く変わっていないんです、態度が。つまり、例えばイタリア、今度の
支援活動の場合は、イタリアの場合は現地に
日本のように行くということを決定していません。今、イタリアがとっている処置は、フロリダ州にある
アメリカ軍の中央軍の基地を警護するという、
日本の今度の米軍基地の警護と同じようなことをやる。しかも、それをイタリアの場合は集団的な
自衛権でやる。
ところが、
日本の場合はそういう協力
支援活動をやっても、これは武力
行使に該当しない。だからできるんだというのは、私、これまでの
日本政府の見解、
国連に表明していた見解からしても違うんじゃないかと、その点がやはり私は大変な問題だというふうに思います。
ただ、今の議論の中で、私、
外務大臣の御答弁を繰り返しますけれども、少なくとも武力
行使の概念については、武力
行使とはどういうものかということについては、
国際社会では一致した定義がないということが大変よくわかりましたので、この点では、私は、もう時間もございませんので次の
質問に入らせていただきます。
もう一つは、いや、法制局
長官、次、戦闘地域でありますから、法制局
長官とは……。戦闘地域の問題であります。
私は、
総理が戦闘地域に行かないと、こういうことを言っておるので、この前も連合
審査会で巡航ミサイルの問題を取り上げました。
巡航ミサイルが、この法案の中では、戦闘
行為というのは国際紛争上の一環として物を破壊し人を殺傷する
行為だと、だからアラビア海の艦船から巡航ミサイルを発射した、発射したときには戦闘
行為じゃないけれども、
アフガンに落ちたら物と人を破壊するからこれは戦闘
行為だと、初めに法制局
長官はこういう答弁をされた。私はそんなことはないだろうということで、私
たちの党の同僚が
質問をいたしましたら、法制局
長官は今度はこの見解を変えられて、いや、それは戦闘
行為に入るんだと、こういうことに変えられた。きのうの答弁でも、多少の混乱はあったかとお認めになった。私は多少の混乱じゃこれは済まない問題だというふうに思うんですが、少なくとも多少の混乱があったということをお認めになった。
私は、この点については、巡航ミサイルについては大分私
たちが指摘しているとおりになっているんですが、この答弁も、私、法制局
長官は、撃ったときは戦闘
行為だけれども、次に撃つときのすき間があるんだと、すき間があるからそこのすき間をかいくぐって、自衛隊が例えば武器・弾薬の
支援だとか燃料の補給だとかこういうことができるんだと。これも私でたらめな答弁だというふうに思うんです。
ちょっと待ってください、整理をしているんですよ。法制局
長官がやると難しくなっちゃって全然問題がわからないから、私、整理しているんです。
その上で、今度は
防衛庁長官に
お尋ねしますが、今度は
防衛庁長官になるともっとひどくなりまして、非誘導のもの、つまり巡航ミサイルのように、目標を定めた巡航ミサイルが撃ったときには戦闘
行為だと、しかし誘導型、撃ったけれども途中で人が誘導する場合があるんだと。そして、私の
質問に対して
防衛庁長官は何と答えられているかというと、
一般論でありますけれども、現にミサイルを発射した以降、人がそのミサイルを見ながら右とか左とかを誘導する場合もあります、途中でもう爆破する場合もありますし、またぐるぐると地域を回りながら指示するミサイルもございますので、その場合については戦闘
行為には当たらない、こうおっしゃっておるわけですね。
この、途中でもう爆破する場合、またぐるぐる地域を回りながら指示を待つミサイルもございますのでという
意味はどういう
意味をおっしゃっておるんですか。